ラシード・ウッディーン・スィナーン(アラビア語: رشید الدین سنان ابن سلمان ابن محمد أبو الحسن البصری Rashīd al-Dīn Sinān ibn Salmān ibn Muḥammad Abū al-Ḥasan al-Baṣrī、?(1125年〜1135年) - 1192年/1193年)は、12世紀後半、シリアにおけるシーア派のイスマーイール派・ニザール派の中核的位置をしめたダーイー。勢力の錯綜するシリアにおいて、彼の指導のもとニザール派は無視できない勢力にまで成長した。また、スィナーンの指示で活躍したフィダーイー(英語版)(فِدائيّين)から「暗殺教団」伝説が生まれ、彼自身も「山の老人」のモデルとして有名になった。