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ソラの掟

1ピーチ:2013/03/30(土) 23:38:10 HOST:EM114-51-184-84.pool.e-mobile.ne.jp
心愛さんとのコラボです何作目かも分かりませーん。

荒らしはなしですスルーしまーす。

2ピーチ:2013/03/31(日) 00:38:48 HOST:EM114-51-184-84.pool.e-mobile.ne.jp
『―――出会い―――』





「? 空牙、あれ……」
「ん?」
 翠色の髪を揺らした少女が前方を指した。
 二つの影が見受けられる。
「……っておい!?」
 あの状態は明らかに普通じゃない。
「襲われてますです」
「んなの見りゃ分かるっての!!」
 くそ、と小さく唸ってから、真珠色の髪を翻す。
「行くぞミレーユ!」
「言われなくても分かってますです」
 二人が同時に、血を蹴った。






「っ………」
 青灰(せいかい)の翼を持った男が、少女の両手を掴んだ。
 両手を掴まれた少女が、苦しげに顔を歪める。
 それを見た男が、愉しそうに嗤った。
「……随分と、非力な姫(プリンセス)だ…」
「はなし…っ」
「離すわけないでしょう? 俺は既に、貴方に従う者じゃない」
 そう言った男が、彼女の半分畳まれた翼を見る。
「プリンセス、貴方の前に狙われた方が誰か、ご存じですよね?」
「……知ってて、何になるの?」
 少女の言葉を聞いて、男が言った。
「貴方が、その次になる。そして」
 歓喜に震えたように、男の声が僅かに震える。
「―――今、貴方を助けるものは誰も居ない」
 青みの強い灰色の髪に触れられ、ぞくりと寒気が走る。
「やめ………」
「実に、あの方に相応しい」
「……え…?」
 男が言ったあの方、と言うのが、彼女には理解できる。
 だからこそ恐ろしい。
「…まどろっこしいなぁ……」
 男が呟いたと同時、少女の腕に激痛が走った。
「……った…」
「痛いだけじゃありませんよ。…あの方から、多少の損傷は致しかたないと言い渡されているのでねぇ」
 男の言葉を聞いて、少女の瞳が凍り付く。
 まさか。
「ほんの数量の毒ですよ。痛みなんて感じませんよ?」
 今だけではないのだろう、視界が霞む。
 少女の膝が崩れそうになると同時―――。
「幻舞―――《胡蝶》」
 虹色に輝く蝶の大群が、彼女の視界を埋め尽くした。

3ピーチ:2013/03/31(日) 01:10:42 HOST:EM114-51-184-84.pool.e-mobile.ne.jp







「な……っ!?」
「随分なことやってんじゃん、おにーさん?」
 真珠色の髪を揺らめかせた青年と翠色の髪を揺らして宙に浮いている少女を交互に見た男が、やがて少女を解放して逃げて行った。
「……はい?」
 空牙が思わず呟いた直後。
「羽音!?」
 突如響いた、数名の声。
 その直後に、四人か五人ほどの影が認められた。
 少女を抱えた青年たちが、空牙とミレーユに視線を投じる。
 そして、その視線がやおら殺気に満ちた。
 怒鳴ろうとした彼を制し、もう一人の青年が厳かに問う。
「―――なぜ、羽音を狙った?」
「…は?」
 突然の質問に、二人が問い返す。少女を抱えた青年が怒気を露わにした。
「ふざけるな。お前らだろうが、羽音を狙ったのは」
「ジーン」
 ジーンと呼ばれた青年が、自分を諌めた彼を睨み付ける。苦笑した青年がふと真顔になった。
「なぜ、羽音を狙った?」
「いや知りませんよ。て言うか俺たちじゃないですよ!?」
 空牙の言葉に、ジーンが怒鳴った。
「ふざっけんな!! お前ら以外に誰が居るって言うんだよ!?」
「はぁっ!?」
 言い合いを聞いていた少女が、やおら片手を振り上げた。
 その空間に、漆黒の渦が巻き出す。
「いい加減、認めてくれない? 私たちだって《離脱者》を野放しにするわけにはいかないの」
 黒曜の渦が、二人を狙う。それを認めた空牙が、ミレーユの腕を掴んだ。
「一旦引くぞミレーユ!」
「はぁ!?」
 対するミレーユはその言葉に納得が行かず、空牙に牙を剥く。
「冗談じゃないです! ミレーユたちは悪くないです!」
「だからって向こうは聞く耳持ってないだろーがっ!」
 言いながら全力疾走している空牙とミレーユの姿が消え失せ、ジーンが忌々しげに言った。
「くっそ……っ」
「…でも」
 ぼそっと呟いた白銀の髪を揺らした少女が首を傾けた。
「今の……私たちと同じ種族だった?」
「―――え?」
 青年二人の声が重なった。

