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永久我慢の円舞曲 3
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魔王に囚われた姫は、汚い牢屋にぶちこまれ、これまでに受けたことのない屈辱を味わいました。
それでも彼女はかならず助けに来てくれるであろう勇者を待ち望んでいました。
夜。
丸一日囚われたお姫様に限界が訪れます。
「トイレにいかせてください……」
「ダメに決まってるだろ、その穴にしろよ」
牢番は冷たく言い放ちます。
牢番が指差したのは臭い立つ穴。
「大丈夫だ、その穴は女子便所だ。男は使っちゃいねぇ。今までに捕まったお姫様はそこでしたんだぜ」
恐る恐る近付く姫。
アンモニアと腐臭、飛び出すハエたち。
「ちなみに今まで一回も掃除したことねーんだ」
姫は泣く泣く我慢することにしました。
三日目。
「うぅ……おしっこ……」
勇者はまだ来ません。
限界が訪れた姫は、穴をまたぎます。
「く、臭いよぉ……」
ひくつく尿道。しかし、あまりの臭いで苦しく、おしっこが出ません。
姫は高貴な身分として教育されたため、ちゃんとしたトイレ以外でおしっこをしたことがないのです。
五日目。
「おしっこ……おしっこ……」
姫はうずくまり、うわごとのように繰り返します。
心はとうに折れたのに、身体に染み付いた哀れなプライドは、お漏らしすら許しません。
今日も勇者は現れませんでした。
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「しっこしたいしっこしたいしっこしたいしっこしたいしっこしたいしっこしたい」
「もうやめてよぉ……」
リノが引っ越してから、毎晩響く少女の声。
午前二時から翌朝まで、
「しっこしたいしっこしたいしっこしたいしっこしたいしっこしたいしっこしたいしっこしたいしっこしたいしっこしたい……」
お札を貼ってもダメ。
塩をまいてもダメ。
ついには高名な霊能者を呼び、お祓いを行っても……
「しっこしたいしっこしたいしっこしたいしっこしたいああああああああしっこしたいしっこしたいしっこしたいしっこしっこしっこ……」
やはりダメ。
そうそうに退散しようとする若き女性霊能者、キララをリノは引き留める。
「いったいこの声は何なんです!」
「これは……あまりにも強すぎる思念。私には無理です、というか……お、おしっこ!!」
キララはあわてふためきながら部屋を出ようとする。
「あ、トイレでしたらこちらに」
「あんたの部屋のトイレなんか使えない!! お、お、おしっこ!!」
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そのままリノの住むマンション向かいの公園のトイレに駆け込んだキララ。
待てども待てども出てこない。
不審に思ったリノがトイレへ足を運ぶと、キララは個室のドアを閉めることもせず、和式トイレにまたがっていた。
なにやら腰をへこへこさせながら、泣いているよう。
「おしっこおしっこおしっこおしっこ、うぐぐう、しっこしっこしっこ……」
「あの、トイレですよ? 我慢なさらずおしっこされては?」
「してますよ! だけど終わらない、いつまでもおしっこしても、うぐぐう、しっこしっこしっこ……我慢が解けない!!」
キララは獣のような声を上げながら、露になった股間を便器に向け続けている。
「あんたの部屋では、女子高生が殺されました。おしっこを限界まで我慢して『しっこしっこしっこ』とトイレに駆け込んだところ、たまたま居合わせた空き巣にグサリ。かわいそうに、彼女はパンパンに我慢していたおしっこを出せないまま死んだんです……ああ、もういや、しっこしっこしっこ……!! しっこしてるじゃないか、どうしてすっきりしないの!?」
「じゃあ夜な夜な『しっこしっこしっこ』言ってるのは……?」
リノが恐る恐る尋ねる。
「決まってるじゃない、この女子高生ですよ!! 死んだあともおしっこが出来ない苦しさをうったえて、わ、私が霊能者だったから取りついて、し、しっこしっこしっこ……」
(ワタシ ワシキトイレデ シッコ デナイ)
突然、リノとキララに聴こえた声。
キララは慌て洋式トイレに駆け込む。
キララの股間から物凄い勢いのおしっこが発射。
「あぁぁ、これこれ、すっきりしたぁぁぁ」
キララが安堵の声を上げる。
長くおしっこ出来ずに苦しんだ女子高生もついにおしっこが出来て、ようやく成仏を……
(ナンデ ワタシ スッキリ シテナイ シッコ デテナイ シッコ……シッコシッコシッコシッコシッコ……)
憤怒と悲しみの入り混じった女子高生の怨霊が、股間を押さえて、前のめりの姿勢で、リノとキララの前に現れた。
「な、なんで、どうして!?」
「寄り代の身体がおしっこをすますくらいで満足出来るほど、思念が弱くなかったんでしょう」
スッキリしたのかキララが冷静に分析する。
(シッコ サセロォォォォ!!!!)
