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避難用作品投下スレ5

309感情の摩天楼/へっぽこ楽団:2009/09/23(水) 04:05:28 ID:w7rQ/C/M0
 佐祐理の声が虚空から聞こえたような気がして、私はきょろきょろと周りを見回した。
 渚がどうしたんですかと尋ねてくる。いや、と首を振って、そういう選択肢もあったんだ、と意外な気持ちで佐祐理の言葉を受けた。
 誰かといられればいい。
 それは私の一つの望みでもあるけど――望みは、一つじゃない。

 だって私も、人並みに欲望を持っているのだから。
 渚と一緒に、辿り着いた職員室の扉を開ける。実に何分の遅刻だろうか。
 開けた先では、実に十三もの面々が雁首揃えて私達を待っていた。

 思えば。

 待たせるのは初めてだったかもしれない、と。

 そんなことを考えた。


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