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架空戦記系ネタの書き込み その111

1名無しさん:2019/08/27(火) 23:03:58 HOST:KD059136234006.ppp-bb.dion.ne.jp
このスレは単発ネタも含める関係上、スレタイトルを『中編以上のネタの書き込み【架空戦記版】』から改名いたしました。
そのため単発ネタもOKとなりました。
ですので、単発・連載・嘘予告等を問わす、ミリタリー分多めのネタは、こちらに書き込んでください。
※例:史実準拠の歴史を歩む世界への転生・介入等

憂鬱世界内でのネタ、漫画・アニメ・ファンタジー等の別世界への転生・介入等は、『ネタの書きこみ』へどうぞ。
そこから同一のネタを題材とした投稿が(個人、複数人問わず)連続する場合は『中編以上のネタの書き込み』へどうぞ。

日本大陸に関するネタは『日本大陸を考察・ネタスレ』へどうぞ。
青の軌跡やガンダム関係に関しては『【青の軌跡】ガンダム総合スレ【憂鬱ガンダム】』へどうぞ。
コードギアスと憂鬱とのクロスは『提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレ』へどうぞ。

その他個別ネタスレがあるジャンルは、個別ジャンルのネタスレへどうぞ。

ネタ内容に関係のない雑談・議論、現代の事件・政治等に関する話題は『雑談スレ』にお願いいたします。


投稿にあたってはマナーを守り、常識の範囲内でお願いいたします。
二次創作にあたってはルールのあるものもありますので(例:らいとすたっふルール2004等)そちらも参照ください。
※ 投稿にあたっては下記注意事項をよく読み、それに則りお願いする次第です。

デン氏作成「中編以上のネタの書き込み用 規則12条 -   Ver1.03」更新2015年10月30日

――このスレには注意すべき事や規則があります。以下の文をお読みになり承諾できる方のみお読み・書き込みしてください。

1.ここは中編以上のネタ用スレなので様々な話が長期に渡って飛び交う可能性があります。場合によっては個人的に好きな内容や嫌いな内容が出る事がありますので、それらを覚悟した上でお読み・書き込みをしてください。
2.ここは中編以上のネタ用スレなので「少々の議論」はともかく、「本格的過ぎる議論」や「相手の価値観を潰す議論」は絶対にしないでください。
  以前それが原因で話が失速や潰れたりしています。冷静かつ楽しく書き込みを行って下さい。
3.ここでの話題はネタスレで中編以上のネタスレへの移行が推奨された話題のみです。それ以外の話題についてはネタスレに書き込むようお願いいたします。
4.「不適切発言」や「暴言」、「高圧的な発言」はしないでください。
5.ネタSSを投稿する際は出来るだけ、前持って投稿宣言をして下さい。いきなりですと動揺や迷惑、SSの分断の元になる可能性がありますのでご協力をお願い致します。
6.ネタSSは原則何でもご自由ですが「生々し過ぎる・性的・残酷すぎる」SSは禁止です。それらを守れれば「自重しないSS」はOkです。後は七つ目を読み、警告を入れましょう。
7.ネタSSが人を選ぶ様な場合はSSの最初に警告で目立つ様に表示してください。
  また、ウィキに搭載しても良い場合は警告の時に一緒に供述してください。またこのSSに限り何か禁止、許可したい場合なども警告に一緒に供述してください。
8.他作者の二次創作関連の話は慎重に取り扱いましょう。荒れる可能性が高く、他作者のファンの皆様の機嫌を損なう可能性があります。十分気をつけましょう。
9.産業作品や他作者の二次創作関連も含め、批評などは「きちんとした理由」なしに書き込まないようにしましょう。
  元々二次創作などは炎上しやすく、些細な事でここの掲示板に多大な迷惑をかける可能性が高いです。そこら辺もよく考えた上で書き込みましょう。
10.新規SSを投稿する際には議論の混乱を避けるため2015年時点で最も議論されている戦後夢幻会世界か、そうではない全く別の作品かを明記しましょう。
11.戦後夢幻会世界についての新規SSを投稿なさる際には議論の混乱を避けるためにひゅうが様・yukikaze様のルートがベースか否か、又はお二方とは異なるルートかを明記しましょう。
12.みんなで仲良く話しましょう。

前スレ その110>h
ttps://jbbs.shitaraba.net/otaku/9191/#4

2名無しさん:2019/08/27(火) 23:06:05 HOST:KD059136234006.ppp-bb.dion.ne.jp
次スレは>>980が立てること、できない場合はスレ作成を依頼して下さい。

架空戦記系ネタの書き込み

その109> ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1555734255/
その108>ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1550931428/
その107 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1543674916/
その106ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1540043074/
その105ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1536483023/
その100:ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1520937565/
( 中 略 )
その83:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1485991411/ ←現在のタイトルに変更

旧題:『中編以上のネタの書き込み【架空戦記版】』
その82:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1484464169/
( 中 略 )
その1:ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1405263128/

―――――【日企連ネタに関するガイドライン】―――――

大日本企業連合が史実世界にログインしたようです -注意事項あるいはガイドラインのようなもの(仮)-

【はじめに】
本作は「ネタの書きこみスレ73」からスタートした、earth氏原作の仮想戦記である「提督たちの憂鬱」および、
フロムソフトウェアから発売された3Dメカアクションゲーム・シミュレーションゲーム「アーマードコア(以下AC)」シリーズ、
特に「アーマードコア4(以下AC4)」「アーマードコア for Answer(以下ACfA)」を題材とした二次創作となります。

史実の歴史を変えるという趣旨であり、中編・長編となりつつあったためにネタスレから移転しました。
作者(弥次郎)の能力が及ぶ範疇でリアル路線で進行する予定ではありますが、史実の未来に位置するAC4世界の企業であり
転生者達の集まりである「夢幻会」がバックに存在する「大日本企業連合」が並行世界の史実に対して介入するネタということもあり、
どうしても完全なリアル系仮想戦記にはならないと思われます。作者(弥次郎)も努力は続ける所存ですが、
架空戦記スレの主流と言える戦後憂鬱夢幻会ネタとは性質が異なります。その違いについてはなにとぞご容赦ください。

【支援ネタなどについて】
本編の投下場所の変更に伴い、支援ネタやIFルート、一発ネタなどもこの仮想戦記スレに投下していただきますようお願いします。
また、支援ネタなどを投下する際にはその旨をタイトルに表記するか注意書きをしていただけると幸いです。
支援ネタについてはあまり制約は設けませんが、著しく本編の流れから乖離するネタは「IFルート」などと表記していただきたく思います。
そこら辺については質問や議論を交わしたうえ投下していただければ、混乱を招かずに済むと思われます。

【議論について】
議論をする際には「日企連ネタについて〜」「ACfAネタの〜」など、どのネタについての議論であるかを分かりやすくし、
スレの住人の混乱を可能な限り避けられるようにお願いします。人間であるためにうっかり忘れることもありえますので、
もし忘れた場合でも軽く注意しあう程度で納めていただきたいです。ACと企業という理不尽を放り込んだ仮想戦記について、
歴代のACを楽しんだ方も、あまり詳しくは知らないという方も、あるいはこれからACを操って戦場に赴こうと考える方も、
みんなで楽しく議論することが目的です。喧嘩をすると仲裁のために「ちょっとお手伝い」をします。

また、この作品は思い付きで書いた一発ネタから始まり、議論を交わしながら徐々に世界観を拡大したため、
設定に若干矛盾やまだ議論がなされていない部分があります。逆に言えば世界観についてまだまだ議論が出来る余地があるので、
今後もスレの住人の皆様と議論を深めていこうと思います。

前述のようにこの架空戦記は前述のように完全なリアル系ではなくSF要素を交えた架空戦記となります。
よって、世界中で常に進歩や発展が続いており、さらに西暦2000年代から200年ほどは未来の企業ということもあり、
現実ではまだSFの範疇にある技術(例えば放射能の除去 ナノマシン 高効率の水素燃料 AC アームズフォートなど)も、
長年の技術蓄積によって現実化しているという推測の上でこのシリーズは成り立っております。
あまり難しく考えすぎても諍いやスレの空気の悪化を招くだけかと思われます。
このスレの>>1に表記された注意事項とこのガイドラインの内容も理解の上で議論をお願いします。

【その他】
これまでのネタについては、あるいはかわされた議論が知りたいという方は「ネタの書きこみスレ」の過去スレを遡るか、
提督たちの憂鬱wikiの「ネタの書き込み」から「ACfa、ACE COMBAT ZERO」へと進んでいただきますと閲覧できます。

3名無しさん:2019/08/27(火) 23:41:31 HOST:softbank126163140027.bbtec.net
立て乙です

4モントゴメリー:2019/08/27(火) 23:43:14 HOST:210-20-68-140.rev.home.ne.jp
乙です。

5トゥ!ヘァ!:2019/08/27(火) 23:43:20 HOST:FLH1Agm229.kng.mesh.ad.jp
建て乙です

6リラックス:2019/08/28(水) 00:23:29 HOST:119-228-10-186f1.hyg1.eonet.ne.jp
立て乙です。

7名無しさん:2019/08/28(水) 00:44:55 HOST:ai126198041057.60.access-internet.ne.jp
 立て乙です。

8名無しさん:2019/08/28(水) 09:35:47 HOST:101-141-121-1f1.osk3.eonet.ne.jp
立て乙
起きたら前スレラストが切腹aaで何事かと思った

9ham ◆sneo5SWWRw:2019/08/28(水) 11:49:11 HOST:sp1-75-2-226.msc.spmode.ne.jp
立て乙です。
加賀さん、sage入力はsageABCDではなく、sageですよ。

10加賀:2019/08/28(水) 17:56:40 HOST:softbank126242220069.bbtec.net
すいません、直しました

11弥次郎:2019/08/28(水) 18:54:51 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
立て乙です

12加賀:2019/08/30(金) 15:48:47 HOST:softbank126242214061.bbtec.net
今からネタ兼台詞集(艦これも含む)を投下します

13加賀:2019/08/30(金) 15:51:01 HOST:softbank126242214061.bbtec.net
ネタ兼台詞集(艦これネタ有り)




「伊勢型対ネルソンか……そいつは素敵だ、面白くなってきた!!」

 橋本信太郎中将(沖縄沖海戦にて)

「瑞雲は『日向』にて最強……覚えておけ!」

 松田千秋少将(沖縄沖海戦にて)

「陛下の言葉を我等で勝手に変えるとは何事か!」

 東條英機(海軍艦艇事件にて)

