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死者たちが集ってよもや話をするスレ

859二人の友人 12:2009/04/15(水) 22:42:13 ID:GduddrbA0
ヒナギクは慌てて赤木の上から退き、なぜか壁に張り付く。
「あ…ああ…!」
「クク…昨日はずいぶんご活躍だったな…!」
「言わないでぇ!」
赤木はゆっくりと起き上がり、煙草に火をつける。
「ふう…やっと起き上がれた…クク…」
「え…あ…!ご、ごめんなさい!」
「そういえば…偽者の話の続きを聞かせてくれないか…?少し気になる…」
「え…!い、いいの!あの話はもう!」
「そうか…じゃあもう一つ…結局最終的な俺の印象はどうなった…?」
「え!え〜っと…!そう!かっこよかったわよ!意外と優しいし…ってキャァァァァ!」
テンパってうっかり本音を漏らし恥ずかしがるヒナギクを気にせず
立ち上がり軽く伸びをする。
「そうか…意外と評価高かったんだな…クク…」
「言わないでぇ!!!」
「しかし朝帰りか…覚悟が心配するんじゃないか…?」
「え…ああ!泊まるなんて言ってない!」
「そいつは大変だ…!早く帰ったほうがいい…!上手い言い訳を考えるといい…クク…」
「あ…そうね!急いだほうがいいわね!」
ヒナギクが慌てて出て行こうとする。
「そうだ…もう一つ聞きたいことがある…」
赤木の語感が少し真剣になる。
ヒナギクも少し真剣になる。
「え…何…?」
「もし…また呼んだら…来てくれるか…?」
「え…?」
ずいぶん赤木さんらしくない質問だと思う。
何か裏でもあるのか、と思ったが
ヒナギクには、なんとなくそれが本音から来る質問に思えた。
だから自分も、本音で答える。思ったままに
「…お酒飲まなくていいなら…いいわよ…」
私も赤木さんと話したいし…とは言わなかった。
「クク…飲みたいって言っても飲ませないだろうな…!」
「じゃあ…その内…」
「ああ…じゃあそのうちまたな…ヒナギク」
「ええ、それじゃ…ってえぇ!」
「クク…そう呼べって言われたんだがな…桂のほうがいいか…?」
「え!…いいわよ…呼び捨てで…」
「そうか…じゃあ、またな…ヒナギク」
「うん、またね、赤木さん」
「赤木でいいぞ…クク…」
「う………わ!わかったわよ!じゃあね!赤木!」
結局ヒナギクは顔を真っ赤にして出て行った。




赤木は、何も知らない。
服部が窓からヒナギクとの一部始終を見て大爆笑していたことも
ヒナギクが内心でそうとう悶々していることも
ヒナギクの下手すぎる言い訳で、覚悟に浮気を疑われていることも
赤木は、何も知らない…


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