4心愛:2013/03/31(日) 20:45:40 HOST:proxyag112.docomo.ne.jp
>>ピーチ

始まったよーっ!


お、《胡蝶》の使い方をよく分かっていらっしゃるw

プリンセス……羽音ちゃんってどう読むの?←
普通に?


それから、ミレーユの闘争心と状況読んでさっさと退却できる空牙の対比がとってもお上手だと思います(`・ω・´)

5ピーチ:2013/03/31(日) 20:55:59 HOST:EM114-51-186-14.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

始まったよ駄文が始まったよー!

良かった、《胡蝶》の使い方間違ってない?

ごめん羽音はそのまま「はおと」で!

ごめんね何かうちの馬鹿どもに好き勝手言わせてるけど、これから挽回しますんで!

6ピーチ:2013/03/31(日) 23:29:42 HOST:EM114-51-211-153.pool.e-mobile.ne.jp







 さてどうしたことだろう。
 目の前に居る少女たちに、ミレーユの闘気が燃え盛っている。
「え、と……あの?」
「ありがとうございます」
「……は?」
 突然の少女の言葉に、空牙が問い返す。
「助けてくださって、ありがとうございます」
 少女―――羽音の言葉に、後ろに居る青年たちが気まずそうな表情になった。
「あ、えーと…?」
「私は、冥府の辺(ほとり)を統べるルフェス=フォール=エルミールの娘、羽音=リン=エルミールと申します」
 羽音の言葉を聞いた空牙が、しばらく記憶を手繰って―――
「えぇぇっ!?」
 突然叫んだ。
「あ、あのエルミール!?」
 空牙の家系も相当な名門だと思う。だがエルミールは、直接的な関わりこそないが、代々冥府の辺に住まう者たちを統べる、例えるなら王の位。
 少女が苦く笑った。
「えぇ。…その件で、プリンセス・リリスにお願いがあったんですけど……」
 ―――ごめんなさい。生憎、わたくしも国のことで手一杯ですの。
 そう言った彼女は、ワインレッドの瞳を細めて、言ったのだ。
 ―――わたくしの眷属に、貴方がたが勘違いをした空牙とミレーユがいますの。その二人に頼んではどうかしら?
「……って、言われたので」
「冗談じゃないですっ!」
 唐突にミレーユが叫んだ。
「へ?」
「ミレーユは空牙の機械人形(マシンドール)であって、断じてあのクソ女の眷属なんかじゃないです!」
 そう言った少女の金の瞳は、怒りに燃えていた。
「……お願いしても、いいでしょうか?」
 助けてもらって、いくら知らなかったとはいえ仲間が想像に難くないことをしたのだろうと、それくらい予想がつく。
 でも。
「分かりました」
 青年の言葉を聞いて、羽音が顔を上げた。彼女よりかなり高い位置にある彼の顔が、僅かに笑みを浮かべている。
「姫が俺たちに、って言ったんですよね? なら構いませんよ」
 空牙の言葉に、羽音が心から安堵したように息を吐いた。
「ありがとう」
 青みの強い灰色の瞳が、微かに揺れた。同色の瞳が不自然にざわめく。
 こちらへ、と促され、二人は一行に続いて行った。