「今度ぁ勝ったかな」

 山口多聞中将(沖縄沖海戦にて)

「クソッタレ!何で全艦艇が同じ打電を繰り返すんだ!」

 とある米海軍通信兵(沖縄沖海戦にて)

「何故だ……何故我が海軍は勝てないのだ!?」

 アーネスト・キング合衆国艦隊司令長官(沖縄沖海戦後の報告にて)

『クソ!動け!動くんだこの脚が!皆に……皆に置いていかれるじゃないか!』

 戦艦『長門』(沖縄沖海戦にて)

『ぴゃぁ………何で私を一人にしたの……?』

 乙巡『酒匂』(沖縄沖海戦にて)

『生きて……生きてこの戦争を乗り切るのよ。それが……それが一航戦の誇りよ五航戦。だから貴女に一航戦を託したのよ』

 空母『加賀』(沖縄沖海戦にて)

『今度は……今度は沖縄へ送り届けましたよ『大和』さん!』

 駆逐艦『雪風』(沖縄沖海戦にて)

『どうした雪風……私はまだ沈んでいないぞ……』

 駆逐艦『磯風』(沖縄沖海戦にて)

『日向』は瑞雲にて最強……覚えておけ!』

 航空戦艦『日向』(沖縄沖海戦にて)

『我は大和……大いなる和……いざ沖縄へ』

 戦艦『大和』(沖縄沖海戦にて)

『今度ぁ勝ったかな』

 空母『飛龍』(沖縄沖海戦にて)

14yukikaze:2019/08/30(金) 16:57:46 HOST:57.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
装甲巡洋艦ネタ。今度はアメリカ。

レキシントン級装甲巡洋艦

排水量 25,000トン(基準排水量)
全長 246.4m
水線長 241.25m
最大幅 28.5m
吃水 9.2m
主缶 パブリック&ウィルコックス重油専焼水管缶12基
主機 ウェスチングハウス製ターボ電気推進システム4基4軸
出力 150,000hp
最大速力 33.0ノット
航続距離 15ノット/12,000海里
乗員 1,200名
燃料  重油:3,600t
兵装 Mk 7 50口径30.5cm3連装砲3基(前部2基 後部1基)
    Mk 12 53口径15.2cm単装砲16基(片舷8基づつ)
    Mk 13 25口径12.7cm単装高角砲6基(片舷3基づつ)
装甲 舷側 152mm
    甲板 60mm
    主砲防盾 305mm(前盾)、203mm(側盾)76mm(天蓋)
搭載機 水上機2機(艦尾)

同型艦 『レキシントン』『サラトガ』『ヨークタウン』

(解説)
ワシントン海軍軍縮条約により、アメリカ海軍は、英仏と同率の保有量を認められ、
技術的アドバンテージを突きつけられていた日本に対しても、建造機関の縛りをかけることで、
その差を詰める目途が立っていた。
故に、ワシントン海軍軍縮条約の勝者はアメリカと見なされることも多いのだが、当のアメリカ
海軍にしてみれば「そんな訳ねえだろ。真野にいいようにやられているじゃねえか」と、言う
声が圧倒的であった。

何故か? 答えはアメリカ海軍の現有戦力の状況にあった。
この時期のアメリカ海軍は、ニューメキシコ級6隻を主力とし、これにネヴァダ級とニューヨーク級
が補完戦力としているという代物であった。
ニューメキシコ級は、史実テネシー級をベースとしている艦ではあるが、山城型が27ノット、QE級が
25ノット出ていたことを受けて、史実よりも機関出力を増大させ(同時に史実よりも全長を増やした。)
非防御区画は増えたものの、23ノット強出すことに成功した艦であった。
アメリカ海軍も、完成した当初はその性能に満足していたのだが、厄介なのは、日本海軍は山城型を
イギリス海軍はアドミラル級を偵察艦隊として利用できるのに対し、ニューメキシコ級では、速度の
問題から、偵察艦隊として活用するのは困難であった。

では、残りの排水量で作ればいいじゃないかと思われるだろうが、これはなかなかに困難であった。
最大の理由は、アメリカ海軍がこの時期、タービン機関の開発に手間取っており、代わってターボ発電機
推進を重視していたことであった。
この形式の利点はタービン機関を簡素化が可能で、直結タービンの欠点である低速時の燃費の悪化が少ない
利点があった。また防御上の利点ではボイラー室と推進機関の構成に自由度が高かった。
ただし、万能と言う訳ではなく、動力の伝達ロスがタービン機関の約5倍であり、高馬力を目指せば目指す
ほどロスが酷くなるという問題を抱えていたことや、発電機と電動モーターの小型化が難しく、機関重量が
増すというデメリットもあった。
実際、アメリカ海軍が計画していた巡洋戦艦案では、35ノットの高速力を出すために、ボイラーが24基
必要(しかも12基を防御甲板の上に置かざるを得ないという正気を疑う配置である)と計算されており
この高馬力機関の取得問題が、アメリカ海軍にとって悩みの種であった。

15yukikaze:2019/08/30(金) 16:58:35 HOST:57.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
更に言えば、この高速戦艦の主砲をどうするのかという問題があった。
山城型にしろアドミラル級にしろ、主砲口径は15インチクラスである。
ならばアメリカ海軍としても、最低でもニューメキシコ級で採用した50口径14インチ砲12門か、16インチ
以上の主砲を8門程度は必要なのだが、30ノット以上の艦で同種主砲を積んだ場合、4万トンクラスは
確定であり、しかも防御に難がでるのも明らかであった。
更に言えば、16インチ以上の艦については6隻までと決まっていることから、防御力に問題がでるであろう
高速戦艦に、16インチ以上の主砲を持たせることには、アメリカ海軍は消極的であった。

結果的に、アメリカ海軍は、イギリスの我儘で出来た装甲巡洋艦と、20センチ砲巡洋艦による偵察艦隊を
編制することによって、現状の対応を行うことに決定した。
無論、アドミラル級などとまともに戦えば、蹴散らされること確定であるが、アドミラル級よりも優速で
あれば、早期離脱も簡単であるし、また相手の20センチ砲巡洋艦や装甲巡洋艦相手に対応できる攻防能力
さえあれば、偵察艦隊としての役目を果たされるものと判断されたのである。
ある意味アメリカらしい合理的な割り切り方と言えるであろう。(だからこそロンドン軍縮条約で、
重巡洋艦の規制について猛反発することになるのだが。)

以下、同級について解説する。

主砲については、ワイオミング級で使用したMk 7 50口径30.5cmを、新設計された3連装砲で3基
搭載している。
砲塔の設計については、ニューメキシコ級(史実テネシー級)と同様の機構となっている。
なお、使用する砲弾については、従来の砲弾よりも25%増加した新型砲弾にする予定もあったが、
予算の問題で取り止められている。
また、ニューメキシコ級と同様、砲塔を小型化する為に、砲と砲の間隔を狭めたことで、砲弾の干渉が
発生し、遠距離の命中率は『極めて劣悪』と評されており、何とかマシなレベルにまで落ち着いたのは
第二次大戦直前になってからであった。

副砲については、軽量化の為に、42センチ砲戦艦『コロラド級』で採用した53口径15.2cm単装砲を
ケースメイト式で採用している。
海軍としては、砲塔化したかったのだが、こちらについては軽量化の為に諦めている。
なお、第二次大戦時には、対空能力強化の為、全て取り外されることになる。

防御については『20センチ砲巡洋艦相手に主要区画が貫かれないこと』『装甲巡洋艦相手に砲塔が貫かれ
ないこと』と割り切られており、同種艦船である『聖人級』『天城級』『ブルターニュ級』『ジュリオ・
チェザーレ』と比べると、垂直・水平装甲共に劣勢であった。
高馬力機関の問題に足を引っ張られた部分であるといえるのだが、それでも重巡洋艦相手には確実に
完封できる(魚雷を喰らわなければ)防御能力ではあった。

16yukikaze:2019/08/30(金) 17:07:16 HOST:57.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
また、水雷防御においては、同艦ではシフト配置を採用することによって効堪性を高めてはいたものの、
艦内部には衝撃吸収層が1層しかなく、これより後に建造された『エンタープライズ級』空母よりも
劣っていた。
3番艦のヨークタウンが、Uボートの雷撃を3発受けて沈没したのも、水雷防御区画の幅が足りずに、
魚雷の威力に耐え切れずに、多量の浸水を抑えきれなかったからである。

機関については、パブリック&ウィルコックス重油専焼水管缶12基を備え、ターボ電気推進システム
を採用している。
これにより、同艦は33ノットという高速力を有することになったのだが、その代償として、船体に
かかる機関重量の割合が大きくなり、結果的に防御力の低さを受け入れざるを得ない羽目になっている。
なお、同艦の発電量は、エンタープライズ級と並んで、アメリカ海軍でも随一であり、災害時の発電
供給で、州知事から感謝状が贈られたり、戦時改装でもその発電量から、最新の電探を装備すること
が可能となっている。
余談ではあるが、その機関の特質上、後進で30ノット近く出せるという特技を持っており、演習時に
これを見せつけられた相手方艦隊の指揮官は『酔っぱらっているのか? あのレディ達は』と、
呆然と呟いたとされる。(以降、あだ名に『酔いどれ〇〇』が加わったのは言うまでもない。)
なお運動性については、それほど悪くはなく、巡洋艦ほど無理はできないが、及第点とされていた。

本級は、1927年から順次就役しており、籠マストを廃止し、塔型艦橋を初めて採用した艦艇であった
ことから『レディレックス』『レディサラ』『レディヨーク』と、親しみを込めて呼ばれることになる。
(もっとも機関に予算がかかったことから、『金のかかる女優』扱いする者もいたのだが)
第二次大戦時は、防御火力の低さから、対空火力増強の改装が施され、空母機動艦隊の護衛役として
重宝がられることになる。
改装後は、38口径12.7cm連装高角砲を8基備え、日本海軍からライセンス生産した50口径76mm単装速射砲
8基とともに濃密な対空火力を発揮するし、76mm砲はその発射速度から「海のトミーガン」とまで呼ばれ、
給弾手以外からは絶賛されることになる。
(給弾手にとっては「弾入れる俺達の体力考えやがれ」と悪評散々であったが)

