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めんへらの死にざま　なんにんめ?

1：泡 ◆AWAWAmIaaE：2014/12/30(火) 22:40:56
　


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　　　　　　　　　　　 −・・・−　・−・−・　・　・・・　・・−−　−−・−・　−・−・　−・−・−　・・　−・・−
398：泡 ◆AWAWAmIaaE：2016/01/01(金) 20:41:45
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　　　　　 　 　　 　 　 ┌────────└─
　　　　　 　 　　 　 　 │…全て、私の所為です
　　　　　 　 　　 　 　 └─────────v─

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 （ ﾟ￥　,,）
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／「三三三ij　､「￣ij 　　 ri|　＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {l二二二二二二二二二二二二l}

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──ﾍ──────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│私が不甲斐ないばかりに
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│シージル社との合併話も破綻に終わり
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　┌───────ﾍ─────
　　　　　　　　　　　　　　　　│ …挙句、大切な人をなくした
　　　　　　　　　　　　　　　　└─────────────


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399：泡 ◆AWAWAmIaaE：2016/01/01(金) 20:42:49
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400：泡 ◆AWAWAmIaaE：2016/01/01(金) 20:43:52
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　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　│………為人さん、さ
　　　　　　　　　　　　　　　　└───────┐─
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ┌───└─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │ 色々考えたんですけど
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │　　　　 やっぱり私、決めたの
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 └──────────┐──
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !
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401：泡 ◆AWAWAmIaaE：2016/01/01(金) 20:44:49
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───└───
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 私、死にます!!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───t／───
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／

　　　　　　　　　　┌─────
　　　　　　　　　　│……今日!!
　　　　　　　　　　└──＼r──
　　　　　　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 rｲルﾍゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 川*　ヮ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　O.:::<|r'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(.:::: _,::ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼_)ﾉ＿＿ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣ ￣￣ ￣



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ あ な た の 前 で !!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─────────


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402：泡 ◆AWAWAmIaaE：2016/01/01(金) 20:47:41
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　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めんへらの

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めんへらの

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めんへらの

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めんへらの

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めんへらの

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めんへらの

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めんへらの

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めんへらの

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めんへらの

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めんへらの

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めんへらの

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めんへらの

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めんへらの


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403：名無しのＡＡ書きさん：2016/01/02(土) 21:07:01
最後の死にざまは所長か
続きが気になるぜ・・・

404：名無しのＡＡ書きさん：2016/08/08(月) 23:45:19
続き待ってる

405：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:00:15
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　　　　　┌──────────────────────
　　　　　│…私ね、若社長だったんですよ
　　　　　│リリウムモーターズの社長だったんです、30そこらで
　　　　　└────────────────┐─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ┌─└────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │…と言うより、させられたんですね
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │一族の長男として生まれてしまったもので
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 └─┐────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （, ﾟ￥ﾟ　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈.:<V> :.〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 r .::::::::: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼|＿,ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l
　　　　　　 　 　 　 ┌────────────└──────────────
　　　　　　 　 　 　 │ 先代…父が死んで、とりあえずその座を引き継いだものの
　　　　　　 　 　 　 │ 実態は親族の言いなり…ただのイエスマン、名ばかり社長です
　　　　　　 　 　 　 └────────────┐──────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l
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406：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:01:37
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌────└───────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 切り盛りの術にはとことん無知で、周りに任せてばかり
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 放漫経営に気付かず、いつの間にか会社は傾く一方で
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └────┐───────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l
　　　　　　 　 　 　 　 　 ┌──────────└────────────
　　　　　　 　 　 　 　 　 │そこで浮かび上がってきたのが、シージル社との合併
　　　　　　 　 　 　 　 　 │　　　　ただ、そこには一つの条件がありました
　　　　　　 　 　 　 　 　 └──────────┐────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧　　　　　 　 (@^￣)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （,　 ﾟ￥ﾟ）　　　　　　 (ヮ　爪
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈.:<V> :.〉　　　　　　 〈V>:::.つ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 r .::::::::: |　　　　　　　r'_ ＿,jゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼|＿,ﾉ　　　　　　　　､|_丿

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ┌─└───────────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │ シージル社の令嬢との…一つの政略結婚ですね
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │ 身内もシージル側も、いつの間にかすっかりその気になり
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 └─┐───────────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 !
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407：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:02:14
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌────└────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ただ、私には恋人がいました
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │何年も交際している、許嫁と言うのか…
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─────────────────



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 rｲルﾍゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 川,　　 )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈:::::<lrj
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈_　＿,ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼|_ﾉ





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408：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:02:47
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　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん

　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん


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409：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:03:19
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ …………………………
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─v──────────
.

410：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:03:51
.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧∧　　　 　 　 　 　 ∧＿∧
　　　　　 　 　　　　 　 　 　 　 　 (,,ﾟ　 ﾟ)　　　　　　　　 （-　 -；,）
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 〈　∽ 　 　 　 　 　 　 〈　　　 Ｏ

　　　　　　　　　　　　　　┌────────────ﾍ──
　　　　　　　　　　　　　　│ 百合ヶ丘さんだったんですね
　　　　　　　　　　　　　　│ リリウム社の若社長っていうのは
　　　　　　　　　　　　　　└───────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────ﾍ─────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ こんな形で、僕がクビになった原因の
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 大元とお会いするとは思いませんでしたよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └───────────────────





.

411：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:04:22
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　　　　　　　 ┌───────────────────────
　　　　　　　 │ …全て、私の未熟さの所為です
　　　　　　　 │ 本当なら、貴方にはもっと早く謝らないといけなかった
　　　　　　　 └────────────v───────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────────────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│貴方をここの従業員として雇ったのも
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│貴方の適正と言うよりは、私の後ろめたさがあってものでした
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───v───────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　ﾟ￥ﾟ ,）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「l〈　r汽t､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／「三三三ij　､「￣ij 　　 ri|　＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {l二二二二二二二二二二二二l}

　　　　　　　　　　　　　　　 ┌───────ﾍ─────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　 │ ですが茂原さん、私は貴方を選んで良かったと思っている
　　　　　　　　　　　　　　　 └─────────────────────────


.

412：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:04:57
.


　　　　　　 ┌──────────────────────
　　　　　　 │ 茂原さん、貴方は色々な意味で
　　　　　　 │ 「患者さん」の一番近いところにいてくれた人でした
　　　　　　 └─────────────────┐────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┌────└───────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │ 近すぎるが故に、避けられない事故も
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │　　　　　　　　　　　起こってしまいましたが……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 └────────────────────



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧∧　　　 　 　 　 　 ∧＿∧
　　　　　 　 　　　　 　 　 　 　 　 (ﾟ　 ﾟ,,)　　　　　　　　 （,,-　 ・ ）
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 〈　∽ 　 　 　 　 　 　 〈　　 　 〉



　　　　　　　 ┌───────────────────────────────
　　　　　　　 │萩小田さんのように、仕事と割り切れるシビアさを持てる人とは別に
　　　　　　　 │どうしても情を捨て切れない……甘さを持ってしまう人も、また必要だった
　　　　　　　 └───────────────────────────────


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413：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:05:32
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　　　　　　 ┌────────────────────────
　　　　　　 │ただやはり、その甘さが命取りに繋がってしまう時もある
　　　　　　 │　　　　 茂原さんならば、痛いほど分かるでしょう
　　　　　　 └────────────────────────

　　　　　━　━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━






　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （li -　 -）’:;
　　　　　　　　　　　　　　　 ─　── ─────── と ;.・;il∵;:・｡ ─────── ──　─
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､_:；＾）＾）：:;.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾟ:; ;:∴:;¨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾟ∧▲
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 (　　 ,)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈 　　 つ=il_:.フ’
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 (＿／_ ﾉ



　　　　　　 　 　 　 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━　━

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌────────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　分かっていても、同じ過ちを繰り返す
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　一体、いつになったら甘さを飲み込んで――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 └────────────────────


.

