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中・長編SS投稿スレ

15earth:2011/02/01(火) 19:06:56
 未来人の多元世界見聞録 第3話『The Day After』  
 
 マブラヴに似た並行世界で、地球上に建設されていたハイヴをわずか8分で片付けた後、耕平は再び宇宙艦隊の
整備に没頭した。彼にとっての重要性は『ぼくのかんがえたさいきょうの宇宙艦隊の整備』>『マブラヴ世界』で
あった。ゆえに問題が片付いたと感じたら、彼はその後の世界の情勢など目もくれなかった。

「『しゅんらん』の建造は順調。それに新型の戦闘空母も建造開始。
 何も問題ないな。あとは永遠編の無人艦と完結編の戦艦、巡洋艦の整備を進めないと……ふっふっふ。
 いや、ここは空母群の整備をもっと進めるべきか? 何しろ原作では空母の出番があまり無かったからな」

 原作のヤマト世界では地球防衛軍の空母というのは活躍の機会が少なかった。
 彗星帝国との戦いでは活躍の機会があったものの、他の作品では出番がなかった。これはかの世界で地球が
受けた人的被害が影響していると耕平は考えていた。 

「あれだけ短期間の間に侵略者にボコボコにされたら、いくら人的資源があってもすぐに枯渇するよ」
 
 ガミラス艦隊によって地球防衛艦隊は一度壊滅。さらに地表には雨霰と遊星爆弾が降り注ぎ、100億以上の
人口を誇ったはずの人類は瞬く間に激減した。そんな状況で防衛軍、とくに宇宙艦隊を再建するとなれば人的資源が
苦しくなる。
 さらに言えば短期間で何度も強大な侵略者を敵に回した結果、防衛艦隊は戦役のごとに壊滅的打撃を受けている。
これでは箱物である軍艦を建造しても、それを操る将兵(作中では宇宙戦士)が絶望的に足りないのは間違いない。
そんな状況ではマンパワーを必要とする空母の整備など難しいだろう。 

「だがこの世界は違う。そんな制約はない。ふっふっふ。最強の空母機動部隊を整備してやるぜ……工廠を建設
 するたびに金が取られるのは痛いけど」

 銀行口座の残高を思い浮かべて、少し遠い目をする耕平。

「小遣い、節約しないとな」

 世の中、金だった。




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