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Simple Melody

1緋音:2012/09/08(土) 18:24:40 HOST:zaq31fbd583.zaq.ne.jp
こんにちは。

緋音と申します。

―注意事項―

※これは短編集です。話がいくつかに分かれています。
※中傷等はやめて下さい。
※初心者なので、恋人の作った料理がクソまずかったとき、
「おいしいよ」と言うような、優しい評価、アドバイスでお願いします。
※どうしても酷いところがあれば、チョコケーキ並みの優しい言葉を選んで
できるだけ短めにお願いいたします。

以上です。よろしくお願いいたします。

2緋音:2012/09/08(土) 18:44:14 HOST:zaq31fbd583.zaq.ne.jp
・・・

空が紅く、いつもより涼しいある秋の日の事。

「はぁ・・・」

一人溜め息をつきながらかばんを肩にかけて歩く桃香。

「人生やり直したいよ・・・」

そう言っても人生はいくつも無いのだ。

桃香は今日失敗三昧の一日で体がぐったり。

「もうっ!テストは赤点だし、委員会は長引くし・・・」

コンクリートの地面を見つめながら立ち止まり、数秒間。

さあ帰るぞ、と思った瞬間・・・。

「わあっ!」

寄り道をしていないのに、桃香は見知らぬ場所に来ていた。

森林だらけで、森のよう。

茂った緑色の森林と紅く染まった夕焼けは、凄く美しい。

早く家に帰らなければいけないのだが、桃香は吸い込まれるように

その森林に入って行った・・・・。

3緋音:2012/09/08(土) 19:02:57 HOST:zaq31fbd583.zaq.ne.jp
奥へ行けば行くほど、緑が濃くなっていく。

奥は広場のようで、噴水の水が勢い良く噴出していた。

なぜ此処だけ雰囲気が違うのだろう。

中央に綺麗なレンガの建物がそびれ立っていた。

新しくできた建物だと桃香は思って、少しだけ寄り道をして行くことにした。

重いノシッとした扉を開けて、桃香は中に入った。

シャンデリアがあって、赤いカーペットが一面にひかれている。

上の段から女の人が現れた。

中学一年生ぐらいの子だ。

デニムの薄手のワンピースに、パールのブレスレットを下げている。

白いケープを羽織っていて、黒髪のロングへヤーだ。

螺旋階段をゆっくり、黒いヒールで降りていく。

女の人は少し戸惑ったようだが、次に怪しい笑みを浮かべ、こう言った。

「少し・・・。お話を聞きませんか?」

桃香はこくりと頷くと女の人について行った。

4緋音:2012/09/08(土) 19:09:18 HOST:zaq31fbd583.zaq.ne.jp
ついて行ったところは、綺麗なステンドガラスの窓があって、本棚に本が

ずらりと並べられている。

「貴方の好きな物は?」

「えっと・・・。みかんですかね」

女の子はくすりと笑った。

「食べ物じゃ駄目ですかね」

「いえ、何でもいいんです。何でも」

女の人は青い本棚から、緑の分厚い本を取り出した。

題名は英語で書かれていたので、桃香にはチンプンカンプンで読めなかった。

「さあ・・・。本の世界に触れてみて・・・」

いきなり本が光りだして、あたりは白昼夢のようになった。

5緋音:2012/09/11(火) 20:43:22 HOST:zaq31fbd77f.zaq.ne.jp
story1 Olange Melody

「たっくーん!」

そう呼ばれ、またこいつか、と渋々後ろを向くたっくん。

「何だよ、みのり」

綺麗な八重歯を光らせて、顔は・・・。嫌そうな表情。

「えへへ。たっくん、彼女出来たの?」

私が聞くと照れながら、自慢げの顔に変わった。

「俺の彼女は山田美沙さんと言ってなぁ・・・。美人で優しいんだぞ。それ
からそれから・・・・・」

「もう!tたっくん喋りすぎ!」

すまんすまん、と小声で言ったたっくんはにやにや嬉しそうだった。

ははーん。溺愛してるのか。

でもね・・・・。

「それだけ。じゃ」

たっくんの前を通り越して急いで走った。

目に溜まった涙。

一粒一粒、地面に落ちていく。

涙は頬をつたって、顎まで伸び・・・。

ヤバイ・・・・。止まんない・・・。

私、本当は・・・・・・。

たっくんのことが好きなのに・・・。


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