414：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:06:06
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　　　　　　　　　　 ┌────────────
　　　　　　　　　　 │ 痛みを物ともせずに
　　　　　　　　　　 │ 生きられるようになるのか
　　　　　　　　　　 └──────────v──

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　ﾟ　　ﾟ,）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「l〈　r汽t､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／「三三三ij　､「￣ij 　　 ri|　＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {l二二二二二二二二二二二二l}

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──ﾍ───────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│そうは思いませんか？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────────


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415：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:06:42
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　　　　　　　　┌───────────
　　　　　　　　│ いやぁ、どうでしょうねぇ
　　　　　　　　└───────v────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧∧　　　 　 　 　 　 ∧＿∧
　　　　　 　 　　　　 　 　 　 　 　 (ﾟ　 ﾟ,,)　　　　　　　　 （-　 -；,）
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 〈　∽ 　 　 　 　 　 　 〈　　 　r ｧ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──ﾍ───────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │………………………
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └──────────


.

416：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:07:56
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　…まぁ、それはそれとして
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──v──────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　ﾟ￥ﾟ ,）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「l〈　　∽
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／「三三三ij　､「￣ij 　　 ri|　＼
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 {l二二二二二二二二二二二二l}

　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ┌──────ﾍ──
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │ 話を戻しましょうか
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 └───┐─────
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 !
.

417：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:09:03
.
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ┌──└────────────────────────
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │件の政略結婚の話、周囲は着々と準備を進めていたのでしょう
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │　　 が、私の元にその話が届いたのは、直前の直前でした
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 └────┐──────────────────────
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　 　 　 　 ┌──────└──────
　　　　　　　　　 　　 　 　 │無論、私に選択権は一切無く
　　　　　　　　　　 　 　 　 └─────────────



　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （, 　ﾟ￥ﾟ）
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 〈:::: <V>〉
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 〈::::::::::::::|
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼＿,lﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧　 　 ∧∧　 　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　 ,,）　　(　　 ,)　　（　　　 ,,）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈!7 :::::::::〉 　 〈i7:::::〉 　 〈!7 :::::::::〉


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418：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:09:46
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　　　　　　　　　　　 ┌─────────────────
　　　　　　　　　　　 │ 「為人君なら分かってくれるだろ
　　　　　　　　　　　 │　　　　 これは君の将来のための話だ」
　　　　　　　　　　　 └─────────────┐───
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──└─────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 「突然のことで済まないが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ おじさん達の面子を立たせると思って、な？」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └──┐─────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧ 　 　 　 ∧∧　　　 　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 （,,　　　 ）　　　　(　　 ,)　　　　（　　　 ,,）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 〈:::::<i 7ﾉ　　 　 と <l7ﾉ　 　 　 〈::<i 7:::ｎ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　 　 ┌────────────└────
　　　　　　　　　　　 　 │　「お父さんも、さぞ安心することだろう」
　　　　　　　　　　　 　 └────────────┐────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌────└──────────────
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │なんて、心にも無い言葉を言われるわけです
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 └────┐──────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !
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419：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:10:17
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　┌──────────────└───────
　　　　　　　　　　│勿論、私の将来を心から案じているわけではない
　　　　　　　　　　│それを素直に受け入れる程、私も馬鹿ではなかった
　　　　　　　　　　└──────────────┐───────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┌─└─────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │……それ以上に、私は我が身が可愛かった
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 └───────────────────



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （, 　ﾟ￥ﾟ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　 　 〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 _ ＿ ＿＿（＿／＿,ﾉ
　　　　　　　　　　　　￣￣ ￣￣￣ ￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 rｲルﾍt
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ( 　　,ル
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}rl>::::〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ_＿ ,〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ､jノ＿ ＿＿ ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣ ￣￣￣ ￣

　　　　　　　　　　┌──────────────────────────────
　　　　　　　　　　│会社を捨ててこの人と駆け落ちする、そんな選択肢もあったでしょう
　　　　　　　　　　│ただ、それを選ぶのならば、今持っている一切合切を捨てることになる
　　　　　　　　　　└──────────────┐───────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┌─└──────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │ 私にはそれができなかった、つまらない男です
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 └────────────────────


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420：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:11:20
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　　　　　　　　　 　 ┌──────────────────
　　　　　　　　　 　 │ まず電話で、それから何回も話を重ねて
　　　　　　　　　 　 │　　 ……ありったけのことを話しました
　　　　　　　　　 　 └──────────┐───────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ┌──────└────────────────────
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │別れなければならないことも、会社のことも
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │愛する人を捨てメンツを選ぶ私を、恨むだけ恨んでくれ……とも
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 └──────┐────────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 !

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三三三 （,　ﾟ　 ﾟ ） 三三三l}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 〈 　 　 ﾉ　　 　 　 |
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　rｲルﾍt　　　　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣　川ﾉ ﾚル　￣￣ |￣ |
　　　　　　　　　　　　　　　　三三三三三三三三三三三三三三三三三三l}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┌────└───────────
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │ただ彼女は、その間ずっと冷静でした
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 └────────────────


.

421：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:12:17
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　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌────────
　　　　　　　　　　　　　　　　 │　…分かりました
　　　　　　　　　　　　　　　　 └──────v──

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 rｲルﾍゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三三三 川-　-） 三三三l}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 〈::::<lrﾉ　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─ﾍ───────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│貴方にも、立場があるものね
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─────────────

　　　　　　　　　 　 　 ┌─────────ﾍ──
　　　　　　　　　 　 　 │　…ただ、最後に一つだけ
　　　　　　　　　 　 　 └────────┐───
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 !
.

422：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:13:25
.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　 ┌──────────└──────────
　　　　　　　　　 │ 一つだけ我儘を聞いてもらっても、いいかしら？
　　　　　　　　　 └─────────────────────



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 三三三 （,,　ﾟ￥ﾟ ） 三三三l}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 〈　　　 ﾉ　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──ﾍ───
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│……我儘？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──────ﾍ──
　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 勿論、何でも聞くよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─────────


.

423：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:16:58
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　　　　　　: : : : : : : : :: :: : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .　. : : .　: . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　:: : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .　. . : . 　 . : . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :┌─────────────┐: : : : :: : : : : : : : :: : : : : : : : ::
　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :│ 海に行きたいんです、 一緒に │:: : : : : : : : :: : : : : : : : : : :: : :
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424：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:17:32
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 流石に静かですね
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　　　　　　　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:　 ., .
　　　　　　　　　 .　　　　　　:.　　　　　'.　　　　　 .: ,　　　 :'　　　　. : ..　　　　 :　　:,　　　'　　　　　:.　　, 　:,

　　　　　　　　　　　　　　┌──ﾍ──────────
　　　　　　　　　　　　　　│　…まぁ、秋の夜の海だとね
　　　　　　　　　　　　　　└─────────────


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425：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:18:16
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │それで、どうしたい？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └───v──────

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 rｲルﾍt
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (-　 ,,ル
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}rl>:::つ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ_＿ ,〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､j／＿ ＿＿ ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣ ￣￣￣ ￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （ﾟ 　 　 ,）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　　　つ

　　　　　　　　　┌────────ﾍ──
　　　　　　　　　│　…どうしたいって、何？
　　　　　　　　　└───────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌───ﾍ────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 別に、波の音を聞くためだけに
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 海に来たわけじゃあ、ないでしょう？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └────────────────


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426：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:18:53
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ …私、今回のことは薄々気付いてた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─────────────v───

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 会社が傾いてるのも知ってたし
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 貴方も、会う度に顔がやつれていった
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────v───────────

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　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |
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　　　　　　　. ,　　' :　　:; .　　∧＿∧: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:　 ., .:　　:;
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　　　　　　　　　 .　　　　　:.　i　　　　〉　　　'.　　　　　 .: ,　　　 :'　　rｲルﾍゝ　　. : ..　　　　 :　　:,　　　'
　　　　　　　' :　　:; .　　:,. 　 .|　　　 ＼:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　:.　川,,　 -)　　　 .:　　:.　　　. ,. ,　　' :　　:
　　　　　　　'.　　　　　 .: ,　　 ､＿＼＿)　,. ,　　' :　　:; .　　: . 　　 :.〈.:. ::<lrj　 .:　　:.　　　. ,. ,　　' :　　:; .
　　　　　　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:　 ., .:　: .　　:;　 .　　: . :.〈_　＿,ゝ :'　　　　. : ..　　　 :　　:,　　　'
　　　　　　　.;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:　 ., . :　. ＼_)_)　:.　　　　　'.　　　　　 .: ,　　:.
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　　　　　　　　　 .　　　　　　:.　　　　　'.　　　　　 .: ,　　　 :'　　　　. : ..　　　　 :　　:,　　　'　　　　　:.　　, 　:,

