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大逆転マリアナ沖海戦

1トロイの木馬:2010/04/24(土) 19:23:58
マリアナ沖の海戦で、主人公である一人の若き少佐の発言が歴史を変える。

2トロイの木馬:2010/04/24(土) 20:09:58
投稿場所ミスった。すまん。

3トロイの木馬:2010/04/24(土) 20:13:08
投稿場所ミスった。すまん。

4トロイの木馬:2010/04/24(土) 20:13:47
新規だがよろしく。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
昭和19年、アメリカ艦隊はラバウルを孤立、トラック泊地を壊滅させ、マリアナへと進んできた。
この動きは大本営も予測しており、「あ号作戦」を発令する。
しかし、敵の優秀な空母や戦艦などに攻撃を仕掛けれるのか?という疑問が浮上した。
なので、作戦を練り直すことが決定された。
士官、一般兵を問わず、全ての将兵から良さそうな作戦を考えた。
すると、ある少佐がこんな意見を出した。
「多数の潜水艦や駆逐艦による夜間奇襲と、水上機によるレーダー圏外からの魚雷攻撃はどうでしょう?」
この意見は大本営に行き届き、彼は作戦本部に向かうこととなる。
彼の名前は加賀 稜角。二十代の若い少佐だ。
彼の作戦はこうだ。
敵の構成を知るため、甲標的などの潜水艦を予測進路上に進出させる。
そして発見次第、後方に展開する潜水艦や駆逐艦などの水雷戦隊が突撃する。
敵の戦力を減らした後、二式大艇や二式水戦などによる明朝攻撃。
次に、早朝に戦闘機部隊のみ進出。機銃掃射で敵空母の対空砲火を弱める。また、敵戦闘機の排除を行う。
その後、艦爆艦攻などによる攻撃で敵を殲滅する。
最後は得意の夜戦で戦艦、巡洋艦部隊で敵を完全に沈める、といったものだ。
この作戦のため、各地から百数十機の水上戦闘機、潜水艦、旧型駆逐艦などがかき集められた。
呂号潜水艦すらかき集められる始末であった。
「あ号作戦」の準備が整った。

5トロイの木馬:2010/04/25(日) 22:14:51
6月18日午後11時、甲標的から連絡が入った。
「敵艦隊発見。空母10隻以上、新鋭戦艦5隻以上。重巡洋艦、駆逐艦多数。本隊の方向に向かい18ノットで前進中。攻撃を開始す。許可求む。」
多数の潜水艦が浮上し、20ノットほどの速力で前進し、浮上水雷砲撃戦の準備をする。
駆逐艦は全速力で戦艦に対し、T字戦法を仕掛け、魚雷の準備をする。
数十分後、該当海域に進出した駆逐艦隊を、どでかい水柱が襲った。
戦艦部隊による艦砲射撃である。
「散開!」
部隊指揮官が、散開命令を下す。
既に数隻の駆逐艦は燃えながら傾いている。
既に距離は20000メートルだ。
「潜水艦部隊は一時潜水、魚雷攻撃準備。機関を止め、待ち伏せせよ。」
「駆逐艦隊は魚雷発射後転進、潜水艦隊が待ち伏せする海域まで移動し、再装填を行い、攻撃を仕掛けろ。」
作戦本部からの指令に従い駆逐艦隊は魚雷を放つ。
航跡の無い酸素魚雷が敵に向かって突き進む。
距離は12000メートル。
戦艦ワシントン、アイオワ、ニュージャージに被弾するとともに、他の艦にも水柱が上がる。
空母ラングレー、カウペンス、サンジャントやその他の巡洋艦や駆逐艦は魚雷をかわすために転進したが、魚雷の速度が予想以上だったため、舷側に被弾、傾斜し始めた。
「撃て!追いかけて撃つんだ!最大戦速!」
敵を討つために他の艦船が突撃してゆく。
駆逐艦隊は、魚雷を再装填するため転進した。
それを、アメリカ艦隊は逃げると勘違いし、体形を崩し、突入した。
その背後に、忍び寄る水中の陰があった。

6名無しさん:2010/04/27(火) 20:16:53
>>4-5
戦術展開に絞ったSSは珍しいね。がんばって欲しい。
ただ、現段階では作戦自体にかなり難があると思う。

問題点(作戦段階)
>敵の構成を知るため、甲標的などの潜水艦を予測進路上に進出させる。
甲標的で索敵は不可能。あれは母艦とのセット運用が前提の大型潜水艇に過ぎない。
単体では最大でも1000浬しか移動出来ない上、視界も悪いので索敵などほぼ不可能。
また、そうでなくとも潜水艦で米艦隊を捕捉できるか?自体が難しい。
索敵技術に優れた護衛艦艇を大量に配備した米大艦隊に対し、大型且つ静粛性の悪い日潜水艦が隠密活動できるかと言うと、
戦争後期では殆ど出来ないレベルだったのが現実。
史実マリアナ戦自体索敵網が有効に作用したとは到底言い難く、索敵が潜水艦便りなら潜水艦隊の戦闘参加は諦めた方が良い。

