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おもらし千夜一夜4

871事例19「霜澤 鞠亜」と密接距離。13:2022/06/11(土) 00:08:55
「じゃ、行こっか」

私は霜澤さんの言葉に小さく頷きで返して携帯をしまい、ミルクティーを持つ。
いい加減、これ飲み干してしまおうかと迷っていると、隣で霜澤さんがあと少しを飲んでいて、私もつられて口をつける。
ただ、私の方は量が半分ほどあるので結局全部は飲まずにほんの少し残す。
バカンスカフェについてから飲み干して容器をゴミとして捨ててしまおう。

そして二人で立ち上がる。
立ち上がってみると……やっぱりトイレに行きたい。
波がなくても、下腹部が僅かに張ってきてるのを感じる程度には溜まってきちゃってる。
二人してほんの少し足を早めてバカンスカフェへ向かって歩き出す。
場所は体育館の横を過ぎればすぐ、もう入り口が見えてる。

「いらっしゃい綾、……それと、珍しいわね、鞠亜も一緒なんて」

椛さんが霜澤さんを名前で呼び捨てているのを聞いて……なんだかちょっと羨ましく感じる。
当然察してはいたけど、二人は知り合い。共通の知り合いに皐先輩や水無子ちゃんがいるので不思議なことではない。

――っ……。

不意に右手が持ち上げられる。
どうやら、霜澤さんが椛さんに手錠を見せたいらしい。

「あー……あのメイドか……綾、あの人とはなるべく関わっちゃだめだからね」

――……関わりたくて関わってるわけじゃないんですけど? っ……っていうか、こんなことしてる場合じゃ……。

こうして話してる間も尿意は募る一方。
体育館と違って薄暗くもなく、目の前に椛さんが居るのに仕草なんて出せるわけもなく、必死に我慢してるのを隠し続けるのは辛い。

「それで紅瀬先輩、水無子んとこに案内してほしいんだけど?」
「了解、ついてきて」

ついていく中、途中ゴミ箱を見つけて、手に持っていた温くなったミルクティーを飲み干し捨てる。
これでもしもの時は手を使える……使いたくはないけど。

『ふー、もうすぐ……ったく、如月の奴……今度会ったらただじゃ置かないからっ』

霜澤さんの『声』……まだまだ切羽詰まっているわけではないけど、結構我慢してる感じの『声』。
もうすぐ手錠が外れると思うと、私自身の気持ちに余裕が出てきたらしく、霜澤さんの事を素直に可愛いと思ってしまう。

 「キャーほんとに可愛い! ゴスロリ衣装って奴?」
 「すごっ、なんか人形見たい! あ、だからゴシックなんだっけ?」
 「あぁ、もう! ゴスロリじゃなくてクラロリだからっ! (ま、まぁ……ゴスロリも嫌いじゃないけど)」

黄色い声を含む盛り上がりを感じさせる声。
前を歩く椛さんが嘆息しながらこっちに振り向き「この有様なの」と呆れるように呟く。
視線を前に向ければ4、5人の人だかり。その中心に僅かに見える銀髪は水無子ちゃんで間違いない。

「はいはい、散った散った、仕事しなさい!」
 「ちぇー、椛ばっかずるーい」
 「え、何あの子も銀髪? あの子のお姉ちゃんとか?」
 「違う違う、椛の幼馴染の子だよ、小中の時よく遊んでたみたいよ」
 「そうそう、どっちかと言うと妹ちゃん、雪先輩って知ってるでしょ? その妹だよ」

――……意外……私の存在が上級生に割と知られている……。

テーブルに一人残った銀髪の少女がこちらに視線を向ける。


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