　　　　　　　　　　　　　　　 ┌────────────────ﾍ─────────
　　　　　　　　　　　　　　　 │ でも、私は貴方の地位を好きになったわけじゃない
　　　　　　　　　　　　　　　 │ 貴方が身ぐるみ剥されても、そばにいるつもりだったんです
　　　　　　　　　　　　　　　 └──────────────────────────


.
427：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:19:24
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　　　　　　┌───────────────────
　　　　　　│ だけど、貴方は私と地位を天秤にかけた
　　　　　　│ それを恨むわけじゃない、わけじゃないけど
　　　　　　└──────────v─────────

　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　 │でも、貴方には私を選んでほしかった
　　　　　　　　　　　　　　　　 └───v─────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 rｲルﾍt
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 (ﾟ 　 ,,ル
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}rl>:::O
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ_＿ ,〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､j／＿ ＿＿ ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣ ￣￣￣ ￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （ﾟ 　 　 ,）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　　　〉

　　　　　　　　　　　　┌──────ﾍ─────────────
　　　　　　　　　　　　│失望とか怒りとか、そういうのじゃない
　　　　　　　　　　　　│どうしようもなく、終わったなって気持ちが……
　　　　　　　　　　　　└────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──ﾍ─────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│貴方にもこの気持ち、分かってもらえますか？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　└────────────────────


.

428：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:19:58
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ ……分かるさ、分かってるよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──ﾍ──────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│………………………………
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─────────────


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429：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:20:35
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 rｲルﾍゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 川*-ヮ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｎ ..:<l7ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┌─ﾍ───
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │　あはは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 └─────

　　　　　　　　　　　　　 ┌─────────────ﾍ──
　　　　　　　　　　　　　 │ それ、多分何も分かってないですよ
　　　　　　　　　　　　　 └────────────────


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430：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:21:06
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　　　　　　　　　　　　　　　　 | i　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | i　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | i
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431：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:21:40
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　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　│………為人さん、さ
　　　　　　　　　　　　　　　　└───────┐─
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ┌───└─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │ 色々考えたんですけど
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │　　　　 やっぱり私、決めたの
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 └─────────────



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432：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 00:22:16
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　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん　　　　　　 ん
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん　　　　　めん


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433：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/27(土) 22:22:50
嫌な予感しかしない・・・

434：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/28(日) 00:17:46
待ってた

435：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/28(日) 13:31:35
待ってたよ…！

436：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/29(月) 14:07:14
待ちすぎて内容忘れた

437：名無しのＡＡ書きさん：2018/01/31(水) 16:37:34
よし最初から読み直すぞ

438：名無しのＡＡ書きさん：2018/02/01(木) 02:56:06
ああ続きが、続きが気になる

439：名無しのＡＡ書きさん：2018/02/05(月) 07:25:09
待ってました…！今回も気になる引き

440：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:23:15
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 私、死にます!!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───t／───
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／

　　　　　　　　　　┌─────
　　　　　　　　　　│……今日!!
　　　　　　　　　　└──＼r──
　　　　　　　　　　　　　　　　＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 rｲルﾍゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 川*　ヮ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　O.:::<|r'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(.:::: _,::ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼_)ﾉ＿＿ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣ ￣￣ ￣



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ あ な た の 前 で !!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─────────


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441：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:25:04
.
　




























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442：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:25:34
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 死……………
　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─────v──

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ ………………
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─v──────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （, 　ﾟ￥ﾟ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　 　 〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 |
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　_ ＿＿ ＿（＿／＿ ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣ ￣￣￣￣ ￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───ﾍ──────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│…………………死？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────────


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443：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:26:08
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　　　　　　┌──────────────
　　　　　　│ ……いやいやいや、やめようよ
　　　　　　│　　そんな下手な脅し文句は
　　　　　　└──────────v────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│もっと、あるでしょう
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│お互い納得できるような落とし所が
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─v──────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （；　-￥）
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｎ　　 　 〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 |
　　　　　 　 　 　 　 　_ ＿＿ ＿（＿／＿ ﾉ
　　　　　　　　　　　　　￣ ￣￣￣￣ ￣


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 rｲルﾍt
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 (ﾟ 　 ,,ル
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}rl>:::〉

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──ﾍ────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ あるわけないじゃない、そんなの
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───────────────


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444：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:26:38
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　　　　　　┌───────────────────
　　　　　　│ 狂言自殺じゃないんですよ
　　　　　　│ これは、私なりの一つの決着の付け方なの
　　　　　　└──────────v─────────

　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────────────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　 │貴方に電話でこのことを話されてから一週間……
　　　　　　　　　　　　　　　　 │色々なことを考えたけど、これが最後に出した答えなんです
　　　　　　　　　　　　　　　　 └───v──────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 rｲルﾍt
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 (-　-,ル
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}rl>:::i〉
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ_＿ ,〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､j／＿ ＿＿ ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣ ￣￣￣ ￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （ﾟ 　 　；）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､　　　つ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─ﾍ───────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ …………で、でも
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─────────


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445：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:27:16
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　　　　 　 　 　 ┌───────────────────
　　　　 　 　 　 │別に、為人さんを非難するわけじゃない
　　　　 　 　 　 │どうしようもなかった、仕方が無いことだった
　　　　 　 　 　 └──────────┐────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┌─└────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │ただ、それを笑顔で受け流せるほど
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │私は大人になりきれないし、なりたくもない
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 └─┐────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　 　 　 　 ┌──────────└──────────────
　　　　 　 　 　 │ 新しい奥さんと一緒に、会社を切り盛りする貴方を横目に
　　　　 　 　 　 │ 　　 恨みがましく生きて行くほどのバイタリティも無い
　　　　 　 　 　 └────────── v───────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 rｲルﾍt
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 (ﾟ　 ﾟ ,ル
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 }rl>:::O
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈 _＿ 〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼jﾉ＿ ＿＿ ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣ ￣￣￣ ￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──ﾍ──────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │私は、貴方の前からいなくなるしかない
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─────────────────


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446：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:27:50
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　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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　　　　　　: : :│…でも為人さん、私が貴方を忘れられないように: :　:: : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　: : :│貴方にも私を忘れられないように、したい::　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :
　　　　　　: : :└────────┐── ──　─ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::　l :: : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : :: : : : : :: : : : : : : :
　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : :┌└─── ──　─ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : :│貴方が私を二度と忘れないように　: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : :
　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : :│私をその眼に焼き付けられるように　: :: : : : : : : : : : : : : : : : ::
　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : :└──────┐── ──　─ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : :l : : :: : : :: : : : : : : : : :: : : : : : : : : : :: : : : :: : : : : :
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　　　　　　: : : : : : : : : : : : :│……だから為人さん: : : : : :: : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　: : : : : : : : : : : : :│貴方はこの砂浜で、黙って見てくれるだけでいい : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　: : : : : : : : : : : : :└──┐───── ──　─ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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447：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:28:43
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　　　　　　: : : : : :: : : : : : : :: : : : : :: i: : : : :: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : :
　　　　　　: : : : : : : : :┌────└──── ──　─ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　: : : : : : : : :│私が、この秋の海の中に : :: : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : :: : : : : : : : : :
　　　　　　: : : : : : : : :│静かに溶けて行くところを、 ただ、見てくれればいい : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　: : : : : : : : :└────────────── ──　─ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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　　　　　　:,　　: .　　:.　.　　' :　　:; .　　: . 　　: :　　:　　　 ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　 　 .: ,
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448：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:29:13
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　　　　　　　　　　　　　　　┌─────────
　　　　　　　　　　　　　　　│ ……………………
　　　　　　　　　　　　　　　└───────v──

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （；　-￥）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　 　ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──ﾍ────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │海の中に、入るってのか
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └───────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────ﾍ───
　　　　　　　　　　　　　　　　　│しかも、僕の目の前で
　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────────


