Simple Melody - 1347096280 - したらば掲示板

4：緋音：2012/09/08(土) 19:09:18 HOST:zaq31fbd583.zaq.ne.jp: ついて行ったところは、綺麗なステンドガラスの窓があって、本棚に本が

ずらりと並べられている。

「貴方の好きな物は?」

「えっと・・・。みかんですかね」

女の子はくすりと笑った。

「食べ物じゃ駄目ですかね」

「いえ、何でもいいんです。何でも」

女の人は青い本棚から、緑の分厚い本を取り出した。

題名は英語で書かれていたので、桃香にはチンプンカンプンで読めなかった。

「さあ・・・。本の世界に触れてみて・・・」

いきなり本が光りだして、あたりは白昼夢のようになった。
5：緋音：2012/09/11(火) 20:43:22 HOST:zaq31fbd77f.zaq.ne.jp: story1 Olange Melody

「たっくーん!」

そう呼ばれ、またこいつか、と渋々後ろを向くたっくん。

「何だよ、みのり」

綺麗な八重歯を光らせて、顔は・・・。嫌そうな表情。

「えへへ。たっくん、彼女出来たの?」

私が聞くと照れながら、自慢げの顔に変わった。

「俺の彼女は山田美沙さんと言ってなぁ・・・。美人で優しいんだぞ。それ
からそれから・・・・・」

「もう!tたっくん喋りすぎ!」

すまんすまん、と小声で言ったたっくんはにやにや嬉しそうだった。

ははーん。溺愛してるのか。

でもね・・・・。

「それだけ。じゃ」

たっくんの前を通り越して急いで走った。

目に溜まった涙。

一粒一粒、地面に落ちていく。

涙は頬をつたって、顎まで伸び・・・。

ヤバイ・・・・。止まんない・・・。

私、本当は・・・・・・。

たっくんのことが好きなのに・・・。
6：緋音：2012/09/11(火) 20:48:44 HOST:zaq31fbd77f.zaq.ne.jp: 緋音です。

story１はオレンジ・メロディー。

オレンジは酸っぱいけど、甘さも隠れている・・・。

主人公の道岸　みのりは幼馴染の下北　達也が好き。

でも、達也には恋人の山田　美沙が居ます。

届かない思い、叶わない恋・・・。

甘酸っぱい感動胸きゅんラブストーリー。

どうぞ、完結させますのでごゆるりと見てくださいまし・・・。
7：緋音：2012/09/13(木) 20:48:44 HOST:zaq31fbd0f4.zaq.ne.jp: 私は涙を拭い、近くの美容師を通り抜け早く家に帰る・・・。

帰りたっかた。

私の家はマンションで１９階。

バルコニーから見える自分の手の中に入る景色は、透き通った青い空に

茂った松の木。

高速道路が西側に見える。

まあ、美しい景色とは言えないが・・・・。
8：緋音：2012/09/15(土) 18:57:54 HOST:zaq31fbd615.zaq.ne.jp: 綴り間違えてました。

Orange Merodyです・・・・。すいません。
9：緋音：2012/09/15(土) 19:25:48 HOST:zaq31fbd615.zaq.ne.jp: あっという間に家に着いた。

重いガラスの押しドアを開け、鍵を差しこみエレベーターを待った。

エレベーターに入って１９のボタンを押すと、赤く光った。

二階、三階、四階・・・・・。

止まることなく、乗る人もなくエレベーターは黙々と進む。
10：緋音：2012/09/17(月) 19:52:38 HOST:zaq31fbd335.zaq.ne.jp: 19階に着いて家のドアを開けた。

靴を脱いで寝室、トイレを通り越してリビングのソファに飛び込んだ。

「はぁ・・・」

背伸びをしてたっくんと美沙さんのことを考えた。

思い出せば数ヶ月前の事・・・・。