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避難用作品投下スレ2

311戦うひと、戦わないひとの結末:2007/05/17(木) 21:32:06 ID:2oIWKPFI0
2:天野美汐:一日目 18:16:21 ID:H54erWwvc

皆さん気をつけてください!
最初は友好的に近づいてきたのに、いきなり態度が急変して襲われました。
なんとか逃げることが出来て、今これを見つけて書いています。
確か名前は「橘敬介」って名乗っていました。
トンカチを隠し持っていると思います。
真琴、相沢さん、どうかご無事で。

と書かれていたが、郁未が先程の戦闘で敬介を倒してしまったためどうでもよい事柄になってしまっていた。
あるいは『橘敬介』が偽名を用いている可能性もあるし、そもそもこの『天野美汐』自体が嘘である可能性もある。
つまり警告を発している『天野美汐』が一概に危険人物ではない、とは言い切れないのだ。
ともかく、この名前を騙る人物が現れたら問答無用で攻撃したほうがいい、という結論に二人は達した。
見終えるとパソコンを終了させ、二人は荷物をまとめ始めた。途中で、綾香は疑問に思っている事を郁未に尋ねた。
「思ってたんだけど…そのアヒル隊長、結局何なの?」
「ああ、これ? 別に。ただの玩具。ハズレよ」
言うだけ言うとさっさとアヒル隊長をデイパックに仕舞い込む。ならどうして捨てないのかと不審に思ったが、すぐにどうでもいいかと思い直しこれ以上問わないようにした。
綾香はパソコンいじりで気づいていなかったが、郁未は残された説明書からこれが時限爆弾である事を知っていた。
しかも綾香が気づかなかったのをこれ幸いと、爆弾の秘密を隠すことにしたのだ。いざとなれば、郁未はこれで綾香を吹き飛ばすつもりであった。
最も、タイムリミットがあったから上手くいくかどうかは分からなかったが。
「さて荷物もまとまった事だし、どこか寝床を探さない? 一日歩いてくたびれたんだけど」
「そうね…そうしましょう。けど、寝首を掻くなんて考えないほうがいいわよ?」
まさか、と郁未は笑い飛ばす。今、協力者は一人でも多いほうが良い。むざむざそれを減らすような真似はしない。それは郁未の本心だった。
そして、その思いは綾香も同じであった。先程のは警告のために言っておいたまでだ。

二日目が始まった森の中で、まだ険悪な雰囲気を交えながらも二人は並んで歩き出した。


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