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449：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:29:49
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ ……あら
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───┐─
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┌─└──────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │ 随分、思いつめたような顔
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 └─── v─────────

　　　　　　　　　　　　　　　　 | i　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | i　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | i
　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |
　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |
　　　　　　＿＿,､rl＿＿＿＿|_|＿＿＿＿＿rﾍ＿＿＿＿＿＿|_｢t＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿,､ l|_| ＿ i＿
　　　　　　　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:　 ., .
　　　　　　　. ,　　' :　　:; .　　∧＿∧: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:　 ., .:　　:;
　　　　　　　　: .　　:.　.　.;.　（,；　ﾟ￥ﾟ）　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.
　　　　　　　　　 .　　　 　 :. 〈　　　　|'.　　　　　　　　 .: ,　　　 :'　　 rｲルﾍt　　. : ..　　　　 :　　:,　　　'
　　　　　　　' : 　 :; .　　:,. 　／　　　 |:.　　: ;　 :. 　:'　　' 　　:.　.　:.　(ヮ-　ル　　　 .:　　:.　　　. ,. ,　　' :　　:
　　　　　　　'.　　　　.ﾞ　 .: （＿／＿,ﾉ　,. ,　　' :　　:; .　　　 : . 　　 　ｎ::<!rj　 .:　　:.　　　. ,. ,　　' :　　:; .
　　　　　　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:　 ., .:　: .　　:;　 .　　: . :.〈_　＿,ゝ :'　　　　. : ..　　　 :　　:,　　　'
　　　　　　　.;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:　 ., . :　. ＼_)ﾉ　:.　　　　　'.　　　　　 .: ,　　:.
　　　　　　　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:　 ., .
　　　　　　　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:　 ., .
　　　　　　　　　 .　　　　　　:.　　　　　'.　　　　　 .: ,　　　 :'　　　　. : ..　　　　 :　　:,　　　'　　　　　:.　　, 　:,

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────ﾍ──
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 止めますか？私を
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─────────


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450：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:30:21
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　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　 │それとも、一緒に入って下さいます？
　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 なんだか、昔の小説家みたいですね
　　　　　　　　　　　　　　　　 └───v──────────────

　　　　　　　　　　　　　 ┌───────
　　　　　　　　　　　　　 │ あはは………
　　　　　　　　　　　　　 └─────v──

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 rｲルﾍt
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 (ヮ^ ,,ル
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｎti>:: 〉
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ_＿ ,〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､j／＿ ＿＿ ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣ ￣￣￣ ￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （￥-　；）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　　 ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─ﾍ─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│…………………………
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───────────


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451：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:30:51
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　　　　　　┌─────
　　　　　　│ ………ま
　　　　　　└───┐─
　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　 　 ┌─└───────────────────
　　　　　　　 　 │ 道連れにするつもりはさらさら無いです
　　　　　　　 　 │ 貴方は、これからも貴方の人生を生きてください
　　　　　　　 　 └──────────v───────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 rｲルﾍt
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 (,-　-ル
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 }rl>:: 〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈 _＿ 〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼jﾉ＿ ＿＿ ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣ ￣￣￣ ￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──ﾍ──────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ …けど、もしも一緒に入るって言ってくれたなら
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　 私も少しは考えたかもしれませんね
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └──┐──────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !
.

452：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:31:24
.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　 　 　 　 　 　 　 ┌───────└────────
　　　　 　 　 　 　 　 　 │　元気でいてくださいね
　　　　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　百合ヶ丘為人さん
　　　　 　 　 　 　 　 　 └────────────────



　　　　　　　　　┌─────────────
　　　　　　　　　│…ちょ、ちょっと
　　　　　　　　　│ちょっと待ってくれないか！？
　　　　　　　　　└───────────v──

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│僕には分からない
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│何もかも、分からないことだらけだ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──v─────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （ ﾟ￥ﾟ ；）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､　　　つ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌────ﾍ───────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ なんで君は死なないといけないんだ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　 それも、僕の目の前でなんて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └────────────────


.

453：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:32:06
.








　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ┌──────────
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │…分からないですか？
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 └───────┐──
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌──└──────────────
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │ もう、いいかなって思っちゃったんです
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │ 　諦めたって言うよりは、何だろう…
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 └──┐──────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　 　 ┌──────────└───────
　　　　　　　　　　 　 │　抗うことに疲れちゃったのかな
　　　　　　　　　　 　 │　そう、私は受け入れちゃったんでしょうね
　　　　　　　　　　 　 └────────── v────────
.

454：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:32:36
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　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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　　　　　　^｀"ｰ -‐ ｰ- ､,　　　　 　. .::: :::.. :::::: 　　::. ::.　　:::: :::::::::: :::::::.　　::::::::...... .:::::::::::　:.:.　　,､._,_ 　
　　　　　　　. :.　　:'　;:.　 ﾞﾟ⌒:' ^ﾞ ''~' ｰ'ｰ-:,､ 　 rｲルﾍt　 ,､_, _,.､, -‐.ｰ^ﾞ ''~' .ｰ -.:‐.,ｰ-:'ﾟ ⌒ﾞ'^　　 ｀^
　　　　　　　:　　.,　　　: .,　　　:.　　　: . ,':　　 ﾟ' ( ﾟ　 ﾟ,ル　　.　　.　　:.　　: ;　　.　　:　.,　　　.:　 '｀　　
　　　　　　:,　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: .　 と::<ir! 〉　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　　　:　.,　　　 .:　　:.
　　　　　　　.:　　.　　　　　　:.　　　　　'.　　 　　〈 _ ＿,〉　 .: ,　　　 :'　　. : ..　:.　 :　 :,　'　　 　:.　　, 　:,
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　　　　　　:,　　: .　　:.　.　　' :　　:; .　　: . 　　: :　　:　　　 ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　:.　 　 .: ,
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455：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:33:06
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　　　　　　　　　　 　 　 ┌─────────ﾍ─────
　　　　　　　　　　 　 　 │ そう思った瞬間、分かりました
　　　　　　　　　　 　 　 │ あぁ、もう意味が無いんだなって
　　　　　　　　　　 　 　 └─────────┐─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─└────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ これで、おしまいなんだな…って
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─┐────────────
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 !
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 i
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ┌──────└─
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │分かりませんか？
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 └────────








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456：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:33:52
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　　　　　　┌───────────────
　　　　　　│私みたいな人何て言うんでしたっけ
　　　　　　│　　…メンヘラ、って言うのかな
　　　　　　└──────────v─────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ それとも、少し違うかな?
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─v──────────

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 rｲルﾍt
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 (ヮ- ,,ル
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}rl>:::i〉
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾉ_＿ ,〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､j／＿ ＿＿ ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣ ￣￣￣ ￣

　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌───ﾍ─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　 │ …まぁ、どうでもいいですね
　　　　　　　　　　　　　　　　 └─────────────


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457：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:34:34
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　為人さん
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └───┐─
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┌─└─────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │私の言ったこと、分からなければ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │…分からなければ、探してください
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 └─┐─────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 !

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （；　ﾟ￥ﾟ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　　ｎ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　 　 |
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　_ ＿＿ ＿（＿／＿ ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣ ￣￣￣￣ ￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌────└───────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│貴方の残りの人生で、私が言った言葉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│これから死に行く理由…それを、探してください
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└────┐───────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 !
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458：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:35:05
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　　　　　　: 　　: :　: : 　 　: :　:　　: :　　┌──└──　── ─ : : :　　:　　　: : :　 : : : :　　 : : 　　: :
　　　　　　: : :　　　 : : : :　 : : : : : :　 : : │…これは当てつけです: : : : :　: : : 　　 : : :　: : : :　:　: : : : :
　　　　　　: : : : : : :　: : : : : :　: : : : : : : :│貴方は、絶対に私のことを忘れられない: : :: : : :: : : : : : :
　　　　　　: : :: : : : : :: : : : : :: : : : : : : :: :└──┐────　── ─: :: : : : : : : :: : : : :: : : : : : : : : : :
　　　　　　: :: : :: : : : :: : : : : : : : :: : :: : : :: : : : : : :l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　: :: :: : :: : ::┌─────────└─ ──　─ : :: : : : : :: : : : : :: : : : : : : :: : : : : : : : : :
　　　　　　:: : : : :: :: ::│この無様で独りよがりでワケの分からない　:: : : :: : : : : :: : : :: : : : : :: : : : : :
　　　　　　: :: :: : :: : ::│　　　「めんへら」を、貴方は忘れない　: : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　:: : : : :: :: ::└─────────┐─────── ──　─: : : :: : : : : :: : : : : : : : ::
　　　　　　: :: : :: : : : :: : : : : : : : :: : :: : : :: : : : : : :|: : :: : : :: : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : :: : : : : : :
　　　　　　: :: : :: : : : :: : : : : : : : :: : :: : : :: : : : : : :l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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459：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:35:35
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　　　　　　: :: : : : : : : :: : : : :: : : :: : : : : :│私には、それだけで十分です : :: : :: :: : : :: : : :: : : : :: : : : :
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　　　　　　　:　　.,　　　: .,　　　:.　　　: . ,':　　 ﾟ':,〈 _ ＿,〉　.　　.　　:.　　: ;　　.　　:　.,　　　.:　 '｀　　
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │それじゃ、さようなら
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 !
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460：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:36:20
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　　　　 　 　 　 　 　 　 │ …百合ヶ丘為人、サン！！
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　Ｊ　Ｊ　　　　　　 ｻﾞ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／ 　 　 |　　　　　 　 ザ
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　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣ ￣￣￣￣ ￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ザ
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461：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:36:52
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ++ll
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾉﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┼┼ll　　　　　　　　 　 　 　 ┌─── ──　─
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ノ　　　　　　　　　　　　　　│　…キャッ、冷たい
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （；li,ﾟ￥ﾟ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　Ｊ　Ｊ　i}
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　{i　／ 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　 _ ＿＿ ＿（＿／＿ ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣ ￣￣￣￣ ￣