特に『サラトガ』は、艦隊司令部機能も有していたことから、智将スプルーアンズ中将が、空母機動
艦隊の旗艦として使用しており、後にアイオワ級戦艦が配属されても、頑として『サラトガ』から将
旗を移そうとしなかった程、愛着を覚えられていた。(スプルーアンス自身が、『サラトガ』の副長
になっていたのが一番の理由)
同級は、戦没した『ヨークタウン』以外は、戦争終了後に予備役に編入され、武勲艦である『サラトガ』
だけは記念艦として残してくれと運動されるも、結果的に解体されることになる。

17yukikaze:2019/08/30(金) 17:29:50 HOST:57.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
投下終了。
巡洋戦艦ではなく装甲巡洋艦になったレキシントン級のお話。

史実でもアメリカ海軍は、高速戦艦群と低速戦艦群に分けて整備しようとしていた訳ですが
ネックとなったのが高馬力タービンの開発に遅れを取っていたことで、結果的に高速戦艦の整備に
後れを取ることになります。
1920年代のあの時期に、42センチ砲搭載して高速戦艦出来るかというと、技術的に無理とは言いませんが
相当歪みが発生することになり、一方でアメリカ海軍としても、長門型と互角に戦える艦を欲していたことから
最終的に『高速戦艦』は諦めるだろうなあと。(なおこれはこれで『コロラド級』の次の艦どうするかで、
アメリカ海軍死ぬほど悩むと思います。1934年にはニューヨーク級代艦できるんで、42センチ砲戦艦の最後の2枠
が建造できるのですが、『コロラド級』4隻が23ノットクラスなので、こいつらと同レベルにするかどうか
の問題ありますし)

でも偵察艦隊がないと食い荒らされるの必至なので、装甲巡洋艦までとは戦うことができ、アドミラル級と会えば
逃げれる性能を持つレキシントン級が作られる余地があると。
勿論、こいつだけでは重巡に囲まれれば万が一もあるので、護衛役の重巡も必要と。
そりゃあ、アメリカ海軍は重巡の制限なんて飲めませんわな。

しかしこの艦、よく言えば「任務に割り切った艦」で、悪く言えば「機能特化しすぎていないか?」
ただ、発電量やらに余裕があるお蔭で、時代に見合った改装も出来たのは幸運だったなあと。

18New:2019/08/30(金) 20:07:40 HOST:softbank060128001160.bbtec.net
乙。割り切ったお陰で後々に活躍できる艦艇になるか。
これほど発電できるならレーダー搭載も容易か
・・・しかし後進が早いとは一体・・・・

19yukikaze:2019/08/30(金) 21:33:44 HOST:57.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
>>18
これはまあターボ推進の怪我の功名ですねえ。
後進30ノットは史実レキシントンにあったネタ。
飛行甲板後部に艦載機が満載された状態に備えて、艦首側から着艦可能とすることが想定された為であり、着艦制動装置も前部飛行甲板に装備されてます。

まあ、実戦で使えるかというと、前進状態から着艦可能なほどの後進速力へ加速するのは相当の時間を消費する訳で、実用性があったのかは疑問符つくわけですが。
ちなみに演習での後進ネタは、これ偵察艦隊が相手を誘い込むためにやった奇計という想定。勿論「実用性なし」で終わる訳ですが。

20リラックス:2019/08/30(金) 21:56:27 HOST:119-228-10-186f1.hyg1.eonet.ne.jp
乙っす。戦後世界の日本戦艦は最終的にその辺りがネックになって改装に限界が出たからなぁ…… >>発電量やらに余裕がある

21名無しさん:2019/08/30(金) 22:02:24 HOST:210-194-52-243.rev.home.ne.jp
ある意味レキシントン級巡戦の役割をアラスカ級でやるという感じか

22yukikaze:2019/08/30(金) 22:36:25 HOST:57.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
>>20
まあ防御力の問題等はありましたし、ヨークタウンが戦没した後は、バルジ装着も計画されとったりしたんですが
機会のがして終了しとります。
それでもこの発電量の余裕が、改装において役だったのは事実です。

>>21
ですね。レキシントン級巡戦よりも砲撃力は低いですが、「戦艦と戦わなければよい」と割り切りましたし。
あと、何だかんだ言って航続距離が長いので、これも後々役に立ったりします。

装甲巡洋艦という艦種が非常に中途半端でして、フランスやアメリカはその中でもかなり上手にドクトリンに組み込めた状態ですね。
イタリアはまあ「フランスが悪い。フランスが悪い」と呪詛吐きたい状況。
日本はというと、アメリカの割り切りをさらに突き抜けた状況。(アメリカ海軍曰く「理解はできるがほんとにやるとは思わなかった」)
一番持て余したのはイギリスでしょうねえ。

23New:2019/08/30(金) 22:50:05 HOST:softbank060128001160.bbtec.net
日本はどれほど突き詰めたんだw
英国は自分たちがほしがった艦艇なのに各国の装甲巡洋艦を
史実ポケット戦艦みたい警戒して頭抱えてそう

24yukikaze:2019/08/30(金) 23:12:56 HOST:57.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
>>23
イギリスの場合は「オーストラリア」「ニュージーランド」を保持するための政治的な意味合い強いですから。
まあカナダ、オーストラリア、南アフリカ、ニュージーランドのドミニオンを満足させるための
代物でしかなく、これらの国にとっては誇りではあったのですが、それだけでしかないというのが・・・

特にオーストラリアは、『聖人級』3番艦である「セント・パトリック」にイキって、オーストラリアの飛び領となった
青島で砲艦外交とかやったりしていましたけど、日米ロからは「バカじゃねえのあいつら」扱いされていましたし。

25名無しさん:2019/08/30(金) 23:17:12 HOST:opt-115-30-204-189.client.pikara.ne.jp
>>13
加賀よ、さらば。
誇り高く逝ったか。

26銑鉄:2019/08/31(土) 00:42:37 HOST:p482107-ipngn200410kanazawa.ishikawa.ocn.ne.jp
yukikaze氏、乙です。

史実のレキシントン級は6〜12インチの主砲を持ち35ノット出せる大型戦闘艦から始まって紆余曲折の末
ああなった訳ですが、この世界では条約の縛りがかえって良好に働いて良い艦になった感じですね。


フランスの同種艦船で『ブルターニュ級』とありますが、前スレのノルマンディー級とは別に存在するのですか?

27yukikaze:2019/08/31(土) 00:47:20 HOST:57.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
>>26
ゴメン。それ単に書き間違え。ノルマンディー級が正しいです。
ブルターニュ級は別で使う予定の艦名だわ。

28銑鉄:2019/08/31(土) 00:57:49 HOST:p482107-ipngn200410kanazawa.ishikawa.ocn.ne.jp
>>27

了解です。回答ありがとうございます。

前スレの話ですが、16インチがワシントン条約の6隻制限に入るか否か。でイギリスあたりが
「16.5インチと16インチは別物であり、16インチ砲戦艦は6隻制限から除外すべき」
とか言い出して、会議がさらに長引いたりしたんじゃないでしょうか。

29yukikaze:2019/08/31(土) 01:16:45 HOST:57.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
>>28
それやるとガチで一番詰むのがイギリスなんですよねえ。
ワシントン海軍軍縮条約によって、日英は1930年代になるまでは代艦建造が不能。
逆に米仏伊は現時点においても代艦建造可能。
特に仏伊は、条約で定められた保有量を大幅に下回っていますので、この時点で
16インチ砲戦艦を多数作っても問題はない状況。(理論的には)

そうなると、QE級の戦力価値が大幅下落しますんで、そりゃイギリスは何が何でも
防ごうとするでしょうねえ。

30銑鉄:2019/08/31(土) 01:35:11 HOST:p482107-ipngn200410kanazawa.ishikawa.ocn.ne.jp
イタリアは15インチ砲が国産化できずイギリスから購入予定だったので、16インチ砲戦艦自体が建造不可。
フランスは16インチ砲戦艦が建造できても大戦の負債が大きくて金がなくて無理。
と思っていましたが、やはり理論的には可能という事で二の足をふみますか。

英国はキングジョージ五世級の14インチ砲の件だけで、軍縮条約で失敗したとか言われますが、細かく見ていくとエゲツナイ程、国益を追求し確保に成功していますよね。

31700:2019/08/31(土) 06:27:12 HOST:KD119105029058.ppp-bb.dion.ne.jp
>>パブリック&ウィルコックス重油専焼水管缶
とあるけど
バブコック&ウィルコックスでは?
#名前が違う理由付きエピソードは前スレにはなかったと思うんですが。

32トゥ!ヘァ!:2019/08/31(土) 11:12:20 HOST:FLH1Agm229.kng.mesh.ad.jp
乙です

速力はともかく、防御力、攻撃力共に不安あり。しかし同格または格下相手なら十二分に圧倒可能と言った性能ですか。

あくまで偵察艦隊の船として使うのなら、先んじて接触する相手も敵の偵察か哨戒でしょうし、よしんば他の任務に使ったとして、戦艦クラスにさえ喧嘩を売らなければ速度と速射性で引っ掻き回せるだけの性能はある。
艦隊司令官や乗りてとしては意外と使い勝手のいい船っぽい?

あと後の世で擬人化される際には三姉妹揃って酔いどれキャラになりそうですねw

33yukikaze:2019/08/31(土) 12:39:39 HOST:14.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
>>31
ゴメン。それも打ち間違いだわ・・・

>>32
>後の世で擬人化される際には三姉妹揃って酔いどれキャラになりそうですねw

実はそれネタとして入れる予定でしたが、くどくなるんでやめましたw
あと、「トミーガン」云々は、艦これのサラのあれをモチーフに。

まあアメの史実レキシントン級も、装甲巡洋艦の延長線上の艦ですんで、こういった
考えに落ち着くんじゃないでしょうかねえ。
さて・・・次は、どこぞの島国海軍の装甲巡洋艦にでもするかねえ。

34yukikaze:2019/08/31(土) 18:00:21 HOST:14.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
そんで出来たぞ。日本海軍装甲巡洋艦。

天城型装甲巡洋艦

排水量 25,000トン(基準排水量:公称)
全長 215.14m
水線長 209.0m
最大幅 31.0m
吃水 7.3m
主缶 ロ号艦本式缶8基
主機 艦本式高中低圧タービン2基+艦本式13号10型ディーゼル6基4軸
出力 128,000馬力
最大速力 30ノット
航続距離 18ノット/10,000海里
乗員 1,400名
燃料  重油:3,200t
兵装 45口径30.5cm砲3連装2基(前部集中)
    40口径12.7cm連装高角砲6基(舷側それぞれ2基。後部2基)
    60口径40mm4連装機関砲12基
装甲 舷側 280mm(最厚。15度傾斜)
    甲板 150mm
    主砲防盾 330mm(前盾)、250mm(側盾)150mm(天蓋)
搭載機 水上機3機(艦尾)