>発見次第、後方に展開する潜水艦や駆逐艦などの水雷戦隊が突撃する。
1000機以上の艦載機運用能力がある米艦隊のエアカバーをまずどうやって突破するかが抜けているのが痛い。
また、後方に展開する潜水艦による突撃というのも謎。索敵のため広域展開してるなら纏まった数での攻撃は難しいはず。

>二式大艇や二式水戦などによる明朝攻撃
機動性に優れる母艦航空機でも七面鳥撃ちなのに水艇攻撃って自殺行為。

>早朝に戦闘機部隊のみ進出。機銃掃射で敵空母の対空砲火を弱める。また、敵戦闘機の排除を行う。
上記の理由により敵は殆ど漸減できる見込みが無いが、そんな中でファイタースイープをやるなら相当の抵抗が予想される。
しかも米艦隊の戦闘機(総艦載機ではない)搭載数は約450機と膨大な上、
敵艦隊上での戦闘となると敵は米の優れた航空管制をフルに生かせる。
その上航空隊の錬度も戦闘機の性能も敵のが上。これで掃討したいなら最低倍の戦闘機数を送り込まなきゃならんのだが、
明らかに帝国側航空戦力を超えた話。というか帝国側の運用力、戦力を考えるとこれでは逆に日戦闘機隊が掃討されるんだが。
当然この後に戦闘機の護衛が無い攻撃隊が突っ込んだら虐殺される。
まして敵艦艇に機銃掃射なんかする余裕は全く無い。
仮に敵戦闘機がいないとしても厳しい。射撃レーダーに管制された世界最高クラスの防空火器の群れに、
防御の貧弱な日戦闘機が機銃掃射の為肉薄(しかも空母というと輪形陣の真只中)などしたらえらい事になる。

>最後は得意の夜戦で戦艦、巡洋艦部隊で敵を完全に沈める、といったものだ。
不思議な話だ。作戦初期で水雷戦隊で突入している為もう連合艦隊側にまともな水雷戦隊は残っていない。
となると夜戦は砲戦メインになる。史実帝国海軍ですら夜戦を砲戦で乗り切ろうなど考えちゃおらんのだが。
そしてソロモン沖の海戦を見れば分かるのだが、43年頃ともなると米側のレーダー技術の進歩により夜戦能力は逆転している。
それより1年後ともなると、ソロモン沖での夜戦経験をフィードバックして米側は更に対応力を高めているだろう。
これに対し、軽艦艇を欠いて劣勢状態で突撃などしたら日水上打撃部隊は壊滅するぞ。

米艦隊の能力の高さ以前に、航空隊を戦闘機と攻撃機で分け、水上艦隊を水雷戦隊と大型艦艇で分けて突っ込ませる、
という、戦力集中の間逆を行ってる作戦。これじゃ勝てんだろう。
史実のマリアナでも日側の、陸上機部隊と艦載機部隊の分断、アウトレンジ作戦と錬度問題による航空隊の同時攻撃失敗により、
米側の航空管制及び迎撃専念姿勢に対し完全に戦力集中に失敗し、唯でさえ数で負けてるのに圧倒的劣勢の戦いを強いられ負けた。
いかに戦力を絞って運用するか、と言う事を踏まえて練り直した方が良いと思う。

7トロイの木馬:2010/04/27(火) 21:08:34
その部分もしっかりと理由付けされております。
まず、甲標的は元々敵の索的のために使用されていたため、一部の艦には実験的に対水上レーダーをつけています。
また、敵の進路を予測するために電波諜報戦略という日本独特の索敵技術を使います。
電波諜報戦略とは、敵の電波の頻度を観測し、艦隊のだいたいの位置を割り出すことが出来ます。意外に成功率は高かったそうです。
そして、水上艦隊は、夜間に戦闘するため、敵のエアカバーをくぐり抜けます。(ただし、敵の艦砲射撃は食らう)
水上機の場合は敵のレーダーに映らず、また、敵軍は空からの攻撃に備えると予測されるため、発見が遅れるでしょう。
(発見される場合もありますが、アメリカ兵の見張り員は一般的に目が悪いため、比較的近距離での発見になるでしょう)
そして、敵戦闘機は、使用できる航空母艦の数が減っていると予測されるため、300機ほどになっているでしょう。
また、第一航空艦隊の基地航空隊も前日の余計な戦闘を起こさず、500機程度の飛行機を確保できていたものと考えております。
そのため、敵のエアカバーを突破するのはまだしも容易になる筈です。

以上が理由です。
納得いただけましたでしょうか?

