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避難用作品投下スレ5

342(パルチさん、会議中)/agitation:2009/10/04(日) 17:27:24 ID:M3ANcTgY0
「……あなたは?」

 リサの目が、メイドロボらしき少女へと向けられた。

「わたしは、正規の参加者ではないようなのです。支給品として、ここにいます」
「支給品……?」

 何人かが呆気に取られた声を出した。一斉に視線がメイドロボへと向くと、隣から高槻と名前を書いていた男が手を上げた。

「そいつは事実だ。俺はこの目で見たわけじゃないが、仲間からそうだと聞いてる。もっとも、今は全員この世にはいないが」
「支給品だと証明できる手段は?」

 リサが質問を重ねた。支給品だということが事実だとすれば、確実に主催者の手が入っているということになる。
 盗聴装置、監視装置。本人にその自覚がなくても設置されている可能性もあれば、
 主催者からの命令で参加者に偽装しているとも考えられる。リサが疑うのは当然のことで、最悪の場合分解、という措置もあり得る。
 しかしここで反論したのは意外にもメイドロボだった。

「USBメモリの中に、支給品一覧というものがあるはずです。その中に、わたしが含まれているはずですが」
「USBメモリね。持っている人は」

 二つの手が上がった。姫百合瑠璃、一ノ瀬ことみだった。
 ことみが補足するように発言した。

「多分、私が持ってるのがそれだと思うの。杏ちゃんが持ってたのを、預かったから」
「ああ。私の持ち物、元は高槻たちのものも含まれてるから。間違いないと思うわ」

 証拠はあるということになる。ならば支給品の線は濃厚だが、主催者からの刺客という疑念は晴れたわけではない。
 だがそれを払拭するかのように、芳野祐介が口を開いた。


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