同型艦『天城』『赤城』

(解説)
マル二計画において建造された日本海軍最後の装甲巡洋艦である。
別名『統合指揮艦』とも称されるように、本型の最大の特徴は『大規模艦隊の総指揮を可能とする能力』
にあり、第二次大戦においては、遣欧派遣艦隊の旗艦として重宝されることになる。

ワシントン海軍軍縮条約において、日本海軍は空母建造枠の拡充と引き換えに、装甲巡洋艦の建造枠を
譲歩している。
当時、航空機の能力が未だ低いことを考えれば、博打と言ってもいい決定ではあったのだが、代表を
勤めていたのが、日本海海戦の英雄である真野元帥であり、真野が「これからの海戦は2次元ではなく
3次元の戦いを前提として組み込む必要がある」と提唱(なお、この理論にもっとも意欲的に学んでい
たのが、アメリカ海軍のキング提督であり、(史実のスリの一件もなかったこともあって)、真野と
手紙で議論を交わしていた。(これは真野が死ぬまで続いた))していたことを考えれば、真野の
先見の明を誇るべきであっただろう。

結果的に日本海軍は、扶桑型戦艦のうち『秋津島』と『八島』を装甲巡洋艦枠に移し替えることで
お茶を濁している。
まあ日本海軍自身も、装甲巡洋艦や重巡洋艦をどのようにドクトリンに組み込むかで悩んでいる
状況であったことから、新造艦枠があってもどう使っていいかわからないという現状ではあったのだが。

こうした状況がようやく落ち着いたのが1920年代末であり、実用的と言ってよい28式艦上攻撃機(史実
96式艦攻)や27式艦上爆撃機(史実94式艦爆)が実戦配備され、29式陸上攻撃機(史実96式陸攻)の
実戦配備もまじかになったことで、日本海軍は「航空戦力を主戦力とし、水上艦艇は、航空攻撃で
打撃を受けた敵部隊の被害を拡大させる戦果拡大役」としての役割を担わさせることになる。
これによりようやく日本海軍は、重巡洋艦を「敵艦隊への切り込み役」としての役割を与えることに
なるのだが、その一方で新たな問題点が浮き彫りになることになる。

当時の航空機の航続距離はと言えば、大体1,400km程度である。
無論、実際の戦闘行動半径はと言えば、片道300kmと考えれば御の字であろうか。
当時の日本海軍の艦隊の巡航速度が14ノット程度であったことを考えれば、航空攻撃開始後から敵艦隊に
向けて突っ走った場合、敵艦隊と会敵するのは、およそ12時間程度である。(無論、誤差はあるが)
仮に朝一に航空攻撃を仕掛けたとして、敵艦隊とこちらの水上艦隊がかち合うのは、どんなに速くても
夕方以降となる。つまり『夜戦』にもつれ込む可能性が高いという状況であった。
(これは艦載機の戦闘行動半径が伸びれば伸びる程看過しえない問題点になった。)

35yukikaze:2019/08/31(土) 18:01:57 HOST:14.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
これを受けて日本海軍は、大規模艦隊による夜戦を図上演習や実際の演習で試してみたのだが、結果は
散々であった。
まあ当たり前と言えば当たり前で、そもそも日本海海戦よりも規模が拡大している状況で、昼間の海戦
ですら指揮運用に限界が生じている状況で、更に視界が悪い夜での大規模艦隊運用など、混乱するなと
いうのが無理な話であった。
特に、実際の演習において、夜戦部隊を統括していた第二艦隊の『北海』(指揮運用の為に臨時編入)
が、相手方艦隊に突入して司令部もろとも爆沈判定を喫した時は、大混乱のまま各個撃破を受ける
事になり、統括官であった海軍幕僚長が、堪らず演習中止を宣言した程であった。
(この時、海軍幕僚長は「史上最低の演習」と酷評し、同席していた伏見宮軍事参議官が「演習とは、
問題点を洗い出し、後に繋げるための物でもありましょう」と、やんわりと窘めている。)

この時の一件は『海軍甲事件』と呼ばれ、徹底的な分析をされることになるのだが、最大の理由は
「夜戦において大艦隊を指揮統括するだけの能力がどの艦にもなく、更に統括艦が、戦法に基づき
突撃してしまうため、自戦隊の指揮だけで手いっぱいになりどうにもならない」という、指揮官の
能力云々ではどうにもならない問題であった。
報告書を見た件の海軍幕僚長が「本職の不明であった」と、開口一番自らの発言を謝罪し、その後
解決策を指示した後に、自らの不明を理由に職を辞す(一説には、伏見宮の苦言を相当気にしていた
とされる。この世界では、皇族軍人は、慣例で、大臣や幕僚長、司令長官にはなれないことになって
いたが、だからといって無視してよい存在でもなかった。)ことにもなったのだが、海軍としても
指揮能力を強めた艦を新規に建造する必要が生じたのである。

そうした中で、装甲巡洋艦枠というのは、海軍にとって誠に都合の良い代物であった。
指揮統括艦である以上、この艦の役割は、敵艦との殴り合いではなく、あくまで自艦隊の指揮運用であり、
戦艦を当てるとすると、貴重な砲撃戦力が減少し、かといって重巡洋艦では指揮能力が限定的であること
を考えれば、「何に使っていいかわからない」装甲巡洋艦は、適度な大きさでもあった。
無論、一部には「指揮統括に徹するのならば、揚陸艦をベースにした艦にした方が維持費用的に良いの
では」という意見もあったのだが、艦隊側からは「敵水上部隊が殴り込みに来た時、ある程度の自衛能力
は必要であり、揚陸艦ベースであると継戦能力に問題がある」という理由で、装甲巡洋艦枠が利用される
ことになる。

以下、本級について解説する。

主砲については、扶桑型で利用された45口径30.5cm砲を新規設計した3連装砲に搭載して、2基
備えている。
一部には、扶桑型の連装砲塔を結合させて4連装砲にすればという意見もあったのだが、自衛用
としては過剰であるとして、3連装砲2基6門に抑えこんでいる。
これは列強の装甲巡洋艦としては一番火力が低く、海外の一部評価では、その点で低評価にされ
たりもしているのだが、これはもう「そもそもの運用が違う」で切り捨てられる類であろう。

副砲については、両用砲として、40口径12.7㎝連装高角砲を、砲塔形式として6基備えている。
海軍としては、本艦を「艦隊防空指揮艦」としても活用したいと考えていることと、指揮統括艦
が敵航空攻撃によって打撃を受ける訳にはいかないという点から、防空火力については一切
手を抜いていない。
なお、後部の連装高角砲については、第二次大戦中の改装によって、41式艦対空誘導弾に換装
され、40mm4連装機関砲についても、50口径76mm単装速射砲に換装されるなど、防空火力の強化
は推し進められており、独仏軍の空対艦攻撃に対し、完封勝利を挙げている。
(この防空火力を見たハルゼー提督が「あの艦を我が軍にも欲しい」と、熱望し、遣欧艦隊に
レンタルを希望する程であった。)

防御については、巡洋艦や装甲巡洋艦はもとより、戦艦クラスであっても、ある程度は耐えるよう
に固めている。
防御装甲の配置は、長門型に準じた配置とされ、特に水中防御に関して注意が払われている。
これは、同艦の交戦の想定が、敵戦艦による砲撃よりも、敵の水雷戦隊による魚雷攻撃の方が
多いと見なされており、衝撃吸収層の間隔を広げる為に、速度面の水中抵抗のデメリットを理解
した上で、長門型と同じ装甲配置を採用している。(なお、水中防御用として、50mm防御用装甲
が張られている。)
もっとも、垂直装甲は、傾斜装甲としたことによって、実質340mm近い性能を有しており、水平装甲
も主要部全体に150mm備え、更に最上部甲板や下部甲板にも断片防御として20mm近い装甲があるなど、
徹底的に防御に気を使っている。

36yukikaze:2019/08/31(土) 18:02:43 HOST:14.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
機関については、日本海軍の水上戦闘艦として唯一と言っていい、タービンとディーゼルの混合艦
となっている。
これは、指揮統括艦である以上、膨大な電力が利用されると判断されたが故であり、発電用の小型
ディーゼルだけでは不足するという判断から、日本海軍が漸く実用化できた大馬力2サイクルディー
ゼルエンジンを採用し、それにも発電機を直結させるということをしている。
これにより、同級の発電量は、16,000kwという(当時としては破格の)能力を発揮している。
ただし、2サイクルディーゼルエンジンについては、未だ排気ターボ過給機構が完成しておらず、
高馬力を狙ったことにより不具合が頻発し、何とか安定して使えるようになっても、維持費用が
馬鹿にならず、機関課員からは「妖怪食っちゃ寝」と長らく言われていた。

本級では外側2軸をディーゼル機関とし、それぞれディーゼル3基をフルカン継手で連結し、
内側2軸をタービン機関とし、巡航時はディーゼル推進を利用することになる。
なお、ディーゼルエンジンについては、6基合計58,000馬力であったが、快調に動いている時は
非情に燃費が良い機関でもあり、同機関の改良型である15号10型ディーゼルは、排気ターボ過給器
を搭載し、難燃性で粘度が高いためにそれまで利用できなかった低質油(C重油)でも使える
ようになったことから、補助艦艇用エンジンとして採用されることになる。
なお、機関配置についても、長門型と同様の配置であるが、第一砲塔と第二砲塔の間には、
補機室として、ディーゼル発電機が4基積まれることになる。

本級の特出する点は、何度も言及するように指揮統制能力であり、艦橋と後檣の間の空間は、
指揮通信及び索敵用に用いられている。
1930年代後半には実用化された対空及び対水上レーダーが、ラティスマスト上に備えられること
になり、乗組員からは『花魁の簪』とあだ名されることになる。
ちなみに、タービン用の煙突については、前述したように、中央部の空間を指揮通信及び索敵用の
機器に利用されることから、後檣と一体化されるMACK構造を採用している。
もっとも、その特性上、南洋海域における夏場の後檣勤務は最悪の一言であり、「冷房を今すぐつ
けろ。蒸し焼きにするつもりか」と、副長が怒鳴り込むレベルであった。
(一方で、冬場の北大西洋では一番人気であった。)