7ピーチ:2013/04/01(月) 16:30:40 HOST:EM49-252-199-107.pool.e-mobile.ne.jp







「そう言えば」
 しばらく彼女たちに同行して、空牙が何気なく呟いた。
「あのとき俺たちに言った、《離脱者》って何のことですか?」
 羽音の隣に居た少女の漆黒の髪が不自然にざわめいた。羽音が驚いたように目を見開く。
「…そんな、ことを?」
「え? あ、まぁ」
 そうですかと応じて、しばらく思案する素振りを見せた彼女は、やがて彼らに視線を投げて。
「私たち、それぞれ種族が違うんです。私は冥界でも、麗羅(れいら)やジーンは煉獄。エリックやミューラは天界で、リィラは魔界……と言った具合に」
 ただ一人名前の出なかった青年が、しかしそのまま小さく苦笑する。それを視界の隅に居れた羽音が、怯えたように彼との距離を置いた。
 そんな種族の違う彼らが、共通して執り行う仕事。それが。
「《ホードコイル》は、それぞれの国の《離脱者》を、それぞれの国の者が狩る。私たち《ホードコイル》の者には、その権利がある」
 淡々と紡がれた言葉を聞いても、まだなんとなく二人には意味が理解できない。それならば、リリスに頼る必要はないはずなのに。
 それが表情に現れていたか、羽音が苦笑した。
「……今、城の中に、一人の人間が居ます」
「え?」
「その人間は、《離脱者》の格好の餌」
 冥(くら)がりに生きることを決めた《離脱者》が、更に力を強めるための、生き餌。
「―――……姫っ!?」
 突如聞こえた声に、一同が振り返る。
 青灰の翼に、同色の髪や瞳に驚きを見せ、彼女たちは羽音に駆け寄る。
「い、いつお帰りに?」
「今よ。父さんだって知らないわ」
 涼しい顔で受け答える彼女の傍に居た侍女が、訝しげに空牙たちを見た。
「……この、方々は?」
「リリス姫の眷属らしいわ。彼女と本人の了承を得て、こちらまで足を運んで頂いたの」
 羽音の言葉に、少女が安心したように息を吐いた。
「そうですか」
「父さんに会うわ。彼らも一緒に」
 言って、少女は優しげに微笑む。
「貴方がたが、よければの話ですが」
 どうやら羽音は、強制的なことを嫌うようだ。本人の意思が否を示せば、彼女は恐らく、決して無理強いはしないだろう。
「分かりました」
 空牙の言葉に、羽音が小さく笑った。






「父さん、居るでしょ?」
 言いながら扉を開けた羽音の耳に、真っ先に飛んできた声があった。
「あーっ! 空字お前今までどこ行ってたんだよ!? お前が居なかったらこの人凄くおっかない……い、いや何でもないです!」
 彼女の父を指しながら、僅かに青い顔を引き攣らせた少年が叫んだ。
「……冥界まで来てうるさいわけ、貴方は? 少しは黙ることを覚えなさいよ、大馬鹿男」
「未だにそれ返上されてないのッ!?」
 俺やだよそんなのとか何とか言っている少年が、空牙たちを認めてぽかんと口を開ける。
 それを認めた羽音が、彼女の父―――ルフェスに言った。
「この方々に、この大馬鹿男を見ていてほしいのだけど」
「ほぅ……?」
 穏やかさを思わせる低い声が響き、空牙たちを見る。
 しばらくそれが続き、ルフェスが笑った。
「二人にご迷惑がかからないのなら、頼んでみればいい」
「…父さんなら、そう言うと思ったわ」
 涼しげな微笑を零した後、二人に向き直って。
「今の話から大体察して頂けたかもしれませんが、あの大馬鹿を守って頂けませんか?」
 突然の彼女の言葉に、二人が瞠目した。

8心愛:2013/04/01(月) 21:11:36 HOST:proxy10033.docomo.ne.jp
>>ピーチ

神文が始まったよー!


はおとちゃんね! 了解!

あれ、もしかしてこっちの世界観に合わせてキャラを考えてくれた……とか?(・∀・)

大馬鹿男なんだ!
意外と羽音ちゃん容赦ないですね!


お、お役に立てるかしらこの二人……?

9ピーチ:2013/04/01(月) 21:44:01 HOST:EM114-51-206-242.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

神文違うよー!

はおとです。はい。

あ、えーと、空牙くんたちの世界観に合わせたのも居るけど、大体ブログに載せてるやつです←

初めて話した時から大馬鹿だったよー!(おい

大丈夫! 羽音たちが迷惑かけるからそれだけが申し訳ないけど!


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