　　　　　　┌─ ──　───　　　　　 　 　 　 ┼─┼ll
　　　　　　│ ──z ＿＿ !! ─!?　　　　　　　　　　　　|!|
　　　　　　└──── ──　─　　　　　　　　　　　 ﾉﾉ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┼─┼||　　　　　　 　 │!? ───!! ─z ＿＿＿ ...
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　 　 　 　 　 　 └───────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ノ
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462：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:37:46
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 il　 ∧＿∧
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　Ｊ　Ｊ　i}　 　 　 　 ┃　 　 ┃┃┃
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463：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:38:19
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （；,liﾞ￥ﾞ'）　li
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |i　〈　 Ｊ　Ｊ
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　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣ ￣￣￣￣ ￣

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464：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 00:38:49
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　　　　　　　　　　 　 │ …何故かね、動けなかったんですよ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┃┃
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 !

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌───└────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │足が、ガタガタ震えてしまって
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ただただ、海に沈んで行く彼女を見ながら…ね
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └────────────────────





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465：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/01/20(日) 00:40:14
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466：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 02:43:51
ﾋｪｪ…怖い…。

467：名無しのＡＡ書きさん：2019/01/20(日) 23:18:24
いい演出だ

468：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:02:10
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│懐かしいですか？久方の海は
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─────────────






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　　　　　　:,　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　 　 .: ,
　　　　　　　.:　　.　　　　　　:.　　　　　'.　　 　 　 .: ,　　　 :'　　　　. : ..　:.　　 :　　:,　　　'　　　:.　　, 　:,
　　　　　　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　　　　:　.,　　　　　　 .:　　　:,.　 　 .: ,
　　　　　　:,　　: .　　:.　.　　' :　　:; .　　: . 　　: :　　:　　　 ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　 　 .: ,
　　　　　　　.:　　.　　　　　　:.　　　　　'.　　 　 　 .: ,　　　 :'　　　　. : ..　:.　　 :　　:,　　　'　　　:.　　, 　:,
　　　　　　.　. ,　　' :　　:; .　 　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　:　.,　　　　 　　 .:　　:: . .. ;; 　　:,. 　 　 .: ,


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469：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:02:40
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ …………
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─v────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌───────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ まぁ、あの時以来になりますかね
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └────────────v───

　　　　　　　　　　　　　　　　 | i　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | i　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | i
　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |
　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |
　　　　　　＿＿,､rl＿＿＿＿|_|＿＿＿＿＿rﾍ＿＿＿＿＿＿|_｢t＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿,､ l|_| ＿ i＿
　　　　　　　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:　 ., .
　　　　　　　. ,　　' :　　:; .　　∧＿∧: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:　 ., .:　　:;
　　　　　　　　: .　　:.　.　.;.　（・　・　,,）　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.
　　　　　　　　　 .　　　 　 :. 〈　　　　〉'. 　 　 　 ∧∧　　　 .: ,　　　 :'　　　. : ..　　　　 :　　　　　　　　　;.
　　　　　　　' : 　 :; . 　 :,.. 　〈　　 　 |:.　 : ; 　 :.(,, ﾟ　ﾟ) 　:'　　' 　　:.　.　:∧＿∧.　　　　 .:　　:.　　　　. ,. ,
　　　　　　　'.　　　　.ﾞ　 .: : .. ＼|＿,ﾉ　,. ,　 　 〈 　　|　　:; .　　　 : . . 　( -￥- ,）　 .:　　:.　　　. ,. ,　　　' :
　　　　　　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　 ., ／　　 | .:　: .　,.　:;.　　　:〈　　　　つ. : ..　　　 :　　:,　　　　'
　　　　　　　.;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 ( _ ／_,ﾉ　　　. ,　:　 ., . :.:　|　　 　 〉　:.　　　　　'.　　 .:
　　　　　　　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'. 　 　 ､　_|／　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,
　　　　　　　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:
　　　　　　　　　 .　　　　　　:.　　　　　'.　　　　　 .: ,　　　 :'　　　　. : ..　　　　 :　　:,　　　'　　　　　:.　　, 　:,

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────ﾍ──────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │近寄れなかったんですよ、あれ以来
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　どうにも、怖くってね…
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └────────────────


.

470：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:03:10
.


　　　　　　┌────────────────────
　　　　　　│動けなくてね、あれから
　　　　　　│もう何時間も、何十時間も経ったか分からない
　　　　　　└─────────────┐──────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 （　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 〈　 Ｊ　Ｊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r'「_　＿ ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣ ￣￣￣￣ ￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌────└────────────────
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │ 意識があるんだか無いんだか…
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │ 気が付いたらベッドの上で、私を囲む親類の顔
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 └─────────────────────


.

471：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:03:41
.





　　　　　　　┌────────────────────
　　　　　　　│ やらかしてくれたな、って言われるわけですよ
　　　　　　　└────────────────────



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　　）　 　 　 　 r（　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　　　つ ｀⌒ﾞ 〜'と　　　 ﾉr'_||　　 　 　 ∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　　　|　三l|l三l|l三l|l三l|l三| || 　 　 　 (　　 ,)
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼|＿,ﾉ　　　　　　　　　　　 | _|| 　 　 　 ∽　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 r 　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼|_ ﾉ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 私をうまいことそそのかそうとした連中が
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 虫けらを見るような目で、私を見るわけです
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───────────────────


.

472：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:04:24
.


　　　　　　　┌─────────────────────
　　　　　　　│曰く、彼女は死んだ
　　　　　　　│シージル社側も、この話を聞きつけて大騒ぎだと
　　　　　　　└──────────────┐──────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──└─────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │恐らく、縁談の話は破綻
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │シージルとの合併話も、無しになると
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └──┐─────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∧＿∧　　 　 ∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 （　　　　）　　　(　　 ,)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　と　　　 ﾉ 　 　 ｎ　　 〉

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　 　 　 　 　 ┌─────────└─────────
　　　　　　　　 　 　 　 　 │ 彼女を適当に振り払えなかった君にも
　　　　　　　　 　 　 　 　 │ 今回の責任の一端があるんじゃないか、と
　　　　　　　　 　 　 　 　 └─────────┐─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┌─└─────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │ …今考えれば、心底おかしな話なんですが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 └───────────────────


.

473：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:04:57
.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ただ、私はそれをおかしいと言えるだけの
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　余力も無かったんですよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───────────┐──────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌──└─────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │ ただ言われるがまま言われて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │ あぁ、そうなのかと流すばっかりでね
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 └──┐─────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 !

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 r_ l|　　　　　　 　 　 　 　 r'_|| 〈　　　Ｊ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 || |三l|l三l|l三l|l三l|l三l|l三| ||　|　　　　〉
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ||_ |　　　　　　　　　 　 　 | _||　 ､＿|／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┌───────────────└───────
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │しばらく病室の中で抜け殻のようになって
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │そのうちに、私の居場所はたちまちに無くなっていって
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 └───────────────┐───────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 !
.