また、船体中央部の最も装甲の厚い箇所には、戦闘指揮所が設けられており、自艦及び他艦から
得られた情報を統括・運用する機能が付与されていた。
この戦闘指揮所については、大艦隊の運用を求められていたことから、その専属オペレーターが
数十人近く配備されており、統括指揮官は、自艦を中心にして目標情報をプロットするためのク
リアボードを見つつ、戦況を判断することになる。
無論、情報伝達が人を介してのものであったので、限界があったことは事実であるが(何しろ
他艦から得た情報が必ずしも正しい訳ではない。)、それでも依然と比べるとはるかにマシで
あったとは言える。(結果的にこれが、情報の処理の自動化に、日本海軍が本腰を入れる理由
になる。)

37yukikaze:2019/08/31(土) 18:03:31 HOST:14.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
最後に、公称25,000tであるが、実際には28,000t近い状況ではあったものの、大抵の艦が
1割はサバを読んでいたため、特に問題視はされていなかった。(列強の装甲巡洋艦でも
一番攻撃力が低いのも大きかったのだが)

本級は、1934年に、三菱長崎造船所と川崎神戸造船所で起工され、1938年にそれぞれ竣工し、
第一及び第二艦隊の独立旗艦として、それぞれの艦隊司令長官の将旗を掲げることになる。
第二次大戦中は、『天城』が遣欧派遣艦隊の旗艦として出撃し、1944年には、戦時改装された
『赤城』が、遣欧派遣艦隊旗艦として活躍することになる。
同艦の最大の見せ場は、ノルマンディー上陸作戦に呼応して発動した、マルセイユ近郊に対し
ての上陸作戦『アイアン・フィスト』の総指揮艦を務めたことであり、艦隊の総責任者であった
古賀元帥は、この一戦の指揮ぶりから『魔術師』の異名をとることになる。

本級は、戦後も誘導弾運用能力を持っていたことから、日本海軍の現役を務めることになるの
だが、運用コストが高く、戦後、海軍予算が減らされたこともあって、1960年代前半には惜しま
れつつ退役することになる。
なお、『赤城』については、知名度が高かったことから、当時、民政党の実力者として頭角を
表していた福田赳夫が「『赤城』は群馬県の誇りであり、何卒、錨と主砲だけでも、博物館に
置いていただけないだろうか」と、海軍に切望し、高崎に建設中だった「高崎軍事記念館」
の目玉として、『アイアン・フィスト』作戦時に掲げられた戦闘旗やジオラマ(同作戦には
高崎連隊も参加していた。)とともに展示されることになる。

38yukikaze:2019/08/31(土) 18:16:36 HOST:14.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
投下終了。
日本海軍の「突き詰めた回答」は「大規模夜戦を指揮統括する艦」でした。
まあ大多数の列強海軍はここまで行かんよな・・・

前に「妙高型とか設定替えるだろうなあ」と言ったのがこれ。
要するに「航空戦力が打撃戦力として活用できるのが見えた以上、重巡は追撃戦力として
整備されるわなあ」という代物。(当初、史実96式を31式としたが、29式に前倒ししたのも
技術革新の速度見直したため)
以前だした高雄型の前倒しとも言える訳ですけど。
じゃあ妙高型の代替はどうなるのかと言えば、これは史実大淀型の前倒しになるだろうなあと。
こっちの方がコスト的にマシですからねえ・・・

で・・・この時代の航空機の能力考えるならば、追撃戦やるために驀進しても、補足できるのは夕方から夜
じゃあ「夜戦」のために必要なのは何かというと、「指揮統括艦」になると。
だって、数十隻近い艦隊が殴り込みかけるんだもの。指揮に専念した艦は必要だよねえと。

おかげで対空火力と防御力を高め、速度と対艦攻撃力は一定レベルで抑え、何よりも
指揮能力を高めた艦がここに出来ることに。
コスパめっちゃ悪いよなあ・・・

ちなみにこのディーゼル。史実では日進に使われた代物。
この世界では、基本的に4サイクルディーゼルしか潜水艦使っていないので、
2サイクルディーゼルの蓄積ができておらず、初期故障に悩まされると。
うん。某ゲームだと、どんな扱いされんだろうねえ。(機嫌よければ巡航速度の燃費はいいんだけど)

39名無しさん:2019/08/31(土) 18:28:16 HOST:KD124215180046.ppp-bb.dion.ne.jp
レンズマンによって米国で生まれたと言われたCICが甲事件で生まれたのか
秘匿名称甲艦橋か甲通信室になっていそうですね

40New:2019/08/31(土) 19:51:07 HOST:softbank060128001160.bbtec.net
乙。指揮管制艦としては十二分に活躍できそうだけど航空機とレーダーなどの機器が
ある程度発達するまでは英米から首を傾げられそうな艦艇に・・

41リラックス:2019/08/31(土) 19:57:34 HOST:pw126233078137.20.panda-world.ne.jp
乙です。後世で時代が追いついてから検証されたらオーパーツ扱いされそうなとんでもない艦が出来上がりましたね(汗

42yukikaze:2019/08/31(土) 20:31:47 HOST:14.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
>>40
ちなみに就役当時のジェーン年鑑からは「防空火力が高い為、空母の随伴艦として
設計されたのではないか」程度の扱いでした。
第二次大戦中に、アメリカの将官が見学に来た時も、戦闘指揮所だけは立入が許されず
情報公開された後に初めてこの艦の先進性が理解されることになります。

>>41
ちなみにこのコンセプトを最も高く評価したのがソ連でして、
オケアン70で陸上基地による統率が失敗したことを受けて、
『天城』型のコンセプトをリファインしたキーロフ級の建造に動きます。

43加賀:2019/08/31(土) 21:39:02 HOST:softbank126242254056.bbtec.net
もうちょいで完成するので完成次第投稿します

44加賀:2019/08/31(土) 21:49:09 HOST:softbank126242254056.bbtec.net
投稿します

45加賀:2019/08/31(土) 21:50:58 HOST:softbank126242254056.bbtec.net
「沖縄と小笠原諸島への兵力配備は?」
「順調です。台湾の兵力配備は大陸にいた一個師団を持って来させました。これで第九師団が台湾に行く事はありません」
「なら沖縄は……」
「はい、持久戦を展開しつつ連合艦隊の突撃を待つと思います」
「小笠原も硫黄島には栗林中将の兵団が洞窟陣地を完成させたので大丈夫でしょう」
「……後は台風が来るのを待つだけか」





 1945年1月、マッカーサーは欧州へ転出となった。バルジの戦いで破れた連合軍の建て直しのため地獄のフィリピンから生還しアメリカの英雄になっているマッカーサーが適任だったからである。事実、欧州方面軍総司令長官に就任したマッカーサーは持ち前の剛腕を以て欧州に大量の物資・人員等を配備させる事に成功、更には最新鋭のB-29すら配備されていた。そしてその割りを食うのが太平洋方面だった。特に最新鋭のB-29を持って行かれた事で日本本土への爆撃が一時的に不能となりその貴重な時間を米軍は無意味に過ごしてしまうのである。
 そのため、陸軍航空隊は日本本土の爆撃ではなく本土の通商路に機雷をばら蒔いて通商路を破壊し日本の戦争経済を崩壊させて降伏させる案を提出したのである。この案に陸軍長官のスティムソンも反対すら言わずに頷き、ウォレス大統領も支持していた。
 だが、それに噛みついたのはキングである。日本海軍と血みどろの死闘を繰り広げてきたのは海軍なのに陸軍の提案に乗るわけにはいかなかった。(対照的に新太平洋艦隊司令長官に就任したタワーズ大将は陸軍案に賛成している)
 また、海軍びいきの前大統領のルーズベルトが意識不明のまま死去した事もキングには痛い損失だった。キングも完全に周囲から孤立しており、この状況を打破するために一つのプランが成立した。

『オペレーション・アイスバーグ』

 日本本土と南方のシーレーンの結節点でもある沖縄を攻略する事で日本の継戦能力を崩壊させアメリカの勝利に持ち込む事。極めて危険に満ちたプランでもあった。
 海軍内部でも反論はあったがキングは「真珠湾を攻撃した日本にも博打や危険過ぎるという反論はあっただろう。しかし、奴等は成功させた。ならば我等も同じ事が出来るだろう」と返して反論を抑えた。なお、キング案に賛同したのはガダルカナルから良いことがない海兵隊でありキングと海兵隊は協力してマスコミ工作を勤しみ結果としてウォレスもキング案に頷いた事でオペレーション・アイスバーグはスタートする。
 また、B-29を新たにマリアナへ配備する事を想定し護衛戦闘機の発進基地として硫黄島攻略も組み込まれたのである。(攻略は海兵隊が主体で陸軍は沖縄)
 その一方で日本もアメリカの攻略ルートを緻密に読んでいた。

「小笠原諸島の硫黄島、そして沖縄を攻略するでしょう」

 御前会議にて梅津と古賀は詳細に報告、鈴木首相から「勝てる見込みはあるか?」と聞かれ古賀は即座に「湊川です」と答えた。日本政府も継戦派だった小磯内閣は杉山等の工作で倒れており鈴木貫太郎を総理とする文字通り終戦内閣が成立していた。

「小笠原諸島には栗林中将を司令官とする小笠原兵団が駐屯し父島に一個旅団、母島に一個連隊がそして硫黄島には二個旅団と一個師団に海軍陸戦隊等合わせて五万がいます」

 父島と母島の部隊配備は史実通りだったが硫黄島は異なっていた。硫黄島は第109師団の混成第二旅団、第6師団、混成独立旅団が配備されていた。特に第6師団はソロモンの激戦が始まる以前にブーゲンヴィル島から撤退しており漸くの戦闘に士気はうなぎ登りであった。
 また、硫黄島では地下陣地の構築が史実と比べて全長28キロの計画のうち23キロが完成しそれを以て米海兵隊を迎える事になる。

「沖縄には陸軍の第32軍を主力とし太田少将の海軍陸戦隊も駐屯しています」

 そして沖縄、沖縄には牛島中将の第32軍が駐屯している。第32軍は史実の師団・旅団の他にも第2師団と第9師団、戦車第1師団が配備されていた。第2師団はガダルカナルの傷が癒えるとビルマ方面に展開していたが杉山元帥の工作により第32軍に組み込まれ第9師団は台湾に転出されずそのままだった。
 だが、それでも第32軍内では沖縄全土を守備する事を断念している。そのため、北部は住民を疎開させ無防備同然になっており中部・南部は陣地構築されていた。
 なお、内地でも航空隊の編成が完結していた。第五航空艦隊は司令長官に塚原中将が就任、鹿屋基地にて司令部を構えた。また、台湾には残存の第一・第二航空艦隊が吸収合併され第一連合航空艦隊となり寺岡中将が指揮を取っている。
 そして連合艦隊も内地や南方にて艦隊編成を行いつつあった。

