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魔人陣営SS置き場
2
:
恐野 ティラ子
:2017/09/16(土) 22:41:47
『欲求には勝てない』
「ママー、恐竜さんがセーラ服着て歩いてるー!」
「あらやだ……また近所の学校で覚醒者が出たのね。」
「見ろよ、パンツモロ見えだぜ。せめて人の形をしていれば隠せたのにな。」
「あー、本物と同じ大きさじゃないだけマシなんじゃねぇの?」
覚醒した日から浴びせられる奇怪な物を見る言葉。親は気にするなと言うが、やはり少々堪え――
(いや、堪える?冗談じゃない!むしろ快楽さえ覚える!!もっと見て、罵って、肉欲に塗れた視線で私の輸卵管
を本気にさせて、仕立て直したセーラ服を繁殖期の雄のように破りさって私の総排泄腔を……)
止めよう。くだらない妄想よりこの――明らかに染みになってる感触のするパンツをどうするかの方が数千倍大事だ。
「ハァ……ハンカチより少ない面積とヒモだけの薄い布とか穿く意味あるのかしら?むしろこれはパンツなの?」
魔人仲間と悪ノリで作った着ない方がマシとも言える下着。それでも衣類身に着けようとするのは人間だった
頃の名残なのか?彼女は人通りの少ない路地に入り、テレキネシスでパンツの紐を緩める。スリットから伸びる
糸状の粘液は朝日に照らされ妖しく輝いていた。
3
:
御厨 美紅
:2017/09/17(日) 20:30:42
「嗚呼っ!ダメだよティラ子ちゃん!」
両手で目元を隠した美紅の前にティラ子が迫ります。後ろ向きで!
「おパンツ、おパンツがっ!」
ティラ子はその体の仕組みで丸出しになるパンツを美紅の眼前に突きつけます。
「喰べられちゃう。性的に!性的に喰べられちゃうよぉ」
狂竜覚醒。指の隙間からばっちり凝視する美紅に容赦なく迫るティラ子!
そう、
これが、
これこそが!
イッツ レズレックス!!
4
:
恐野 ティラ子
:2017/09/22(金) 23:09:01
『邂逅』
彼女はある日突然、恐竜となった。恐野ティラ子と言う名前もその時決めた。
人と変わらない程度の大きさで、書き物はテレキネシスで問題なく出来る。
座席に座れない等の不便はあるが大した問題じゃない。が、一つ大事な問題がある。
「それは……服が無い事」
「突然真面目な顔?してどうしたの?それに、制服着てるから服はあるじゃない」
恐野は尻尾を上下に揺らしながら答える。
「違うのよ。私には太い尻尾に逞しい脚という獣脚類的にエロい要素があるのに、誰も見向きもしないのよ。
だから服でなんとかしようと思ったんだけど……どうかな?」
希望崎学園は人外生徒用に、校章が入っていれば制服以外での登校を許可されているが
不公平だと言う声も上がる事もあり。実際に許可された事例は多くはないのである。
「パンツモロ見えだけど学校支給の制服が着れてるから申請通らないんじゃないかなぁ。
それとティラ子ちゃん、尻尾で後ろの男子の股間刺激してるの気付いてる?」
振り向いて男子生徒を見るティラ子。男子生徒を凝視したまま少し考え、パンツを
下す素振りをすると男子生徒はそそくさと立ち去って行った。「さて、続けま――」
と視線の先にはティラ子が呆気にとられるのに十分すぎるほど、学校には不自然で存在感のある男が居た。
浅黒い肌に金色の長髪を後ろで結い、深い緑色のツナギの中にスーツを着た帽子の男。その瞳は瞬きすら
せずにティラ子を捉えて離さない。数秒が長く感じる、時間が凍り空気が止まってみえる錯覚すら覚える。
ティラ子はその男から目を離せなかった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
恐野ティラ子、最重要観察保護対象、過去に事例の無い元人間の恐竜。
「環境保全機関が"連れ帰って来い"なんて任務をよこすなんて不穏でしかないね」
僕はランプ・テール。環境保全機関のエージェントの中の一人。ここ、希望崎学園
には度々仕事で来るけど、今回みたいな仕事は正直違和感を感じる。仕事の流れは
特殊能力の把握、身体能力の計測、転校生化の兆しの有無、そして対象の捕獲。
その異形が窓ガラス越しにこちらを睨みつけている。
「舞台は用意してある。後は仕掛けさせるだけ」
「僕はいつも通りに仕事をこなすだけでいい」
「そして連れ帰って、近い未来に起こる戦いの為に!」
ランプ・テールは投げナイフを取り出し、構える。そして、異形の隣に居る
女子生徒へ投げた。ナイフがガラスを突き抜けるのを感じたその時――
一瞬だった。弾丸の様に飛んでくるコンクリート片。
鋭いガラス片が触れる物全てを引き裂こうとする。