474：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:05:27
.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┌───┘────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │ 社長職は降ろされて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │ 家族からは勘当されまして
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 └───v─────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│こうやって、私と言う膿を
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│とことん吸い出そうとするわけです
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─────────────v──

　　　　　　　　　　　　　　　　 | i　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | i　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | i
　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |
　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |
　　　　　　＿＿,､rl＿＿＿＿|_|＿＿＿＿＿rﾍ＿＿＿＿＿＿|_｢t＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿,､ l|_| ＿ i＿
　　　　　　　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:　 ., .
　　　　　　　. ,　　' :　　:; .　　∧＿∧: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:　 ., .:　　:;
　　　　　　　　: .　　:.　.　.;.　（,,　・　・）　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.
　　　　　　　　　 .　　　 　 :. 〈　　　　〉'. 　 　 　 ∧∧　　　 .: ,　　　 :'　　　. : ..　　　　 :　　　　　　　　　;.
　　　　　　　' : 　 :; . 　 :,.. 　〈　　 　 |:.　 : ; 　 :.(ﾟ　ﾟ ,,) 　:'　　' 　　:.　.　:∧＿∧.　　　　 .:　　:.　　　　. ,. ,
　　　　　　　'.　　　　.ﾞ　 .: : .. ＼|＿,ﾉ　,. ,　 　 〈 　　|　　:; .　　　 : . . 　(,　 ﾟ￥ﾟ）　 .:　　:.　　　. ,. ,　　　' :
　　　　　　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　 ., ／　　 | .:　: .　,.　:;.　　　:〈　　　　〉 . : ..　　　 :　　:,　　　　'
　　　　　　　.;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 ( _ ／_,ﾉ　　　. ,　:　 ., . : .: | 　 　 ＼　:.　　　　　'.　　 .:
　　　　　　　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'. 　 　 ､ _＼＿,）　　:　:.,　　 .: 　 :.　　　. ,
　　　　　　　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:
　　　　　　　　　 .　　　　　　:.　　　　　'.　　　　　 .: ,　　　 :'　　　　. : ..　　　　:.:　　:,　　　'　　　　　:.　　, 　:,

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┌───ﾍ─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │ …私は、彼等の中で
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │ 死んだことになったんですよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 └─────────────


.

475：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:06:01
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （ﾟ 　 　 ,）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　　　〉　　　 　 　 　 　 ┌──────────
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　 |　　 　 　 　 　 　 │ 死んだ、と言いますと
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 （＿／＿,ﾉ＿ _　　　　 　 　 └─v─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣ ￣￣ ￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧∧　　　 　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 (ﾟ　　,)　　　　（・　　　,）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 〈　　＼　　　 〈　　　 ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　┌──ﾍ─────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　│ …まぁ、立場的にも、人としても、ね
　　　　　　　　　　　　　　　　└────────────────


.

476：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:06:59
.


　　　　　　　　　　┌──────────────────────
　　　　　　　　　　│適当な理由を付けられて、社長の座をもぎ取られた
　　　　　　　　　　│　　　…大規模リコールの責任を、とかなんとか
　　　　　　　　　　└────────────────┐─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l
　　　　　　￣ ￣ ￣ ￣ ￣￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣￣ ￣￣ ￣ ￣│ ￣ ￣￣￣￣￣￣　￣￣ ￣￣ ￣
　　　　　　-──　_　　　-　　 ┌───────────└────────────
　　　　　　　　　　　　─ ─ 　 │ 彼等の言う通り縁談も、合併話も破綻に終わった
　　　　　　　　　　 ──　　 　 │ 会社の傷を極力浅くするために、彼等は何を考えたか？
　　　 　 　 　 ─　 　 　 　 =─└─────────── v─────────────
　　　　　　::..　　..::::::::::::::: ..　　 　 :.::::::::::::: ::::::..........　　::::::::::::::::: ::::::: :: ::.　　　:::::::::::::::::: ::::::::...... .......　　::::
　　　　　　.. ::.　　　 :: :　　　...::::::::: : ::: :::　　 　 :::::::::::::::: .... 　 　 :: :::　　 .....::::::.......::::::::::: :::　 ::: :::::::::: :: :::
　　　　　　::　:: ::...　　　　:::::: ....... :: ...::::::::: 　 ::::　:　 　 　 　　... :::::::: : :: ::..　　　 ::::::::: :: :::.　　　 ........ :::::::
　　　　　　^｀"ｰ -‐ ｰ- ､,　　　　 　. .::: :::.. :::::: 　　::. ::.　　:::: :::::::::: :::::::.　　::::::::...... .:::::::::::　:.:.　　,､._,_ 　
　　　　　　　. :.　　:'　;:.　 ﾞﾟ⌒:' ^ﾞ ''~' ｰ'ｰ-:,､　　　　　　　　､_, _,.､, -‐.ｰ^ﾞ ''~' .ｰ -.:‐ ｰ-:'ﾟ ⌒ﾞ'^　　 ｀^
　　　　　　　:　　.,　　　: .,　　　:.　　　: . ,':　　ﾟ'｀^´｀"''ｰ〜'　　.　　.　　:.　　: ;　　.　　:　.,　　　.:　 '｀　　
　　　　　　:,　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　 　 .: ,
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　　　　　　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　　　　:　.,　　　　　　 .:　　　:,.　 　 .: ,
　　　　　　:,　　: .　　:.　.　　' :　　:; .　　: . 　　: :　　:　　　 ;　 ∧＿∧:. 　:'　　'.　 　 . 　 :　.,　　　 .:　　:.
　　　　　　　.:　　.　　　　　　:.　　　　　'.　　 　 　 .: ,　　　 :' （ﾟ 　 　 ,）　　　. : ..　:.　　 :　　:,　　　'
　　　　　　.　. ,　　' :　　:; .　 　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.:　　　∽　　 〉.,　　　　 　　 .:　　:: . .. ;.:; 　 　 :,.

　　　　　　　　　　　 　 ┌────────────── ﾍ────
　　　　　　　　　　　 　 │ 事の当事者が、消えてなくなればいい
　　　　　　　　　　　 　 │ 私は、この世にいない者にされたんですよ
　　　　　　　　　　　 　 └──────────────┐────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┌────────└────────────
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │ 「件のリコールで思い詰め、首を括ったのだろう
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │ 真面目が故に責任感に苛まれた男だった」…と
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 └─────────────────────


.

477：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:07:37
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ ……はははっ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─────┐─
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ┌─┘────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │ だから、私は既に一回死んでるんですね
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 └─┐────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 !

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧　　　　　 　 　 　 　∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （,, ・　 -）　　　　　　　　　　(ﾟ　ﾟ ,,)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈 　 　 Ｊ　　　 　 　 　 　 　〈 　　〉

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┌───┘────────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │ お前はもう招かれざる者だと
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │ 会社のためにも、二度とうちの敷居を跨がないでくれと
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 └────────────────────────


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478：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:08:12
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　　　　　　　┌──────────────
　　　　　　　│…そんな、いくら何でも理不尽な
　　　　　　　└──────────v────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ これだけ好き放題されて、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 貴方は何も抵抗しなかったんですか
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──v──────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧　　　　　 　 　 　 　∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （,；-　 -）　　　　　　　　　　(,, ﾟ　ﾟ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈 　 　 ｎ　　　　 　 　 　 　 〈　　 ＼


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479：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:08:42
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　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　│ ……………抵抗？
　　　　　　　　　　　　　　　　　└────────v─

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌────
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │ ははは
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 └─v───

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　ﾟ￥ﾟ ,）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　 　 つ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 （＿／＿,ﾉ＿ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣ ￣￣ ￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌────ﾍ───────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ そればかり考えましたよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 抵抗、なんて行儀のいいものじゃないですが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └────────────────────


.

480：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:09:19
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　　　　　　　　 ┌────────────────────
　　　　　　　　 │この国有数の大企業の社長です
　　　　　　　　 │ともなると、クリーンなだけでは生きていけない
　　　　　　　　 └─────────────┐──────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───└───────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 表では口が裂けても言えないような黒い繋がりもある
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 それこそ、父、祖父…百合ヶ丘家の何代も前から
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───┐───────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　 　 　 ┌───────────└───
　　　　　　　　 　 　 │ 色々と、ゆすってやろうと思ってね
　　　　　　　　 　 　 └───────────┐───
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （　ﾟ￥: ::）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 〈 <!V:i::: つ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　: :: ::::､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､ _| ＿ 〉

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───└─────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│彼等からしてみれば、あまりにも都合が悪い話だ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　だって、私は死んだことになっているのだから
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───┐─────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !
.

