ジャパンカップ（ＪＣ）の課題－シリーズとデイ　その２

1：shinkai★：2006/10/08(日) 00:41:46 ID:62staQ8Y: 世界の番組体系から見た時ＪＣの位置付けはどのようなものであろうか？日本国内において最高格付で最高賞金額であることにその１における見解から疑いはない。しかし世界には最高峰と思われるレースはいくつかある。

その中でシリーズ化の代表でもあるワールドレーシング・チャンピオンシップについて取り上げてみたい。ＪＣもこの全１３のレースのひとつに含まれている。凱旋門賞やキングジョージと肩を並べていて誇らしい面もあるが、シンガポール国際カップやバーデン大賞のように世界中から満遍なく選ぶためにＪＣがあるとも言えなくもない。また全てのレースに出走することは不可能であり、主催者の意向より個々の陣営の意思が尊重されるシリーズである。ダートのレース（ブリーダーズカップ・クラシック）がひとつだけ混じっていたりドバイの高額賞金レースがないなど不可解なこともある。１月２月３月のレースがないのに１０月１１月はレース過多だ。今後の改善を期待したい。

デイといえばブリーダーズ・カップ・デイであろう。現在８つのレースが同日行われ、アメリカの競馬の祭典（１０月下旬）として、定着している。それを賞金面で凌駕しているのが、ドバイ・カーニバルであり、６つのレースが行われていて、日程的にも３月下旬とあらゆる地域から参加しやすく、急速に認知されるようになった。お隣、香港でも１２月中旬インターナショナル・デイとして４つのレースが組まれている。実はこれだけではない。毎年、競馬の国際会議がパリで開かれ「凱旋門賞・オペラ賞・アベイユドロンシャン・カドラン賞・グランクリテウム・マルセルブーサック賞」のロンシャン競馬場。ロイヤル・アスコット開催の５日間連続「セントジェームスＰＳ・プリンスオブウェールズＳ・アスコットゴールドカップ・コロネーションＳ・ゴールデンジュビリーＳ」３レースだけならば、イギリスでは、「英ダービー・英オークス・コロネーションＣ」のエプソム競馬場や「インターナショナルＳ・ヨークシャーオークス・ナンソープＳ」のヨーク競馬場、アメリカでも「アーリントンＭ・ビヴァリーＤＳ・セクレタリアトＳ」のアーリントン競馬場、「ジョッキークラブＧＣ・ターフクラシック招待Ｓ・フラワーボウル招待Ｓ・ヴォスバーグＳ」のベルモント競馬場などまだまだたくさんある。これらを考え合わせてみるとＪＣはＪＣダートの２レースのみであり、もうひとつレースを加えて世界にアピールすべきというのが時代の趨勢というものであろう。

ジャパンカップの課題はシリーズ化なのではなく、デイである。是非とも、もう一レースは加えるべきである。そうすることにより、世界的に有力な馬主・調教師・騎手が東京に集まり、この時期はジャパン・デイとして、世界の競馬の中心になることができるのだ。
ちなみにもう一レースで妥当なのは牝馬限定のレースであろう。

ジャパンカップ（ＪＣ）の課題－シリーズとデイ その２