異形の牙が僕の頭を食い千切ろうと迫ってくる。
「アヒル・アワル」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
5
:
恐野 ティラ子
:2017/09/22(金) 23:10:01
男が刃物を取り出した一瞬、視線が隣の友人に向いたのをティラ子は見逃さなかった。
逃げてと、声を出すよりも先に静寂を破ったのはガラスの割れる音。
「――――――!!!」
頭より先に体が動いた。尻尾でナイフを叩き落とし、床を抉りながら渾身の力で壁に
突進する。唸る尻尾が崩れ落ちてゆく瓦礫を男へ弾き飛ばし飛翔物と共に駆ける、
そして頭蓋骨を砕くために噛みつこうとしたその時――――
「アヒル・アワル」
突然何かの舞台装置のような物に遮られ、体は光に包まれていた。
何が起きたかわからなかったが、確実に解る事は一つ。
「あの男、魔人ね」
まずは状況を考える。
反撃が来ないという事は攻撃能力では無いという事。
塵一つ舞っていないから別の空間に居るかもしれない。
コンクリート片が一つも当たった様子が無かった事。
「防御系の能力……それも罠みたいに置くタイプ。おまけに閉じ込められてるわね」
警戒しつつ周囲を観察するティラ子。目に映る景色はまるで影絵の様な世界。
途方に暮れ始めた時、世界の外から声が聞こえた。
「ようこそ!僕の人形劇へ。君は今、現実から切り離されて僕の演じる
ワヤン・クリの世界に居るんだよ。この空間は特殊でね、人形劇の外の出来事を
人形劇の一部にしてしまうんだ。」
世界に人形のような影がお遊戯をするように動き始める。
「例えば、物凄い能力で襲われても、その能力が人形劇の一部になってしまえば
人形劇の外に居る人達には無害になってしまうからね。今回は特別に君自身を人形劇
の中に放り込んだ形になるのかな。」
ティラ子はこの状況を脱出できないと悟り。「何が目的なのよ」と呟きながら
空から聞こえる声に耳を傾け大人しくする事にした。
ランプ・テールは知る由もないだろう。
解放した時、彼女に待ち受けるのは無情の科学者の群れだと知らずに――――
――数カ月後
ランプ・テールは今日も生徒を観察して、日に日に増えていく転校生をリストにまとめて報告する。
転校生化が著しく増えた頃、機関からこの現象の発端の排除及び増え過ぎた転校生の総数調整
のための駆除活動を任じられ、現地の協力者達と一緒に魔人の命運をかけた戦いに挑むのであった。
6
:
恐野 ティラ子
:2017/09/22(金) 23:10:21
――破損した音声記録№4
「例の被検体はどうなった?」
「はい。室長の予想通り着床まで確認しました」
「よろしい。魔人相手に常識が通じると思ってはおらん。
故に、我々が想像できる全てを試していく事が出来る」
「しかし本当によろしいのでしょうか? 魔人とは言え……」
「こいつはただの怪物で実験動物にすぎん。人の形をしていればこんな目に合わなかったのだよ」
「……」
「どうした、怪物に情でも湧いたか? バカバカしい。」
――破損した音声記録№6
「陣痛始まりました!」
「培養器を持ってこい! 映像記録も撮れ」
「さぁ、誰が父親の子が出てくるのかな」
(赤子の鳴き声)
「室長……私は夢でも見ているんでしょうか。卵生の生き物が
人の子を産むなんて」
「魔人に常識は通用しない。その赤ん坊をGブロックに送れ!
次は家畜共と交配させる」
――破損した音声記録№9
「ここまでに交配させた生き物で適合しなかった種類は?」
「0です。全て雄と同じ生き物が産まれています」
「こいつは絶滅危惧種の存続に大いに貢献してくれるだろう。
保護保護うるさい本部も我々を認めざるを得ないはずだ」
「あのエージェントに偽の指令を送って確保させたのは名案でしたね」
「表の連中はただの健康診断だって信じているからな。
しかし、毎回記憶消去をして帰すのは手間が掛かる。そろそろ我々の物にする時が来たか」
――映像記録№13
研究室が警告灯で赤く染まり、モニターに映るのは希望崎学園と謎の生き物。
研究室の責任者らしき男が咳払いをすると、慌ただしかった研究員は一斉に静かになった。
「ついにボンテン様の討伐が始まった。この混乱に乗じて恐野ティラ子を捕えて
死亡、又は行方不明者として表舞台から消し、我々の物にする」
責任者らしき男は机を強く叩き叱咤する。
「これよりハルマゲドンを開始する!!!」
それに答えるように職員たちも叫ぶ。
「「世界の環境保全は我らの手に!!!」」
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