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修正作品&試験投下スレ

27本スレ>>103修正 ◆Zp1p5F0JNw:2007/09/14(金) 20:53:00 ID:3AR7MfEQ

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『首輪爆破まで後20秒』
首輪から二度目の警告が聞こえる。
ミラージュの体は痺れたまま動かない。このままでは首輪の爆発で自分は死ぬ。状況は絶望的だ。
だが諦めるわけにはいかない。まだ爆発まで20秒ある。
その間にこの危機を乗り越える方法を考えようと、ミラージュは必死で頭をフル回転させた。
ここに人が来て助けてもらうのが一番確実だが、ここに人が来る可能性は限りなく低い。
一発逆転ができそうなアイテムも無い。
自分で何とかするしかない。何か、何かないか。この禁止エリアから脱出する方法は。


…一つだけ思いついた。
幸いにもその方法を行えるように、今自分はうつ伏せで倒れている。
上手くいくかは分からないし、失敗する可能性の方が高い。
だがやってみるしかない。
『首輪爆破まで後10秒』
痺れながらも全員のエネルギーを一点に―胸の前に集中させた。


「マイト・ディスチャージ」

瞬間、ミラージュの体と地面の間に爆発が起こる。
その衝撃で彼女は空中へ投げ出された。

麻痺しているため受け身も取れず、地面に叩きつけられる。
そして…首輪の警告が止まった。


成功したようだ。
自分と地面の間で爆発を起こし、自分の体を吹っ飛ばす。
運良くC-04エリアの方向へ飛んでくれたおかげで、ギリギリC-05から脱出できた。
ミラージュは安堵の溜息を吐く。
どうやら麻痺が解けたようで、体を動かすことが可能になった。
起きあがろうとするが、体中に激痛が走る。何とか近くの塀まで這っていって寄りかかるが、立てそうにない。
「…無様、ですね」
自分は何をやっているのだろうか。
開始早々油断して気絶させられ、目が覚めたのは放送後。
荷物は無くなり、禁止エリアも、仲間の安否を確認することもできず。
そして殺し合いに乗った者を止める事にも失敗し、残ったのは自身へのダメージだけだ。

ともかく、この状態では何もすることは出来ない。
しばらくは傷の回復に専念するしかない。
「…本当に、無様です」
これまで何もできず、そして今も何も出来ないのが、たまらなく歯痒かった。


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