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架空戦記系ネタの書き込み その112

181 加賀 :2019/10/05(土) 23:45:32 HOST:p2761248-ipngn200907osakachuo.osaka.ocn.ne.jp
「こんなところにこんな機体があったなんてな……」





 兵庫県豊岡市、兵庫県北部と日本海側に位置する市に坂井三郎二等空尉はいた。しかも彼は戦中に海軍が開隊した但馬飛行場(史実のコウノトリ但馬空港)にいた。この但馬飛行場は空自の実験飛行隊である第765航空隊が駐屯していた。

「やぁ坂井二尉」
「これはこれは、倉崎の翁じゃないですか」

 坂井を出迎えたのは今は三菱重工業の飛行機部門の部長に収まっている倉崎だった。

「海軍航空隊を追い出された自分を空自を拾ってくれたのは嬉しいですけど……此処には何を?」
「ククク。それを今から見せるよ」

 坂井の言葉に倉崎はニヤリと笑い、坂井を格納庫に案内をする。

「君を、坂井三郎をこの機体が必要としている!!」
「こ、これは……」

 格納庫のシャッターが開かれ、中には一機の戦闘機が翼を休めていた。その戦闘機は坂井がかつて乗っていた零戦や紫電改とは異なりエンテ式の戦闘機である。しかも後方にある筈のプロペラは存在していなかった。

「ターボジェットエンジン……ネ28エンジンを搭載した19試局戦『震電』22型……通称『震電改』だ!!」

 倉崎は手を大きく振り上げそう叫ぶ。

「ちょ、ちょっと待ってください。『震電』って開発は終戦後に中止になった筈ですよ」
「そう……確かに中止になった。だが!こんな事も!あ、こんな事もあろうかと!!橋本海将や松田海将補らのグループが此処で密かに開発するよう手配をしてくれたのだよ!!」
「橋本海将らがですか?」
「うむ。と言っても松田海将補の影響が大きいがね。『震電改を作らなくては噴式瑞雲が出来ないのは明白だ!』と力説してな」
「あの人は……」

 坂井の脳裏には瑞雲の法被を着て踊る松田海将補の姿が浮かんだが直ぐに振り払った。

「つまりあれですか、この『震電改』を開発していてそのテストパイロットに海軍航空隊を追放された自分にたまたま目をつけた……そんな感じですか?」
「大体は合っているな。君みたいな空の男がただ座して地べたに這いつく張っているわけではあるまいだろう?」

 倉崎の挑発とも言えるべき発言に坂井は苦笑する。

「まぁ民間パイロットになるか迷っていましたからね……分かりました、この機体のパイロットになりましょう」
「ハッハッハ。君ならそう言ってくれると思っていたよ。訓練は明日からだから今日はゆっくりと休みたまえ」

 斯くして、坂井は但馬飛行場にて『震電改』のパイロットに任命されたのである。翌日から坂井は『震電改』の機体説明を受けながら初飛行に向けた準備をする。

「しかしネ28というエンジンは存在していないでしょう?」
「そうです。伊29潜が史実通りに戦没していたらこのエンジンは完成していませんでした」

 坂井の問いに永野治三佐(転生者)はそう答える。

「史実のネ20の推力は約472㎏。伊29潜が持ってきたBMW003とユモ004はそれ以上の推力を出しますからね」
「……ちょっと待ってください。史実だと伊29潜はBMW003だけだった筈です」
「何の因果かは分かりませんがユモ004も日本に輸出される事になり伊29潜に載せられていたんです」
「……奇跡としか言えませんね」
「ほんとそれです。だから戦後も開発が密かに進められてネ28エンジンは完成したんです」

 永野はそう言ってネ28を搭載した『震電改』を見る。

「ネ28はネ20に比べて推力はアリソンJ33並の23KNを出せます」
「ほぅ。そいつは凄いですな」
「はい、そのおかげでマッハを越えると思います……計算上は」
「おい」

 ボソッと呟く永野に思わずツッコミを入れる坂井だった。そして『震電改』のテスト飛行が始まるのである。




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