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おもらし千夜一夜4

850追憶6「雛倉 綾菜」と勝負の行方。-EX- 1:2021/12/09(木) 00:55:07
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「ただい――っ! ちょっと何抱き付いてるの!? 纏衣さん離れてっ!」

トイレから帰ってきて扉を開けると、纏衣さんが綾に抱き着いていて……。
私がトイレに行っている間にどうしてこんな状況になったのか。

「えー、綾ちゃん、もっと私たちの関係を見せつけてあげよー」
「……いやいや、私そろそろ約束があって……」

そう言って綾は纏衣さんから離れるが、綾の顔は少し赤くて……満更でもない感じで。

「……それじゃ、もう行くね……瑞希ももうしばらく保健室で休んでてよ?」

私は綾が保健室を出ていくのを見送って、ゆっくりとした足取りでベッドに戻り
座るか寝るか悩んで、若干の気怠さが残る身体を気遣いベッドに潜り込む。

「わー寝ちゃうんだー」

「悪い? もう後夜祭まで眠りたい……」

私は寝返りを打って、壁の方に身体を向ける。
怠さもそうだけど疲れも凄い。

<ガタッ>

後ろで紗が椅子に座るのを気配で感じる。

……。

「……さっきの話、勝負で綾が手を抜いたのに怒ってあんなことしたって……違うよね?」

「えー、わかっちゃうー?」

綾は本当にそう思っていた見たいだけど、何となく私はそう思えなかった。
纏衣さんは私に、勝負に関しては相手が本気であることが重要とか言ってたし、それはきっと嘘ではないのだろうけど……それでもどこか違和感を感じた。

「そう、それが私を遠くから見ることが出来ていたあなたの認識。
綾ちゃんにはそう思われないような行動をしてきたから、まずわからない」

本当になんなんだろうこの人は。
勝負で負け込んでいて機嫌が悪かったって言うのも違う気がしたし
怒っていたのが嘘だとするなら、綾のトイレを邪魔した本当の理由もわからない。

綾と接する纏衣さんは私と接するときと大きく違わない。
だけど、僅かに感じる印象の違い……私が感じてるそれを綾には見せないようにしてる。
むしろ私には気が付くようにわざと見せている気さえする。

「私と綾ちゃんの勝負なんだよ、外野なんて知った事じゃない」

私が考え込み言葉を発しないでいると
少し語調を強めたような声が聞こえ、私は寝返り纏衣さんの顔を見る。

「全部が計算されてたことじゃないよ、だけど……綾ちゃんが最後に周りとの接触を絶っちゃうのはちょっと出来過ぎだったよねー」

全然表情を変えていなかった纏衣さんは、不気味な事を言い出す。
まるで、多くが望んだとおりに話が進んだみたいに……。

「どうして、わざわざそんなことを私に話すの? 私、綾に言うかもしれないのに……」

「言わないでしょ?」

まるで当たり前のことのように返される。
一体どうしてそんなことがわかる?

「不思議そうな顔してるね?」

そう言ってベッドに椅子を近付けて私の顔へ手を伸ばす。


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