「きゃあああ!!」
公衆トイレは意図も簡単にひび割れ、ふっとんだ。
「あ、あぁ……シッコ、シッコしたい……」
リノは突然、猛烈な尿意を感じる。
「が、我慢が……」
ぶしゅぅぅ……
突然の尿意と目の前の恐怖で思わず失禁してしまう。
(シ シッコ シッコ アタシモ シッコ オモラシ デモ イイ シッコ ダシタイ ヨォ……)
女子高生の霊は苦痛に歪み、くしゃくしゃになったスカートの股間を押さえながら消えていった。
「た、助かったの?」
「あの女子高生は、トイレに入る前におもらししていればトイレに入って殺されることもなかった……だからおもらしに対してトラウマを負ってるのかもしれません」
依頼、リノの部屋に「しっこしたいしっこしたいしっこしたい」という声が響くことはなくなった。
しかし、街ではこんな噂がある。
「しっこしたいしっこしたい」と呟きながら歩く女子高生に捕まったら、おもらししないといけない。
しないと、女子高生と一緒に永久におしっこを我慢したままさ迷い続けることになるんだとか……
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姫の尿と便にはあらゆる生物を死滅させる破壊の呪いがかけられました。
次に姫が排泄するとき、それが地球の終わりでした。
当然ながら姫の尿道と肛門には厳重には栓がされ、けっして排泄を出来ぬよう管理されます。
「ぐぬぅ…………もう辛抱がならん! 小便を、わらわに小便をさせるのじゃ!!」
「なりません! 世界が終わってしまいます!」
勇者一行は姫に呪いをかけた魔王を打ち倒すべく冒険中。
その最中もきっと小便をしているんだろう、そう思うと悔しくて仕方がない姫君。
「小便が、小便がしたい!! 従者共、貴様らも全員小便を我慢しろ!!」
「えぇ…………そんな…………ところであたし、いま3日便秘だったので昨日下剤飲んじゃってうんちしたいんですが」
「ふざけるな!! わらわは一ヶ月糞しとらんのだぞ!! 腹が痛いぃ、くそぅ、糞だけに糞ぅ、腹が痛いのじゃぁぁ、小便したい!! 糞したい!!!」
小便と糞を禁止したところで栓されているわけでもない従者たちはそのへんにおもらししまくるだけでした。
「くぅぅ、ずるいのじゃぁ!! わらわもおもらししたいぃ!! 小便、おしっこ、しっこ、シッコ、pee!!!」
そんな折、勇者たちが魔王を倒したと連絡が。
呪いから実に半年が経過してからのことでした。
姫君の下腹部は臨月の妊婦をゆうに越えるほど膨らみきり、浮き出た血管が痛々しく脈打っています。
当然ながら人間に耐えうる排泄の我慢ではありません。姫君がもし死亡すれば身体が腐り、結果的に尿や便が出てしまうので国の秘術をつかい、無理矢理延命しています。
「…………!! ち、ちっこ! おちっこ、わらわ、ちっちだちていいの!?」
「…………それが…………」
魔王が敗れたため、これ以上姫君の排泄物が呪われることはありません。
しかし。
いま現在姫君のお腹の中にある尿や便は既に呪われているため、取り返しがつかないのです。
「はぁぁぉぁぉぉぉぉぁ!?」
「ん…………あ、失礼」
しゃぁぁぁぁ。
従者は我慢仕切れず姫君の前で失禁。
「ずるいずるい!!!!」
錯乱して暴れる姫君は縛り付けられて幽閉されました。
あれから何年が経ったのか。姫君は麗しき若さを保ったまま排泄を切望しつつ悠久の時を生かされています。それは世界を守っていることに他ならないのです。
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魔法の薬で大きくなってしまったアリスはおしっこに行きたくなってしまいました。
「困ったわ、このままじゃトイレに入れない」
そこで芋虫に相談します。
「キノコをかじればいいよ」
アリスはキノコをかじりました。
しかし、小さくなりません。
「お、お腹痛い……うんちしたい……」
それはただの毒キノコでした。
「もう漏れちゃう……」
ちょろっ。
「ぎやぁぁぁあ」
「助けてぇ!」
「溺れるぅ、臭い、なんだこの雨は!」
アリスがほんの少しちびっただけで街は大洪水です。
「二度と小便をするな!」
「そ、そんなの無理です。うっ苦しい……」
グギュグルグル……
ブゥ。
こらえきれず、アリスはおならをしてしまいます。
「ハリケーンだぁ」
「臭い、助けて!!」
「お腹痛いよぉ、おしっこ漏れちゃうよぉ」
アリスは泣き出します。
「やめろ、泣くのも禁止だ!」
「そ、そんなぁ……」
「次に漏らしたら死刑だ!」
ギュルル……
「痛い……出さなきゃ、いずれにしても、死んじゃう……」
アリスはそれから我慢しました。
二時間、二ヶ月、ニ千百万年。それでも元には戻れません。
おしっことうんちは溜まる一方です。
「おしっこしたいよぉ!!」
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今起きましたー
今から我慢しますねw
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ミスです
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あぼ〜ん
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