「陛下、これだけ擁してもアメリカは強大です。そのため、私が言えるのは湊川。ただこれだけです」

 古賀は最後にそう締め括ったのである。

46加賀:2019/08/31(土) 21:59:18 HOST:softbank126242254056.bbtec.net
・マッカーサー、欧州へ
・とりあえず物資が根こそぎ欧州へ持って行かれて死屍累々になりそうな太平洋
・キング、博打へ
・湊川です

47弥次郎:2019/08/31(土) 22:01:01 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
乙です
湊川、でありますか…(白目

48New:2019/08/31(土) 22:07:23 HOST:softbank060128001160.bbtec.net
乙太平洋の米軍はマックに悪態ついてもいいとおもうぞw
キングは賭に出たけど太平洋艦隊から「死にたいならお前だけにしろよ」と
こっちもある意味湊川状態・・・

49トゥ!ヘァ!:2019/08/31(土) 22:18:42 HOST:FLH1Agm229.kng.mesh.ad.jp
乙です

まあキングを始めとした海軍からすれば、この陸軍の機雷攻撃で最悪日本が戦えぬほど弱ってしまえば、面子丸つぶれですからなぁ。
今のところ殆どいいところないですし。

50yukikaze:2019/08/31(土) 23:22:13 HOST:14.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
乙です。

天皇の前で『湊川』と言い切った古賀軍令部総長。
この時代、太平記なんて常識レベルだろうから、「もうここまで追い込まれている」
という例示だわなあ。
アホな連中が「あれは大楠公が後醍醐天皇に諫言したセリフだ。陛下が間違っているというのか」
なんて騒ぐかもしれんけど。(その場合排除されるか)

しかしまあ、キングはもう完全に私情で戦争しているよなあ。

51yukikaze:2019/08/31(土) 23:57:43 HOST:14.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
さて・・・後は英国製装甲巡洋艦にするか、あるいは日重巡にするか・・・
ロンドン軍縮条約もあるんで、そっちからした方がいいかねえ。

52ハニワ一号:2019/09/01(日) 08:57:31 HOST:124-141-195-196.rev.home.ne.jp
乙です。
湊川にまで追い込まれている大日本帝国・・・。
そしてアメリカはキングによって危険な博打に出ましたね。
これに失敗したらキングは悲惨な末路へGOですな。

53名無しさん:2019/09/01(日) 11:26:57 HOST:ai126165090224.73.access-internet.ne.jp
 乙です。

 大丈夫です、きっと戦後にキング提督には日本から勲章が贈呈されますよ。帝国最大の援助者として。

54yukikaze:2019/09/01(日) 17:33:09 HOST:219.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
ロンドン軍縮条約出来ましたわ。これで巡洋艦見直しができるかねえ。

ロンドン海軍軍縮条約

ロンドン海軍軍縮条約とは、1930年(昭和5年)1月21日から4月21日まで大英帝国の首都
ロンドンで行われた海軍の軍縮条約である。
アメリカ(米)、イギリス(英)、日本(日)、フランス(仏)、イタリア(伊)の補助艦等
の保有の制限が取り決められた。

1922年に締結されたワシントン海軍軍縮条約により、列強各国の建艦競争はひとまず終焉を迎えた。
唯一、1930年中ごろになるまでは16インチ以上の戦艦を建造できないイギリス海軍だけは、不満を
持っていたものの、第一次大戦による祖国の疲弊は、彼らの我儘を許してやるほど甘くはなく、
1920年代後半のドイツ革命及びそれに伴うドイツ大海艦隊の亡命によって、猶更、彼らの要望を
聞き届ける余地はなくなっていた。
この事態にイギリス海軍は焦燥を覚えたものの、下手に海軍軍縮条約を破れば、日米の建艦競争に
巻き込まれるだけであり、却って自殺行為であった。

特にイギリス海軍にとって目障りだったのがアメリカ海軍の伸長で、彼らは、1926年のフロリダ級
廃棄を待って、念願の16.5インチ砲戦艦の建造に着手。
速度こそ23ノットと長門型より遅かったものの、垂直防御を343mmとし、主砲も50口径16.5インチ
砲戦艦10門とした『コロラド級』4隻を就役させている。
アメリカ海軍にとっては待望の新型戦艦であり、『コロラド』就役時には、大勢のアメリカ国民が
彼女の就役に祝福した程であった。

無論、戦艦だけでなく、その他の艦艇の建造も、彼らは熱心に行っている。
『エンタープライズ』級空母、『レキシントン』級装甲巡洋艦、『ペンサコーラ』級重巡洋艦と、
ロシア共和国や瑞穂半島開拓に対する極東への投資によって、経済成長が堅調であったアメリカの
状況を反映するかのような拡張振りであった。
第一次大戦の実質的な敗戦、更にはドイツ革命による欧州への中途半端な介入や、イスラエル独立
戦争による仏と共同しての鎮圧で、ユダヤ資本との関係が悪化したことからくる不況により、海軍
の艦艇更新どころか、維持に四苦八苦しているイギリス海軍の現況を考えれば、質の面で凌駕され
るのは時間の問題であった。
そしてそれは「大英帝国の根幹は世界最強の海軍にあり」と認識していた、イギリス政府首脳部に
とっても見過ごせるものではなかった。

もっとも、上記の理由はあくまでイギリス政府の都合でしかなく、他国がそれに付き合ってやる
義理も義務もないのも事実であった。
事実、この時のイギリス側の軍縮案を見れば「舐めているのか?」と言わんばかりの内容で
あったからだ。

1 16インチ以上の戦艦の比率を、同数から、割合比率とする。(英米仏6隻、日伊4隻)
2 代艦建造した場合、その代艦は25年以上たってからの建造となる。
  例えばフロリダ級代艦であった、『コロラド級』3番艦、4番艦については、就役して20年後の
  1949年ではなく1954年に代艦建造許可
3 重巡洋艦については、10万トンを限度とし、軽巡は20万トンとする。日伊はその8割。
4 駆逐艦の保有量は15万トン。1,500以上は禁止。日伊はその8割
5 潜水艦は全廃
6 補助艦の代艦規定は、1920年前の起工だと竣工の日から15年、それ以降だと20年とする。

55yukikaze:2019/09/01(日) 17:33:59 HOST:219.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
軍縮条約とは名ばかりで、徹頭徹尾『イギリス海軍が一番利益を得る』ものでしかなかった。
何しろ、1では16.5インチ級戦艦の量で日伊に差をつけ、2ではアメリカに対して質の差をつけ
3ではアメリカの重巡洋艦の拡充を防ぎ、4では日仏伊の大型駆逐艦建造構想を潰し、5では
第一次大戦で一番痛い目にあった潜水艦そのものをなくし、最後の6では、第一次大戦中に
建造して旧式化していた軽巡洋艦のほとんどすべてを代替できるようにしたのである。

この厚顔さに、各国代表は揃いもそろって呆れかえり、日本副代表の加藤寛治海軍幕僚長は
「叩き台にしてももう少しまともな案を作ってほしいもんだ」と、コメントし、ロンドンに
いた各国の海軍関係者が頷いた程であった。

特に、自国の海軍戦略が根底から覆される羽目になる米伊の反発は凄まじく、米海軍の俊英として
同会議に特に参加することを命ぜられたアーネスト・キング大佐は「軍縮条約という名を借りた
イギリスの覇権主義の表れ」と、マスメディアの前で切って捨て、イギリスの猛反発を受け(逆ギレ
ともいう)会議途中で帰国を命じられ、『エンタープライズ』艦長に転任させられる羽目になる。
(これがキングのイギリス嫌いを決定的にさせた。)
一時は、米伊両国が会議脱退をほのめかし、軍縮条約は空中分解する所まで行った。

この現状に頭を痛めていたのが、フランス外相のブリアンであった。
彼にしてみれば、ドイツ革命のゴタゴタで、ベルギーを復活させ、悲願のアルザス、ロレーヌを
奪還できたのは良かったものの、イギリスに輪をかけて経済が苦しいフランスにとっては、アメリカの
投資と、イギリスとの協調、そして海軍予算の圧縮は何が何でも達成する必要がある代物であった。
彼は、イギリスの主張に一定の理解を示したものの(大型駆逐艦を除けば、フランスの損はない)
「もう少しエレガントに話が出来んものか」と、20世紀以降顕著になっている、イギリス外交の雑さに
ほとほと呆れかえってもいた。

結果、ブリアンは、自らが旗を振って妥協案をまとめるしかないと判断をした。
幸いなことに、当時の日本側全権代表である牧野伸顕は、ワシントン海軍軍縮条約にも参加していた
国際協調派であり、少なくとも軍縮条約の必要性を理解していたことは間違いなかった。
このブリアンの要請に、牧野も「日本も協力は惜しまない」と返答し、両者の間で妥協案と根回しが
行われることになる。

さて・・・この妥協案であるが、ブリアンにしろ牧野にしろ、最大のネックとなるのは「どこまで
アメリカが引けるのか」という点にあった。
既にアメリカ代表は態度を硬化させており、イギリスとの間で不毛な言い争いをしている真っ最中
であった。まあアメリカ代表にしても、イギリスに恨み骨髄のユダヤ系の面々の存在に配慮せざる
をえないという国内事情もあるのだが。
アメリカ代表であるケロッグ国務長官も、軍縮の必要性までは否定していないことから、あとはもう
英米双方のメンツを立てる妥協案(最悪の場合は、イギリス抜きでの条約締結をも、牧野は覚悟した)
をどう作るかの問題であった。
彼らは、フランスのデュメニル海軍大臣及び加藤寛治海軍幕僚長の助言を聞きながら、妥協案策定に
動くことになる。

まず、日仏側は、イギリス側の上げた提案のうち、6はそのまま受け入れることとした。
確かにイギリスの保有している軽巡洋艦は老朽化しているのは事実であり、主力艦の先例もあれば
起工時の年数に併せて代艦規定を設定するのは必要であるからだ。

だが、それ以外については論外レベルと言って良かった。
流石にこれはイギリスの意図が露骨すぎたし、だからこそイギリス以外の国が反発しているのである。
ブリアンにしても、1は日伊の、2はアメリカの反発が凄まじい状況であることから、あっさりと
消すことにしていた。

