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避難用作品投下スレ2

474起死回生:2007/05/31(木) 23:51:37 ID:W7jX6MbI0
屋内に入るや否や、高槻と皐月はドアの前に備品を積み重ねた。
醍醐ならどうしようもないが、普通の人間なら侵入はできまい。
反撃の手段が限られていることから防御を固めるしか方法がなかった。
わずかな窓にも布で目張りをし、明かりの漏れを最小限にする。
「これくらいでいいかな。じゃ、明かり消すよ」
照明を消すと皐月はしゃがみこみ室内を見渡しながら感慨に耽った。

あたりは漆黒の闇に包まれ互いの息遣いのみが聞こえる。
前日の正午頃、ここで笹森花梨と物色したのが遠い昔のことのように思える。
左肩の傷──ここを出ようとした時黒服の少年に撃たれたもの。
少年との死闘と花梨の死。
思えばぴろはここでも奮戦したのだ。
胸にこみ上げるものがあり、両手で顔を覆った。
しかし高槻の一言で現実に引き戻されてしまう。
「ぼちぼちやろうぜい」
当てがあるようなことを言ったものの、実は気休めでしかなかった。
花梨と来た時、大方探し尽くしていたからである。
最後まで探さなかったのは十分な銃器と弾薬を確保できたからであった。
ここで何も入手できなければ今後の安全が極めて脅かされることになる。

「ごめん、もうちょっと休ませて」
「具合が悪いのか? さっきのゴリラに手酷くやられたからなあ」
「う、うん。まあね」
珍しく労ってくれるものだと感心する。
皐月は高槻の肩にもたれ安らぎに浸ることにした。
「ケツが痛いなら手浣腸が効くぞ、七年殺しがな。FARGOでもちょくちょくやってたなあ。女の尻の穴にズブッと……」
「落ちがあったのね。紳士らしいとこに惹かれたけど……さっさと始めるわ!」
素早く身を退き上目遣いに睨みつける。
「オイ、冗談だってば。こういう時はなあ、スキンシップが大事なんだぞぅ、ベイビー」


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