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ゴキブリ連合の所沢日記PART5o(`▽)o (
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一橋実戦で僕の前にいた女の子
その日は僕の前が3人連続で欠席していたため、解答回収のときは毎回僕が彼女に出向いていった。
「ありがとうごさいます」
「いえ、どうも」
試験という張り詰めたモノクロの世界に、彼女は一瞬にして色を灯したのである。
この何の変哲もない儀礼的な言葉で、灰空に虹がかかったのである。
一週間後のオープン模試でも彼女は居た。凛とした表情で、彼女は居た。
その様子はさながら一輪のハルジオンのようで、雨の日に揺れる花の静けさに似ていた。
運命の赤い糸だ─そう思わずにはいられなかった。なるほど恋は運命の遊戯だとはよく言ったものだと、そう思わずにはいられなかった。
今、彼女は何処で咲いているのだろう。何を想い、何をしているのだろう。疑問ばかりが、解決の糸も垂れておらぬ疑問ばかりが反芻されるのである。これは試験当日、僕の視界は常にモノクロームであり続けたためである。
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