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おもらし千夜一夜4

141割り込みすみません:2014/10/05(日) 23:32:55
目の前の大きな扉に、勇者が手をかける。
重い音を立てながら開いたその隙間から瘴気があふれてくるのを、巫女の少女はすぐさま感じ取った。
勇者、魔法使い、戦士、そして巫女の少女はそれぞれに警戒の姿勢をとる。勇者の掛け声にあわせて、全員が突撃した。

部屋の中は予想通り、瘴気に満ちていた。
人間の体に瘴気が当たり続ければ、それは体内に蓄積しやがて悪影響を及ぼす。勇者たちも例外ではなく、三人の体にたまる瘴気を浄化するのが巫女の役目だ。
魔物に勇者が斬りかかり、その間に戦士が後ろに下がって巫女の少女の浄化を受ける。それが終わると、今度は魔法使いが下がって浄化を受ける。そのローテーションで戦闘が成り立つ。
魔物が予想以上の強敵だったことに一行が苦戦する中、巫女の少女は一人、別の敵とも戦っていた。
浄化とは、瘴気そのものを消し去るわけではない。一度巫女自身の体に吸い上げてから、分解を経て外界に排出される。
主に、尿として。

つまり、必然として巫女の少女は魔物との戦いの中、尿意と戦うことを余儀なくされるのだ。

巫女は戦士の心臓の位置に左のてのひらをあてながら、時折つっかえつつ呪文を唱える。
長い睫に縁どられた瞼はは集中するため、というよりは堪えるようにきつく閉じられている。右手が直接的に抑えないのは服の構造が半分と、巫女としてのプライドが半分。
呪術的な意味の施された服はひとつでも外せばその効果を失い、ただの重い服と成り果てる。そのため、この少女は前の街を出てから数時間の間、用を足すことすらままならなかった。
戦士の浄化が終わり、魔法使いが下がる準備をし始めるのが見えた。
少女の生まれ持った浄化の才能が、早くも戦士から吸い上げた瘴気を分解して、あるべき場所に送り込む。ひときわ強くなった尿意に、裾の広がった巫女服の中で、細い少女の両足がひっきりなしに擦りあわされていた。


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