481：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:09:49
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　┌──────────────└─────────
　　　　　　　│ 死んだはずの若社長が生き返り、遥か昔からの裏取引
　　　　　　　│ 　　　どこぞのお偉方との癒着、そして今回の顛末
　　　　　　　└──────────────┐─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───└─────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│…全てを洗いざらい話したら、どうなりますかね？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───┐─────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !

　　　　　　　　　　　　　　　 　 （　＞￣＞ ::
　　　　　　　　　　　 　 　 　::　〈:::::<iV>〉　　　　 　 　 　 　 　 　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ :::::::::: |　 　 　 　 　 　 　 　 　 （ﾟ 　 　 ,）
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 （＿,／＿,ﾉ :: ＿ _　　　 　 　 　 　 〈/> :::::: 〉
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣ ￣￣￣ ￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　　┌──────────────└────
　　　　　　　│ 会長…私の父は、何十分も俯いていました
　　　　　　　│　…しばらくしてから、こう口を開くわけです
　　　　　　　└──────────────┐────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
.

482：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:10:23
.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　 　 　 　 　 　　 　 ┌───────┘──
　　　　　　　 　 　 　 　 　　 　 │「…なら、どうしたい？」
　　　　　　　 　 　 　 　 　　 　 └───────┐──
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┌─└─────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │「お前の何を叶えれば、満足してくれるんだ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 └─┐─────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｎ::::<iV>〉
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （＿,／＿,ﾉ _ ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣ ￣￣￣ ￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　　　 　 　 　 ┌──────────└────
　　　　　　　　 　 　 　 │ …曲がりなりにも、実の息子に
　　　　　　　　 　 　 　 │ 言う台詞じゃないでしょう、それは
　　　　　　　　 　 　 　 └──────────┐────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
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483：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:11:01
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　￣￣　￣￣￣　￣￣￣￣　￣￣￣ ￣　l　￣ ￣ ￣ ￣ ￣￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣
　　　　　　-──　　　　-　　──=　　　┌───└───────────────
　　　　　　　　　　　　──　　　　　 　 = │ …とは言え、そう言われると
　　　　　　　　─　　　　　　=─＝　　 　 │ 私には何一つ、思い浮かぶものが無かった
　　　　　　::..　　..::::::::::::::: ..　　　　:.:::::::::::: └───────v────────────
　　　　　　.. ::.　　　 :: :　　　...::::::::: : ::: :::　　 　 :::::::::::::::: .... 　 　 :: :::　　 .....::::::.......::::::::::: :::　 ::: :::::::::: :: :::
　　　　　　::　:: ::...　　　　:::::: ....... :: ...::::::::: 　 ::::　:　 　 　 　　... :::::::: : :: ::..　　　 ::::::::: :: :::.　　　 ........ :::::::
　　　　　　^｀"ｰ -‐ ｰ- ､,　　　　 　. .::: :::.. :::::: 　　::. ::.　　:::: :::::::::: :::::::.　　::::::::...... .:::::::::::　:.:.　　,､._,_ 　
　　　　　　　. :.　　:'　;:.　 ﾞﾟ⌒:' ^ﾞ ''~' ｰ'ｰ-:,､　　　　　　　　､_, _,.､, -‐.ｰ^ﾞ ''~' .ｰ -.:‐ ｰ-:'ﾟ ⌒ﾞ'^　　 ｀^
　　　　　　　:　　.,　　　: .,　　　:.　　　: . ,':　　ﾟ'｀^´｀"''ｰ〜'　　.　　.　　:.　　: ;　　.　　:　.,　　　.:　 '｀　　
　　　　　　:,　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　 　 .: ,
　　　　　　　.:　　.　　　　　　:.　　　　　'.　　 　 　 .: ,　　　 :'　　　　. : ..　:.　　 :　　:,　　　'　　　:.　　, 　:,
　　　　　　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　　　　:　.,　　　　　　 .:　　　:,.　 　 .: ,
　　　　　　:,　　: .　　:.　.　　' :　　:; .　　: . 　　: :　　:　　　 ;　 ∧＿∧:. 　:'　　'.　 　 . 　 :　.,　　　 .:　　:.
　　　　　　　.:　　.　　　　　　:.　　　　　'.　　 　 　 .: ,　　　 :' （ ﾟ￥ﾟ　,）　　　. : ..　:.　　 :　　:,　　　'
　　　　　　.　. ,　　' :　　:; .　 　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　:　'.: 　 〈　　　 ﾉ,　　　　:.　　 .:　　:: . .. ;.: :; 　 　 :,.

　　　　　　　　　　　　　┌──────────────ﾍ────
　　　　　　　　　　　　　│ 勿論、今更社長に戻るつもりは、毛頭無い
　　　　　　　　　　　　　└───────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──ﾍ───────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ その時、思い出したのが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 彼女のあの言葉だったんです
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └──────────────


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484：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:11:35
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　　　　　　i
　　　　　　l
　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　|　　私　の　言　っ　た　こ　と　、　分　か　ら　な　け　れ　ば　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　|　　　　　　　　　　　 　 …　分　か　ら　な　け　れ　ば　、　探　し　て　く　だ　さ　い　　|
　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　|━ ━ ━ ━━━ ━━ ━ ━━━ ━ ━━ ━━━ ━━━ ━ ━━━ ━━━ ━ ━|
　　　　　　|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|
　　　　　　|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|
　　　　　　|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|
　　　　　　|￣ ￣ ￣ ￣￣￣ ￣ ￣ ￣￣￣ ￣￣ ￣￣￣ ￣￣ ￣ ￣￣￣ ￣ ￣￣￣￣ ￣￣ ￣|
　　　　　　|-──　_　　　-　　 ──=　　　 ＝-─　 　 ─　-　＝=　　─-=　　　──-　　　　=──|
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　　　　　　|^｀"ｰ -‐ ｰ- ､,　　　　 　:. .::: :::.. 　:::::　 (ヮ^ ,,ル　　::. :: 　:::: :::::::::: :::::::.　　::::::::...... .:::::::::::　:.:.|
　　　　　　|　. :.　　:'　;:.　 ﾞﾟ⌒:' ^ﾞ ''~' ｰ'ｰ-:,､ 　 　 〈ir>:: .つ ,､_, _,.､, -‐.ｰ ^⌒ﾞ ''~' .ｰ-‐ .,ｰ-:'ﾟ ⌒ﾞ'^｀^|
　　　　　　|　:　　.,　　　: .,　　　:.　　　: . ,':　　 ﾟ' ~ﾞ:.〈 _ ＿,〉　.　　.　　:.　　: ;　　.　　:　.,　　　.:　'｀　 : 　|
　　　　　　|:,　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: .　 　 　 ＼､_)　:.　: ;　 :.　:'　　'.　　　　　:　.,　　: .　 .:　　:. |
　　　　　　|　.:　　.　　　　　　:.　　　　　'.　　 : . .. : :; 　　 .: ,　　　 :'　　. : ..　:.　 :　 :,　' 　 　:.　　, 　:, 　 |
　　　　　　|━ ━━ ━━━ ━━ ━ ━━ ━ ━ ━━ ━ ━━━━━ ━━━━ ━ ━ ━━ ━|
　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　|　　貴　方　の　残　り　の　人　生　で 、 　私　が　言　っ　た　言　葉 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　|　　こ　れ　か　ら　死　に　行　く　理　由　…　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 そ　れ　を　　|
　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 !
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485：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:12:09
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌───────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 探してください
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └───v────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 rｲルﾍt
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (ヮ　,,ル
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 〈ir>:: .つ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 〈 _ ＿,〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼､_)





.

486：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:12:54
.





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ ……………………
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───────v──
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （￥ﾟ 　 ,）　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┌───────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　　　〉　　　　　　　　　　　　　 　 　 │　それで貴方は
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／　　　 |　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │　あの施設を作ったと…
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 （＿／＿,ﾉ＿ _　　　　　　　　　　　　　　 └──v─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣ ￣￣ ￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧∧　　　 　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 (,　　ﾟ)　　　　（；　　 -）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 〈　　＼　　　 〈 　 　 ｎ

　　　　　　　　　　 ┌──────ﾍ──
　　　　　　　　　　 │ ……その通りです
　　　　　　　　　　 └─────────


.

