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要点のまとめ方・メモの取り方

3名無しさん:2019/03/07(木) 01:10:18
「すごかった」「楽しかった」で終わらない
感想文が「面白かった」で終わってしまう人がいますが(実はかつての私もそうだったのですが)、次のロジックをぜひ知っておいてもらえたら、と思います。

それは、どんなに「面白かった」と相手に伝えようとしても、その「面白かった」の度合いは伝わることはない、ということです。

自分が感じている「面白かった」を同レベルで感じてもらうには、ひとつ最適な方法があります。それは、一緒に「面白かった」を体験してもらうことです。

しかし、言うまでもありませんが、そんなことはできません。過去に起きたことだからです。では、何をすればそこに近づけるのかというと、自分が体験したことをできるだけ詳しく具体的に知ってもらうこと、なのです。

これこそが、「素材」と言い換えてもいい。素材=「事実」「数字」「エピソード」を書くことによって、「面白かった」自分の体験を追体験してもらえばいい、ということなのです。

「すごかった」も「楽しかった」も同じ。こう書くだけでは、相手にはこちらがどのくらい「すごかった」のか「楽しかった」のか、伝わりません。

だから、伝えられるだけの「素材」を文章にしていけばいいのです。では、2つのシチュエーションを、ご紹介しておきましょう。

研修や講演会の感想文を書く
会社に入ると、さまざまに学ぶ機会があります。研修があったり、講演会があったり。それだけなら、楽しい学びの場でもあるわけですが、多くのケースでしっかり後から報告が求められることが少なくありません。感想文だったり、レポートだったり。

実は私自身、この研修後の感想やレポートというのが、かつては大嫌いでした。何を書いていいのか、わからなかった。それこそ「面白かった」「興味深かった」「勉強になった」くらいしか思い浮かばなかったのです。

だから、求められるボリュームのマス目が埋まっていかない。どうなったら文字数を稼ぐことができるか、辛かったことを覚えています。

しかし、今ならまったく困らないと思います。なぜなら、研修や講演会の感想文でも、文章の「素材」の集め方がわかるからです。

端的にいえば、ここで大事になるのは「メモ」です。読み手になるのは社内の主催組織や上司ということになるでしょうから、感想文といっても、感想だけ書いていても、実のところ読み手にはまったく伝わりません。

それこそ、「面白かった」「ためになった」など感想だけ書かれたところで、読み手は書き手がしたことの「追体験」ができないのです。

大事なことは、研修や講演会で聞いたこと、見たこともしっかり感想文なり、レポートなりに書いていくことです。その上で、感想をかぶせていくのです。

感想の内容も、それほど種類があるわけではありません。研修や講演会なら、せいぜいこのくらいでしょう。

・何を感じたか

・何を学んだか

・何に驚いたか

・何を次につなげていきたいか

「事実」「数字」「エピソード」に意識しながら、印象的な「素材」をメモし、上記の感想をかぶせていくだけです。

拙著『ビジネスにうまい文章はいらない』では、業務日報なども含めて具体的な文章例をご紹介していますが、表現めいた言葉は実はほとんど必要ありません。ただ「素材」を並べていけばいいのです。それでも十分な感想文になります。

大事なことは、研修中に「素材」のポイントを3つなり、4つなり、しっかりメモしておくことです。これがないと、書くときに困る。感想文は、終わってから書くのではない。実は研修や講演会の最中から始まっているのです。


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