56yukikaze:2019/09/01(日) 17:35:09 HOST:219.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
3については、日仏とも総量規制で決着をつける他ないと割り切っていた。
アメリカ側にオフレコで「20センチ砲巡洋艦は何隻必要なのか?」と尋ねた時、「20隻は必要」と
回答を貰ったことから、英米仏の巡洋艦の総排水量を35万トンとし、6インチ砲を超え8インチ砲以下
の巡洋艦は、総排水量の6割を超えない事とすることで、巡洋艦の建艦競争を抑制しつつ、アメリカ側
の必要ラインを満たそうとしたのである。

4については、イギリス側の総排水量規制の提案はそのままで、最大排水量枠を2,000tにすることにした。
これについては、デュメニルも加藤も一切妥協するつもりはなかった。
加藤曰く「4個水雷戦隊48隻分は、2,000t級駆逐艦でないと、早晩陳腐化する」であり、巡洋艦のよう
な割合縛りすら行うつもりはなかった。

5の潜水艦については反応が分かれていた。
実のところ、日本自身は「まあ全廃してもいいんじゃね」という部分があったのだが、妙に潜水艦整備に
熱心なイタリア(戦艦戦力で劣勢なことに危機感抱いたドゥーチェの指示であった)を考えると、
全廃は不可能で、こちらも総排水量規制にする所であった。
これについてはイタリア代表への譲歩という形で、各国とも5万トンとすることで、イタリア代表の
了解を得ることに成功している。
(なお、他の補助艦については史実通りの扱いになっている。)

この妥協案に対し、予想通りというかイギリス側は反発したものの、議長国としての体面と、
下手に自案に固執した挙句、補助艦での建艦競争を激化させた場合、イギリスがより損をするという
ブリアン達の指摘の前には、何も言い返すことができなかった。
せめてもの抵抗として、巡洋艦の総排水量を33万5千トンにすることで、英国は軍縮に努力したと
アピールする位であり、加藤から「イギリス人はいい加減『国際協調』の概念を理解してもらえないだ
ろうか」と、呆れられる羽目になる。

このように、表面上は『更なる軍縮』とアピールできたものの、実態は『アメリカの覇権が鮮明になった』
でしかなく、相対的にイギリスの凋落が目立つだけであった。
この状況と金本位制の維持失敗からマクドナルド内閣は総辞職することになり。融和主義的傾向の強い
ボールドウィン内閣が成立することになる。

最後に、同条約における日本での反応については、42センチ砲戦艦保有の比率問題を除けば全くと言って
いいほど話題に上がらず、戦艦の保有比率が従来通りとなった時点で、関心を失う状況であった。
海軍部内においても『条約維持が日本の国益だろ』で纏まっており、一部過激派の意見に対しても
『英米仏全てを足す軍備を揃えられるか? 揃えられんだろ。では、こちらのやることは、これらの国が
一致して反日にならんように、外交で働きかけることだ』と、意に返さなかった。

後年、ソ連や共産ドイツの拡大政策から軍縮条約が実質的に死文化したことに、最も残念がっていたのが
日本であったことを考えれば、彼らが条約を日本の国益に足る存在と見ていたことは間違いないであろう。

57yukikaze:2019/09/01(日) 17:46:45 HOST:219.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
投下終了。

ブリカス外交酷くねと思われるかもしれませんが、これ史実でもやらかしているというのが。
例えばワシントン海軍軍縮条約では「既に就役済みの空母や建造中の空母とかは建造枠にノーカン」
としてのけ、アーガスやハーミス、フューリアスやイーグルを制限外艦艇にしてのけ、ロンドンでは
赤城やレキシントンが1947年以降じゃないと代艦できないのに対し、イギリスはカレイジャス級代艦を
1933年以降にできるようにしてのけた(アークロイヤル建造時の英国の建造枠13万5千トン丸々残っています)
わ、巡洋艦についても、1934年以降はまるまる建造枠が使えるという状況に持って行っています。

正直「各国なんでイギリスの圧倒的優位な条約結んだん?」と、言いたくなるレベルの
状況でした。史実においては。

まあ豊臣夢幻会世界では、史実以上にイギリスの国際的評価の下落と経済力の下落が進んでいますんで
どちらかというとアメリカの優位性が発揮されるものになっています。<軍縮条約
まあ何気に一番利益得ているのは日本なんですが。

ちなみにドイツのゴタゴタのせいで、史実ではドイツに流れていたアメリカの金は、極東並びに戦後復興で忙しい
フランスなんかに流れたりしています。(ブリアンがアメリカに譲歩した見返り)
まあ、この状況を上手くいかせれば、第二次大戦でのフランスの運命代わっていたんでしょうけど、惜しむらくは
第三共和政の混乱がフランスの足引っ張るんですよねえ。

58New:2019/09/01(日) 18:13:41 HOST:softbank060128001160.bbtec.net
乙。イギリスの外交の衰退を見るようで哀れみすら湧いてくるな(汗)
この条約で「もう英国は駄目だ」と各国ともある程度は認識出来たな

59名無しさん:2019/09/01(日) 18:20:21 HOST:dhcp14061.orihime.ne.jp
乙です。
雑ですねイギリス。
まあ、フランスは……内憂の処理を優先して折角得た国際的立場を台無しにするのが彼らのデフォなんですかねえ

60リラックス:2019/09/01(日) 18:53:02 HOST:pw126233115004.20.panda-world.ne.jp
乙です。うーむ、イギリスェ……
着々と○害としての実績を積み重ねているぞ……

61yukikaze:2019/09/01(日) 19:56:46 HOST:219.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
>>58
この世界では「ボーア戦争でパックス・ブリタニカが崩壊して以降、
英国外交は近視眼的になりすぎ、帝国衰退を加速させた」と言われそうです。

>>59
余裕ないですからね。
何気に現有戦力の量だけ見れば世界最大なんですけど、内実はお寒いですし。
一番痛いのは、20年代に欧州と中東の紛争に介入したことで、史実以上に
経済力の低下が発生している事ですかねえ。

>>60
なお、極東ではオーストラリアが問題行動起こしまくっていて、余計に威信低下している状態。

62名無しさん:2019/09/01(日) 21:45:25 HOST:210-194-52-243.rev.home.ne.jp
あーブリカスェ…まあどこぞの大陸世界線よかマシか、日本と手を切ったのが運の尽きって後年言われるんだろうな
これドイツ海軍の亡命なかったらどうなっていたんだろ?

63名無しさん:2019/09/01(日) 21:48:33 HOST:p3404029-ipngn201115osakachuo.osaka.ocn.ne.jp
乙です、極東の果てまで攻めの姿勢を崩さなかったのを
最期の極東で手に入れようとするのではなく護りに入ったからなあ

64yukikaze:2019/09/01(日) 22:17:29 HOST:219.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
>>62
まあ建造保留期間の緩和とか訴えたと思います。
ただ、ドイツ海軍自体が38センチ級戦艦がバイエルン級位で、後は36センチのマッケンゼン級。
列強が「いやお前らQE級とアドミラル級併せて12隻あるじゃねえか」と、流すだろうけど。
ヨルク代艦まで行けばまた違ったかもしれませんけど。

>>63
変に漁夫の利を得ようとスケベ根性出したのが運のつきでしたね。
逆に一点買いしたハリマンやシフは大勝利しましたが。(満州利権を優先的に得られたため)

65トゥ!ヘァ!スマホ:2019/09/01(日) 22:36:12 HOST:sp1-66-96-182.msc.spmode.ne.jp
乙でした。

潜水艦の一件に関してはイタリアからすれば戦艦にも一矢報いる可能性を持ち、更に人員も製造コストも少な目で済む潜水艦は重要な戦力だったのでしょうかね?

66名無しさん:2019/09/01(日) 22:40:11 HOST:210-194-52-243.rev.home.ne.jp
大サトーの短編でやった潜水艦も空母も全廃して戦艦でどつきあおうぜ!な世界だったら…
あ、英仏伊泣くわ

67yukikaze:2019/09/01(日) 23:06:58 HOST:219.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
>>65
イタリア海軍、史実でも潜水艦戦力の構築に熱心でしたから。
この世界でも戦艦戦力で劣勢でしたんで、補助戦力として潜水艦重視です。

68トゥ!ヘァ!スマホ:2019/09/01(日) 23:09:59 HOST:sp1-66-96-182.msc.spmode.ne.jp
>>67
なるほど。史実通りの動きなのですね。

69ham ◆sneo5SWWRw:2019/09/01(日) 23:30:07 HOST:sp49-98-159-84.msd.spmode.ne.jp
史実の開戦時の潜水艦保有隻数がソ連に次いで2位で、約100隻いましたからね。
1位のソ連は130隻を有していましたが、そのほとんどが、帝政ロシア時代の艦で、質を考慮すれば、実質イタリアがトップでしたし。

70名無しさん:2019/09/01(日) 23:37:22 HOST:210-194-52-243.rev.home.ne.jp
ソ連の潜水艦はポンコツだわ、整備不足で動けないで散々だったらしいな

71トゥ!ヘァ!スマホ:2019/09/01(日) 23:38:57 HOST:FLH1Agm229.kng.mesh.ad.jp
ほぇ。イタリアって想像以上の潜水艦海軍だったのですね。

72yukikaze:2019/09/01(日) 23:50:19 HOST:219.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
ちなみにこの後の構想では、1930年代中頃にソ連が海軍拡張計画を決定。
4万トン級戦艦8隻と、2万6千トン級巡洋戦艦8隻を10年間で配備し、
共産ドイツにおいても、2万6千トン級巡洋戦艦2隻の配備が決定するなど
共産側が海軍戦力伸張させたことにイギリスが反応して、ロンドン軍縮条約の
見直しを提起し、結果的に、ロシア共和国のロビー活動に日米も動いたことで
ワシントン及びロンドン海軍軍縮条約は凍結されることになります。

で・・・「やっと大戦艦作れるんや」と、1935年度から16.5インチ砲戦艦を
イギリスは作り始めることになるのですが(4万トン級戦艦KGV級2隻、1938年からは
改KGV級戦艦ネルソン級4隻)これがある意味、痛い目を見ることに。

73名無しさん:2019/09/01(日) 23:52:55 HOST:i210-164-165-199.s42.a038.ap.plala.or.jp
>>70
言うほど酷くもなかったらしいけど日本海軍でいう波号潜クラスの小型潜水艦が
数的主力だったんで外洋に出て長期作戦行動が取れる艦が少なかったからね

74New:2019/09/01(日) 23:55:53 HOST:softbank060128001160.bbtec.net
共産ドイツは艦隊乗員亡命されたのにまだ運用できる人材あるのかな

75名無しさん:2019/09/02(月) 00:04:24 HOST:210-194-52-243.rev.home.ne.jp
初期案のKGVは出来損ないのヴァンガードだけどそのままになるのかな?

