したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

代理投下スレ

134路地裏の通り魔 後編 終 1/3:2010/12/22(水) 22:00:53
ラストです。投下お願いします

「いや、ちょっと待てマルス。オーブはうちの物置に封印の盾として置いてあるはずだ」
マルスの呟きを聞いたシグルドがそんなことがあるはずはないと否定する。
「…ちょっと待って。今確認するわ」
サラが真偽を確かめるためにウォッチの杖を取り出し兄弟家の物置を覗く。
「…えーと…これかしら?確かに五色のオーブがはまった盾があるわよ」
「じゃああれは違うのか…?」
サラの報告を聞き、考え込むアイク。直後に必死でリンから逃げるマルスが助けを求めた。
「…と、とにかく今のこの状況をどうにかしてよ!!」
「…オトナシク…コロサレロ…」
「と言われても…僕達は僕達であの竜を止めてるしねえ…」
6人に襲われている面々以外は祭壇付近から現れる竜を倒すので必死である。
「…くくく…逃げ惑えマルス…」
「…貴様さえ殺せれば我が野望も叶う」
「…いくら紋章町最強の男といえども」
「…暗黒竜には敵うまい」
「…ファルシオン以外ではな」
突然6人の動きが止まり、6人の口からガーネフの声が出てくる。
「…ガーネフ!?馬鹿な、貴様はついさっき死んだはずだ…」
全員が驚いている中でマルスが目の前に立つリンへと問いかける。
「…さよう。確かに先程の攻撃でわしは死んだ」
「…だがわしは死ぬ前に自分の精神を分割した」
「…そして6つの精神で闇のオーブと同じような物を作り上げた」
「…そしてそのオーブを着けられた相手の精神を乗っ取り」
「…その相手が大事に思っている奴に対する感情を逆転させた」
「…さらばだマルス。お前の大事な姉に殺されるがいい」
喋り終えたガーネフは意識をオーブに戻し、再びリン達の攻撃が始まる。
「くっ…光のオーブがないとどうしようも…」
髪を数本切り裂かられながらも攻撃を避けたマルスが呟く。
「諦めるな!この世に無敵などない。必ず弱点があるはずだ!」
火竜を数体薙ぎ倒しながらアイクが弱気になっているマルスを励ます。
周囲ではちくちくとHPを削られながらもサザと戦う漆黒の騎士や、
ブーツを履き、華麗にジュリアンの間合いから逃げているレナ、
リザイアや銀の剣からひたすら逃げつづけながら説得をしているクリス、
メティオからひたすらリーフを盾にして逃げているクライネ、
そして無限に湧き出る竜を逃がさないように倒す兄弟達が戦っている。
「…そうだね、諦めるのはまだ早いね。みんなありがとう。頑張ろう!」
みんなの奮戦を見て再びやる気を取り戻すマルス。
そしてその決意に答える物が祭壇へと駆け付けたのである。
「その通りだ、マルス」
ドアからまだ少し眠そうなガトーが5人の援軍を連れて現れたのだ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板