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没ネタ投下スレ

54 ◆1qmjaShGfE:2007/12/25(火) 05:18:55 ID:JaJqAl.s0
「それは、どういう意味だ?」
「つまんね、って意味」
普通である事を心がけている吉良にとっては褒め言葉以外の何者でもないのだが、銀時の言葉から感じられる気配は尊敬とはまるで逆のものだ。
「君は人を不愉快にさせて楽しむ趣味でもあるのか?」
バン、とテーブルを叩いて立ち上がる銀時。
「ちっげーだろ! もっとこー『なんだコラ、ケンカなら金取るぞ』とか! 『えへへー、つまんなくてとぅいまてぇーん』とか! ……いや、これは言われたら殴りたくなるな」
自分の言葉に自らツッコム銀時。
「ともかく! こーアイデンティティをもっと前に出してだな! これぞ俺様マイライフ万歳な主張を全身から醸し出して欲しいのよ俺は! でないとこっちもリアクションに困るっしょ? 考えてもみろよ、相手が何系かもわからなかったら、下手なボケもツッコミも出来ないだろ? それこそマリアさんみたいに服装から入る御奉仕しますよ上から下まで系でもいいから、もっとこー何かくれよ俺に!」
即座にツッコムマリアさん。
「下ってどういう意味ですか?」
にっこり微笑みながらのこのセリフ。銀時はそれだけで感極まって膝を叩く。
「そう! これ! これだよこういうの! 会話にもリズムってのがあるだろ! こういう切り返しがあって初めて俺も外道系で行こうか、清純系でかわすか、どうでもよくなって下ネタに走るか考えるわけじゃねえか。いやまあ、大抵は面倒だから下ネタで返すがな。それがお前ときたら……」
吉良は一瞬反論しようとして、すぐにそれを断念し、救いを求めるようにマリアの方を向く。
マリアは苦笑して二人に割って入る。
「まあまあ銀時さん、人それぞれのリズムがあったっていいじゃないですか」
マリアの仲裁に、銀時は席に座り、そっぽを向いてぼそっと呟く。
「最近さあ、俺、ちんこでかくなってきた気がするんだよね」
座っていた椅子ごと盛大にずっこけるマリアと吉良。
額をしこたまテーブルにぶつけてひりひりする頭を押さえながらマリアが全力で抗議する。
「いきなり何言い出すんですか銀時さん!」
「でもさあ、こういうのって男の願望? っていうか、むしろ病気だったらヤヴァイ? みたいな感じでさ、俺悩んでんだマジで」
「だからなんでそういう話になるんですか!」
「そうだよな〜、やっぱ念のために病院行くべきか……ってココ病院じゃん既に。よし、検査してくっか」
そう言って席を立つ銀時。
「あ、そうだ。出来ればマリアさんが検査してくんね?」
「やりません!」
真っ赤になってそう怒鳴るマリアに、心底落胆する銀時。
「そっか……見たかったな、マリアさんのナース服……」
何処にどうツッコめばいいのか全くわからないまま、銀時は部屋を去って行った。

残されたマリアと吉良の二人。
「……銀時さん、もしかして治療すべき致命的な病に侵されているのでは?」
「彼の場合手遅れでしょう。何もかも」
吉良はそんな言葉を返しながら、我が身の不運を嘆く。
『あいつのようなタイプは初めて見るが、断言出来る。私と奴とでは致命的なまでに相性が悪い』
そんな男と共にこのような危険な場所を徘徊するのはリスクが大きすぎる。
吉良はすぐに決断して行動に移した。


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