名無しさん

8トロイの木馬:2010/04/27(火) 21:11:12
あ、あと、甲標的用の母艦も前方に展開してます。
レーダーを積んでいる訳ではないですが、見張り員も居ますので。

9名無しさん:2010/04/27(火) 22:17:55
>甲標的は元々敵の索的のために使用されていたため、一部の艦には実験的に対水上レーダーをつけています。
レーダー波を発信するという事自体を考え直した方がいい。私はここです!と敵に教えてどうなるものでもないでしょ。
んで日本の潜水艇用レーダーとアメの大型艦艇用レーダー、となると性能格差がヤバい。先に補足されるぞ。
更に米艦隊は複数の輪形陣に分かれ、更にレーダーピケット艦を艦隊前に敷いて哨戒網を敷いている。
このやり方ではまずピケットラインに引っ掛かって潰される。

>電波諜報戦略…
まずこの用語がおかしい。敵の電波の頻度を観測し、艦隊のだいたいの位置を割り出す…これは戦術であって戦略ではない。
あとこの位どこの国でもやってる。というか通信電波技術後進国の日本でも出来る程度の戦術だから主力になってる、と言うだけの話。
更に出撃したか、大がかりな行動かどうか程度しか割り出せない。割り出せるなら史実のマリアナ沖があんなに後手後手になる理由がないぞ。

>水上艦隊は、夜間に戦闘するため、敵のエアカバーをくぐり抜けます。(ただし、敵の艦砲射撃は食らう)
第三次ソロモン海戦の指揮官であるリー提督は、夜間戦闘によるレーダー戦の優位を最も分かっている人物にも関わらず、
日本艦隊との夜戦は避けるべき、としている。米艦隊は夜戦を避けて航空戦力を生かした昼間戦を行うのは確実である。
よって真っ向から突っ込んだら米艦隊は後退する。んで日が昇ったら日水上艦隊が血祭りに挙げられるだけ。
仮に撃ち合う気になるとしても、水上打撃部隊を前衛に出して空母部隊は下がるのが当たり前なのだが、
空母部隊を潰す想定になってる辺りからして破たんしてる。

>水上機の場合は敵のレーダーに映らず、また、敵軍は空からの攻撃に備えると予測されるため、発見が遅れるでしょう。
まずもって映らないのではなく、映りにくい、ね。
んでなぜ映りにくいかというと超低空飛行が可能だから。じゃあずっと低空飛行して攻撃すれば良いか?答えは間違い。
地球は丸い、という常識を考えれば分かる事だが、遠くの敵を見つけるには高く飛ばなくてはならない。つまりこれでは接敵が極めて困難になる。
しかも水上機による集団攻撃なぞそもそも殆ど想定されてないのでそのような訓練はしていない。まともな攻撃は期待できない。
更に水上機ってどうやって攻撃するつもり?低空飛行だから降爆できないんだぞ?
必然的に九七式、二式飛行艇による雷撃以外に手がない。だがあれほどデカイ上に運動性も無く、しかもそんなに数も無い。
もっと言うとでかいから幾ら低空飛行してもレーダーに引っ掛かりやすいし視認も容易。奇襲も有効打も期待できん。

>敵戦闘機は、使用できる航空母艦の数が減っていると予測されるため、300機ほどになっているでしょう。
上の通り漸減はかすり傷程度(味方は水雷戦隊と水上機部隊が壊滅する)。3分の1減という夢は聞かなかったものとして進める。
そもそも水上艦による攻撃(仮に都合よく交戦するとしても空母は当然事前に後退する)、水上機による低空攻撃(輪形陣全容が掴み辛い)
の2本立てで、効率よく空母を潰せると思うのもどうかと思うが…どっちみち無理だから良いとして。
それ以前に、米第5艦隊は一纏まりでくるのではなく、4個空母群と1個打撃群に分かれて進撃して来る、と言う事が前提となって無いよね。

>第一航空艦隊の基地航空隊も前日の余計な戦闘を起こさず、500機程度の飛行機を確保できていたものと考えております。
これって都合よく事前策敵が成功し、米艦隊が基地航空隊を攻撃範囲に収める前に、夜戦部隊と水上機部隊が突っ込まにゃならんよね?
水上機部隊は兎も角として、夜戦部隊が米艦隊到達前に接敵するにはまず泊地の変更から考えんととても間に合わんぞ。
だが泊地を接敵しやすい場所に置くと米潜水艦が泊地に群がる。これで米艦隊に先制しようと言うのは厳しい。
また、史実での第一航空艦隊は攻撃される以前に準備不足の為設備が整ってないので同時出撃数はあまり期待できない事も留意しよう。

納得は出来た、これでは勝ち目なしという意味で。
頑張ってるのは分かるのだが、物量でも技術でも練度でもぼろ負けしてる完全な負けレースなので、
史実の戦力で勝とうというのは困難で済む範疇を超えている。
テコ入れなしで勝つのは諦めて、日本側の戦力強化か米側の戦力減少(戦闘以前に)を考慮した方が良い。
もしくは作戦目標を変える。米艦隊の撃滅じゃなくてマリアナ陥落阻止と想定すれば陸上部隊撃破で行ける。
これならほんの少しだけ成功確率が見えてくるんじゃなかろうか。


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