したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

おもらし千夜一夜4

859事例19「霜澤 鞠亜」と密接距離。1:2022/06/10(金) 23:54:09
「そんじゃ、私はお暇するぞ」

私と弥生ちゃんは雛乃の別れの言葉に小さく手を振って見送る。
一体文化祭に何しに来たのか……弥生ちゃんを堪能しに来たと言っても過言ではない気がする。

「はぁ……」

隣で弥生ちゃんが深くため息を零す。
トイレまで間に合わなかったこと、濡れタオルで身体を拭いて着替えたとは言えシャワーを浴びたわけじゃないので若干居心地が悪いこと。
それと、……雛乃との時間が終わってしまったことも当然あると思う。

――……普通に、一緒に回りたかったんじゃないかな……?
……ったく、用事があるからって言ってたけど、大した用事とも思えないし、もう少し弥生ちゃんと居てあげたらいいのに。

……。

「……どうする? さっきのバルーンアートのところに行く?」

「え、あ……いえ、もう少しお手洗いの近くで、時間潰そうかなって思ってます」

――……なるほど、二度目、三度目の尿意に備えておくわけか。

飲んだ量がそれなりに多かったんだから当然一度で落ち着くわけがない。
しかも極度の我慢の後ならなおさらトイレが近くにないと不安になって当然。賢明な判断だと思う。
だけどそうなると、私もここに残るべきか、あるいは一人にしてあげるべきか。
どっちの方が弥生ちゃんのために気を遣ったことになるのか……。

「あ……私の事は気にしないでください、一応少しは回れましたし……
それより真弓さんが雛さんと一緒に回れてないと嘆いてましたからそっちに行ってほしいです」

私の迷いを察してか、あるいは一人にしてほしいということを遠回しに言ったのか。
どちらにしてもまゆと文化祭を回れていないのは事実、正直私もまゆとの時間は作りたい。
改まって話したいこともあるらしいし。

――……でも……なんだか気を遣うつもりが遣われた感じ。

「……うん、わかった。だけど、何かあったらすぐ電話してね?」

私の言葉に小さく頷き、少し困ったような笑顔を見せてくれる。
別の感情で強く意識されていなかったおもらし……。
心が落ち着いてきて冷静になればなるほど、おもらししたことを意識してしまうのだと思う。

本当は三人……いや、瑞希も入れて四人で回る時間も欲しかったけど、本当色々とうまくいかない。
私は階段を下りる。とりあえずトイレに行きたいのだけど、三階のトイレは弥生ちゃんが使うだろうしトイレを出たとき鉢合わせるのも気まずい。
二階の更衣室前のトイレ……と考えたが、距離的に言えばまだ弥生ちゃんと近い。
鉢合わせる可能性はほぼないはずなのに、なんとなく気が進まない。

――……はぁ、万が一鉢合わせたところで、そんなに気にするようなことでもないはずでしょ?

そう心の中で思っているのに、そのまま身体は一階へ向かう。
保健室へ視線だけを一瞬向けるが歩みを止めず購買のトイレを目指す。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板