76名無しさん:2019/09/02(月) 00:09:31 HOST:p3404029-ipngn201115osakachuo.osaka.ocn.ne.jp
>>64
豊臣世界だと英国で多少強引にでも日本獲得をする架空戦記がメジャーですかね

77yukikaze:2019/09/02(月) 00:24:08 HOST:219.228.242.49.ap.seikyou.ne.jp
>>75
どっちかというと砲の大きさ拡大したライオン級。<KGV級
で・・・両海軍軍縮条約が凍結されたことを受けて、1938年に
イギリス海軍が威信をかけて建造開始したのが、史実ライオン級1942案Bを
軸とした48,000t級戦艦

78名無しさん:2019/09/02(月) 02:08:23 HOST:KD124215180046.ppp-bb.dion.ne.jp
史実の35,000トン14インチ縛りだったらソ連の軍拡でエスカレーター条項の45,000トン16インチが揃い踏みだったのに
中途半端な制限でかえって条約破棄も出来なかった模様の英国
御大の信長生存ルートでも英国が大日本帝国対応で空母が全滅状態を示唆していたな

79700:2019/09/02(月) 08:32:06 HOST:KD119105029058.ppp-bb.dion.ne.jp
>>77
そうなるとこの世界線のライオン級も48000t級戦艦も史実のプリンス・オブ・ウェールズの戦訓が無いから水中防御は弱いままですかね?
48000t級戦艦の元になるライオン級の史実の1942年設計はKG5級のWW2開戦後の戦訓の反映が主たるものだから、改善されそうなのは艦首のシア拡大による航洋性の向上ぐらいで、
あとは燃費の問題を解決するのに燃料タンクを拡大するぐらい?
#海軍の既存のドックの一部(ロサイスやポーツマスという重要拠点のもの)が使えなくなるので、水中防御の必要性という戦訓無しに幅を広げるかという、そもそもの問題もあるけど

80yukikaze:2019/09/02(月) 22:05:33 HOST:125.82.0.110.ap.seikyou.ne.jp
>>79
基本的構造は史実KGVと変わりませんから、豊臣夢幻会KGVもその悪癖を受け継いでいます。
改KGV級戦艦ネルソン級は、どこぞかのバカヤロ海軍が酸素魚雷をとっくに実戦配備していることを
諜報で突き止めちまったことで、「水雷防御全然足りんやんけ」というのと「量ではアメリカには勝てんから
18インチ連装砲積むようにも考慮するか」が合わさって、幅が32.9mから35mにまでなっています。
結果的に、船体の安定性が増した事で、命中率も良好になり、イギリス海軍最高の戦艦扱いにはなったんですが、
まあ相手が悪すぎたとしか・・・(日米両国の戦艦を向く)

81yukikaze:2019/09/02(月) 22:32:47 HOST:125.82.0.110.ap.seikyou.ne.jp
なお日本海軍、演習やら何やらの結果「長距離雷撃はとても魅力的だけど
実戦じゃ当たらんわ」だったり、気室の製造に手間暇かかりすぎたこともあって
高圧に耐える特殊な気室が要らない過酸化水素魚雷に替えることに。

で・・・射程距離を50ノットで13,000位に抑える代わりに、炸薬量を800近くにした
バカヤロ魚雷を配備することに。(ちなみにイギリスが知ったのは史実の1型)

つまりイギリス海軍の想定を完膚なきまでに吹き飛ばし取ったりしています。

82名無しさん:2019/09/02(月) 22:36:30 HOST:210-194-52-243.rev.home.ne.jp
こうみると本当に可哀想だな独仏海軍、もうRSBCか羅門世界のドイツ海軍連れてこなきゃ勝負にすらならない

83New:2019/09/02(月) 23:05:21 HOST:softbank060128001160.bbtec.net
一撃必殺魚雷wこんなのいくら防御増やしても死ぬわw

84yukikaze:2019/09/02(月) 23:20:08 HOST:125.82.0.110.ap.seikyou.ne.jp
>>82
確定じゃないけどこんな感じにすっかねえと思ったりしている。

イギリス→上のとおり
アメリカ→「え? ルール無用で戦艦作れんの?」と大はしゃぎして、1938年度から30ノット程度に抑えた反面
     船体比の比率を短くしたことで、安定性増したアイオワ級8隻建造。流石にモンタナは途中で中止。
日本→伏見宮達は「もうジェットも出るし、誘導弾も完成間近だし戦艦ねえ・・・」と言いながらも、英米の軍拡に
   国民が「こっちも戦艦作ろうぜ」とハイになったこともあって、戦艦建造する羽目に。
   ただし「過酸化水素魚雷の槍衾に耐えるとなると10万トンはいるわな」という試算に「そんな金あったら大型空母作れや」
   という正論により、史実アイオワ型に近い高速戦艦4隻が計画される。
   もっとも、1番艦と2番艦は1939年度からの建造であった為に工事は進めたものの、3番艦と4番艦は1940年度の工事であり
   翔鶴型超大型空母建造が最優先されたことで4番艦は中止。3番艦は空母化を検討されたものの、費用対効果が悪い事から、こちらも建造
   中止になる筈だったのが、ある男の暗躍のせいで数奇な運命をたどることになる。

85名無しさん:2019/09/02(月) 23:21:44 HOST:softbank126074095095.bbtec.net
一発で戦艦の隔壁諸共竜骨までへし折りそうなw

86yukikaze:2019/09/02(月) 23:23:17 HOST:125.82.0.110.ap.seikyou.ne.jp
>>82
あれはあれで「なんでレイキャビク落ちとるんや。大海艦隊昼寝していたのか?」
と言わんばかりの失態をしているんですよねえ<RSBCのドイツ海軍

>>83
まあ93式酸素魚雷三型を『量産しやすく』『威力も強力に』した程度ですからw
まあ史実日本でも3型でやってのけたレベルです。はい。

87yukikaze:2019/09/02(月) 23:27:29 HOST:125.82.0.110.ap.seikyou.ne.jp
(追記)
「3型でやってのけたレベル」→魚雷の威力に関してはです。
量産性能とかは流石に差が開いていますけど。

88名無しさん:2019/09/02(月) 23:49:25 HOST:i58-94-207-190.s42.a038.ap.plala.or.jp
この世界だとトーペックス爆薬やHBX爆薬が使えるから史実よりさらに威力上げられるんじゃね?

89名無しさん:2019/09/03(火) 01:10:37 HOST:n219100084215.nct9.ne.jp
HBX爆薬相当だとするとTNT換算で1280kgか
史実大和型ですら一撃で戦闘不能に出来そう

90名無しさん:2019/09/03(火) 06:58:10 HOST:sp49-98-11-19.msb.spmode.ne.jp
>>81
しかも火薬が史実より凶悪な代物だから一撃轟沈がありうると

91名無しさん:2019/09/03(火) 07:44:21 HOST:sp49-98-49-178.mse.spmode.ne.jp
よし、ロケット魚雷。これだ。

92名無しさん:2019/09/03(火) 07:56:05 HOST:KD106132135219.au-net.ne.jp
グングニルじゃないですかやだー

93名無しさん:2019/09/03(火) 08:52:21 HOST:KD124215180046.ppp-bb.dion.ne.jp
史実米帝と違って確りとテストをして不具合を潰した磁気信管>艦底起爆で竜骨圧し折り
の可能性も
VT信管の真空管が作れたら航空魚雷の信管も磁気信管に出来るんだが

94700:2019/09/03(火) 11:40:59 HOST:KD119105029058.ppp-bb.dion.ne.jp
>>89
史実大和型の想定した魚雷弾頭が300kgですからね。
#300kg弾頭でも30mx10mの穴を開けられる想定だそうで。

>>92
あの話は良く考えてあるんですよね。
グングニルそのものの開発に当たってのご都合主義はイギリス軍からのTORPEX搭載魚雷の鹵獲辺りぐらいかな。

>>93
フロート曳航型魚雷を使おう。
史実大和型は艦底にも装甲を貼っていたそうだけど、ここまで大型の弾頭なら対抗できまい。
#どこから大和を沈める話になったんだっけ?

95ham ◆sneo5SWWRw:2019/09/03(火) 11:53:54 HOST:sp49-98-156-17.msd.spmode.ne.jp
>>81
ゆ、誘導魚雷なら・・・(震え)

96700:2019/09/03(火) 18:08:28 HOST:KD119105029058.ppp-bb.dion.ne.jp
>>81
圧力が掛からない分、製造は酸素タンクよりはましかもしれませんが、
過酸化水素系も酸化剤タンクの製造品質が大事だし、取り扱いが大変ですよ。
クルスクの沈没は過酸化水素を使用するタイプの魚雷の事故というのが公式見解ですし。
ソ連海軍において同タイプの魚雷は酸素を使用するものに「改良」されてます。

>>95
音響使った自己誘導(駆逐艦では有線誘導は無理)しようとすると速度出せないし(自己騒音でセンサーが麻痺する)、
ウェーキホーミング魚雷ですかね?
誘導方法の都合上蛇行しながら目標後方からの追尾になるので、スペック上の射程距離よりも有効射程はだいぶ短くなりますが。

97名無しさん:2019/09/03(火) 18:56:22 HOST:KD124215180046.ppp-bb.dion.ne.jp
誘導魚雷万能論に嵌まっていた頃に自衛隊の潜水艦用長魚雷が長い間無誘導と聞いて驚いたな
フォークランドの英原潜は二発発射で有線のワイヤが絡むリスクの中発射とかも聞いて便利で無いと
沈黙の艦隊みたいな百発百中はやはりフィクションだった

98名無しさん:2019/09/03(火) 19:01:58 HOST:sp49-98-49-178.mse.spmode.ne.jp
いまだに、憂鬱世界のハワイ沖海戦で使用された
水雷戦隊による誘導魚雷はどんな方法で誘導されたかはまだ謎である

99名無しさん:2019/09/03(火) 19:05:00 HOST:dw49-106-192-98.m-zone.jp
>>98
知ろうとしたら黒スーツ黒サングラスの二人組が来てピカッとされてしまうぞ

100名無しさん:2019/09/03(火) 19:14:14 HOST:opt-115-30-204-189.client.pikara.ne.jp
>>99
地下で1050年労働されるんだぞ




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