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避難用作品投下スレ3

126sing a song,my precious:2007/12/24(月) 21:54:17 ID:mGsbodYA0
「……っ……!」

冷たく濡れた感触が、尻の割れ目をなぞるように、ゆっくりと押し当てられる。
喉はからからに渇いているのに何故だか次々と分泌される唾液が、噛んだ枕に染みていく。
焦らすように、躊躇うように、柳川の肉棒は彰の尻を撫で、摩りながら往復する。
腰を掴む柳川の手がじっとりと湿っているのが感じられる。
すぐに訪れるであろう激痛と汚辱の恐怖、焦燥と荒い呼吸、湿った感触と背筋を逆さまに流れ落ちる汗。
苛立たしさと、恐慌と、ほんの微かな、期待の色。
ぐるぐると渦巻いたそれらが溢れ出しそうで、彰が声を上げようとした、その瞬間。

「……っん、んんん―――っ……!」

一気に、貫かれていた。
声にならなかった。
くぐもった叫びだけが枕に押し付けた喉から零れていた。
脳裏が、白く染まっていた。
押し出すための蠕動器官を、逆向きに撫でられる圧倒的な不快感。
些細な痛覚を、発熱による倦怠を、すべて上塗りするだけのボリュームで発生した、大音響のノイズ。
無理矢理に押し広げられた直腸が短冊のように裂けるかのようなイメージ。
腹筋がその力のすべてを動員して捩じくれ、異物を押し出そうと緊張を開始する。
急に長距離を走ったように、横腹が引き攣れる。
息が、できない。
短く断続的に吐き出される吐息が、酸素を体外に放出する。
放出するが、吸えない。
しゃくりあげるような奇妙な音を立てて、喉が呼吸を拒んでいた。
枕に押し付けた真っ暗な視界が、瞬く間に白く染め直されていく。
全身のあらゆる器官が酸素を要求し、同時に好き勝手な不協和音を発生させていた。
死ぬ、と意識する間もなく、彰の意識が刈り取られようとしていた。
刹那。

「―――ぁ……っ、っ……」

腹の中の異物が、爆ぜた。
そのように、彰には感じられていた。
衝撃に気を失うことができたのは、ほんの一瞬だった。
体内でびくびくと震える肉棒の感触に、強引に意識を引き戻される。
胃の中のものをすべて戻したくなるような、堪えようのない汚濁感。
柳川の精が、彰の中に吐き出されていた。
枕に額を押し付け、皮膚が擦り切れんばかりに首を振る。
両手に握ったシーツが裂ける嫌な音が、彰の耳朶に忍び入ってくる。
酸素を求めてだらしなく伸ばされた舌が、べしゃりと濡れた枕を舐めた。
ぼろぼろと零れてくる涙が、止まらなかった。


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