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日本大陸を考察・ネタスレ その152

369透過の人:2019/07/10(水) 15:32:32 HOST:softbank126077075064.bbtec.net
日墨ルート 第一次世界大戦4
伊仏国境では開戦以来激戦が続いていた。
主力を引き抜かれてもなお装備で劣るイタリア軍相手には十分な戦力を持ったフランス軍部隊が待ちかまえていた。イタリア国内ではかつての伊土戦争での失態をもとに批判し始める人間も現れていた。
こうした状況を打開すべく、1915年の春季攻勢ではアルディーティと呼ばれる突撃部隊を投入した。ビラーヌ・ペロサ短機関銃(注1)と手榴弾、ナイフなどで武装し、かつての中世の騎士を思わせる防弾着に身を包んだ彼らを集中投入する事により、何とかフランス軍の前線を突破、ニースを占領した。
セネガル、アルジェリア部隊の奮戦によりなんとかそれ以上の進撃は防げたものの、イタリアから割譲された土地とはいえフランス領土の占領を許したことはフランス軍、政府に少なからぬ衝撃を与えた。
特に個人としてはともかく(注2)、政治家としては父ナポレオン3世を尊敬していたナポレオン4世にとっての衝撃は大きかったが、陸軍主力はベルギー領内から独仏国境までの戦線において出血を強いられており(注3)、航空隊もルール工業地帯の空爆にかかりきりだった為海軍による沿岸攻撃を命ずるも、イタリア軍も阻止するために艦隊を出したため地中海では何度も激しい海戦が起こることになる(注4)。
成果の上がらない海軍にしびれを切らしたナポレオン4世はイタリアに対する報復としてイタリア本土上陸作戦をイギリスに持ちかけこれを受けたイギリス海軍のフィッシャー提督は巨砲を搭載した上陸支援用艦艇の建造を提案し、承認後は建造を急がせることになる。

一方、日本とメキシコでは空前の好景気に湧いていた。日用品から兵器まで十分な質を持った日本とメキシコの製品は売れに売れた。
軍備面でも抜かりなく、海軍は第2次八八艦隊計画の成立と共に戦艦のみならず本格的な空母機動部隊の育成にも取り掛かり始めていた。
また、陸軍はシベリアと中満の境界に機甲師団を中心とした軍団を新設、今後混乱が起こるであろうロシアと中国に備えていた。

そんな繁栄をよそにメキシコの一部では不穏な事件が起こっていた。メキシコに移住したアイルランド系メキシコ人が密かに武器を密輸しているというものだった、後にイースター蜂起と呼ばれる蜂起の計画は既に動き始めていた。

注1 史実のものとは違いはじめからOVP短機関銃のような形状。
注2 特に父親が漁色家であったことに対しては強い嫌悪感があり、自身はベアトリス妃を固く愛し続けた愛妻家であった。
注3 この頃になると対戦車壕などの戦車対策の普及などにより戦車の威力が薄れたのもあり、戦線は膠着していた。
注4 また、封鎖を主張するイギリス海軍やオスマン海軍とも対立があり、結局ナポレオン4世による政治的な働きかけによって、イタリア本土上陸作戦は正式に連合国の作戦として承認されることになる。




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