487：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:13:39
.


　　　　　　　　　　　　　　┌─────────────
　　　　　　　　　　　　　　│ 彼等の弱みを人質に
　　　　　　　　　　　　　　│ やりたい放題というわけです
　　　　　　　　　　　　　　└──────────┐──
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┌──└────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │何も口外しない
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │二度とリリウム社に関わらないことを条件に
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 └──v─────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （, 　ﾟ￥ ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　　　〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼|＿,ﾉ＿ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣ ￣￣ ￣

　　　　　　　　　　　　　　┌──────────ﾍ───
　　　　　　　　　　　　　　│資金も、法的な後始末も………
　　　　　　　　　　　　　　└──────────┐───
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┌──└──────────
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │何とも、お恥ずかしい限りです
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 └─────────────


.

488：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:14:17
.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│…いやぁ、大体分かりましたよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　ありがとうございます
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────────v───

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ でも、それで、どうでした？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └──v──────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧　　　　　 　 　 　 　∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （,；・　 ・）　　　　　　　　　　(,,ﾟ　ﾟ )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　 　 〉　　 　 　 　 　 　 〈　　r ｧ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌────────────ﾍ───────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 人を死なせて死なせて死なせて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 結局、彼女の言葉の真意が何だったのか…
　　　　　　　　　　　　　　　　　　└────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──ﾍ────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 分かりましたか、百合ヶ丘さん？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └───────────────


.

489：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:14:53
.


　　　　　　　　　　　　　　　　 | i　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | i　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | i
　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |
　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |
　　　　　　＿＿,､rl＿＿＿＿|_|＿＿＿＿＿rﾍ＿＿＿＿＿＿|_｢t＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿,､ l|_| ＿ i＿
　　　　　　　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:　 ., .
　　　　　　　. ,　　' :　　:; .　　∧＿∧: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:　 ., .:　　:;
　　　　　　　　: .　　:.　.　.;.　（,,　・　・）　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.
　　　　　　　　　 .　　　 　 :. 〈　　　　〉'. 　 　 　 ∧∧　　　 .: ,　　　 :'　　　. : ..　　　　 :　　　　　　　　　;.
　　　　　　　' : 　 :; . 　 :,.. 　〈　　 　 |:.　 : ; 　 :.(,, ﾟ　ﾟ) 　:'　　' 　　:.　.　:∧＿∧.　　　　 .:　　:.　　　　. ,. ,
　　　　　　　'.　　　　.ﾞ　 .: : .. ＼|＿,ﾉ　,. ,　 　 〈 　　|　　:; .　　　 : . . 　(, ﾟ￥ﾟ　）　 .:　　:.　　　. ,. ,　　　' :
　　　　　　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　 ., ／　　 | .:　: .　,.　:;.　　　:〈　　　　〉 . : ..　　　 :　　:,　　　　'
　　　　　　　.;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 ( _ ／_,ﾉ　　　. ,　:　 ., . : .: | 　 　 ＼　:.　　　　　'.　　 .:
　　　　　　　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'. 　 　 ､ _＼＿,）　　:　:.,　　 .: 　 :.　　　. ,
　　　　　　　　: .　　:.　.　. ,　　' :　　:; .　　: . 　　:.　　: ;　 :. 　:'　　'.　　　.　　:　.,　　　 .:　　:.　　　. ,　:
　　　　　　　　　 .　　　　　　:.　　　　　'.　　　　　 .: ,　　　 :'　　　　. : ..　　　　:.:　　:,　　　'　　　　　:.　　, 　:,

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──ﾍ───────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│………………………
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───────────────ﾍ─────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ …言ってしまうとね
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 分かってないかどうかすら、分からないんですよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─────────────────────


.

490：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:15:28
.


　　　　　　　　　　┌────────────────
　　　　　　　　　　│ お話した通り、私は最後には
　　　　　　　　　　│ 怖じ気付くだけで、何もできなかった
　　　　　　　　　　└────────────┐───
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┌────└────────────────────
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │…いや、そうでなくとも、私が間近で見ていたとしても
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │　　死に行く人の心の内は、結局、その人にしか分かるまい
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 └────┐────────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／V＼　　　∧∧
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 （　　　 ,,） 　 (* 　 )
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 〈　　　　〉 　 〈::<V〉
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 〈　　　　|　　ん⊥iゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼|＿,ﾉ　 　 ＼)ﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　┌────────────└─────────
　　　　　　　　　　│至極、当たり前の話なんですけどね
　　　　　　　　　　│それに気付くことにすら、大分時間を掛けてしまった
　　　　　　　　　　└────────────┐─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
.

491：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:15:59
.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┌────└─────────────
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │…ただね、一つだけ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │「これなのか」と思えたことがあるんですよ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 └─────v─────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ ￥ﾟ　,,）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈 　 　 ﾉ

　　　　　　　　 ┌──────────────ﾍ────────
　　　　　　　　 │諦観のようで、僅かに違う
　　　　　　　　 │抗うことをやめた、この行く末を受け入れてしまった…
　　　　　　　　 └───────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─ﾍ──────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ まさに、今の私がそうです
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └────────────


.

492：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:16:37
.





　　　　　　　　　　　　　 　 ┌─────────────
　　　　　　　　　　　　　 　 │…お二人共
　　　　　　　　　　　　　 　 │今までありがとうございました
　　　　　　　　　　　　　 　 └─────────┐───
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌─└───────────────
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │ くれぐれも、お身体にはお気を付けて
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 └─────────────────



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧　　　　　 　 　 　 　∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （,, ・　 ・）　　　　　　　　　　(ﾟ　ﾟ ,,)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　 　 〉　　　　　　　　 　 〈　　 〉


.

493：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:17:25
.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ お別れですかね
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────v──

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　お世話になりました
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　百合ヶ丘さんこそ、身体に気を付けて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─v────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧　　　　　 　 　 　 　∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （,；-　 ・）　　　　　　　　　　( ﾟ　ﾟ,,)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　 　 〉　　　　　　　　 　 〈　　ｎ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───────────ﾍ────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│…あぁ、もう死ぬから身体とか関係無いですね
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└────────────────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─ﾍ────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ ははははは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └──────


.

494：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:18:21
.


　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┌──────
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │ ははは……
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 └─v─────

　　　　　┌──────────────
　　　　　│ずっとその調子でいてくださいよ
　　　　　│　　　　　 　 萩小田さん
　　　　　└──────────v────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （￥-　 ,）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　と　　　　〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l　　 　 〉
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ､ _ |／＿＿ ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣ ￣￣ ￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧∧　　　 　 ∧＿∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 (,　　ﾟ)　　　　（・　　 ；）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　　ﾉ　　　　 〈　　　 つ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──ﾍ──────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ ………………！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─────────


.

495：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:18:51
.





　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ …あっ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──┐─
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌─└────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ あのっ………………
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └─ v─────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧　::　　　 　 　 　 　 ∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （,；・Д・）　　　　　　　　　　(ﾟ　ﾟ ,,)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ::　と　　　 ﾉ　　　　　　　　　　 〈　　 〉

　　　　　　　　　　┌────────ﾍ──
　　　　　　　　　　│ あの………………！！
　　　　　　　　　　└───────────


.

496：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:19:35
.





　　　　　　　　　　　　　　┌───────
　　　　　　　　　　　　　　│ ………………
　　　　　　　　　　　　　　└─────v──

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧　:i　　　 　 　 　 　 ∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （,；　д ）　　　　　　　　　　(ﾟ　ﾟ ,,)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i:　と　　　 ﾉ　　　　　　　　　　 〈　　 〉

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─ﾍ─────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│…………………………
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───────────


.

497：azmi ◆azmiEn8mYU：2019/02/03(日) 20:20:05
.





　　　　　　　　　　　　　　┌───────
　　　　　　　　　　　　　　│ …………あっ
　　　　　　　　　　　　　　└─────v──

　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ ありがとう、ございました
　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──v─────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧　　　 　 　 　 　 　 ∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （-　 -；,）　　　　　　　　　　(,, ﾟ　ﾟ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈 　 と ﾉ　　　　 　 　 　 　 〈　　 〉


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