したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

ショートショート作品

50beebeetomxxx:2015/05/22(金) 20:25:20
『告白   その三』


ここは西荒川総合病院からバスで20分のところにある
鷹の里ファミリーランド。
そして僕たちが乗っているのは一番見晴らしのいい七色観覧車の上の方。
眼下に見えてきた河岸とその周辺の緑豊かな木々が
都会を忘れさせてくる自然あふれる演出がなされていた。
「わーい。」
ぼくの膝の上で女の子は飛びっきりの笑顔で歓声をあげた
戸惑いを隠せない暗い表情だったのが嘘のような
喜びようだ。
やっぱり連れて来てよかったとぼくは思った。
倉持千香子。本当ならこんな誘拐じみた行為をしたぼくを
叱りつける理性を持った大人のはずが
今は4歳のあどけない幼児に姿を変えていた。
ただ『小児科医 倉持』というネームプレートと
ぶかぶかの白衣だけが彼女の元の姿を想像させる
唯一の証しであった。
しかもさっきから白衣の前は開いては
股間の紫色のパンティが上下に動いて
可愛らしい割れ目がそのたびに覗かせて目のやり場に困った。
千香子先生がほんとに旦那とのSEXや出産を体験したとは
想像もできない固い割れ目だった。
これからどうしよう。
本来ならすぐに本気で考えねばならない案件ではあったが
しばらくは様子をみるしかなかった。

「鉄也くん、がんばってね。」
4年前に怪我の治療にあたってくれた憧れの女。
そして近づくことの許されない子持ちの人妻
それが突然若返ってこんな姿になるなんて
実際にその現場で一部始終を目撃したにもかかわらず
まだ信じられない。
そしてこうしてぼくの膝の上ではしゃいでいる姿は
さらに信じられない状況だった。
そして観覧車を降りて、近くの出店で買ってあげた
オレンジジュースとホットドックを口の周りをケチャップで汚しながら
食べる千香子にぼくは感動すら思えていた。
「お兄ちゃん、美味しいね。」
凛々しい女医の彼女にこんな時代があったなんて
理解はしていても想像すらできない可愛らしさだった。
「今度は何を乗ろうか?」
「うーん、じゃー今度はあれに乗りたい。」
「え!?ほんとにあれに乗るの?」
ここで一番有名な絶叫マシーンを指さして目を輝かせている千香子に、
鉄也は一瞬にして顔色を青くした。
しかし自分の手を強引に引っ張る千香子の小さな柔い手に
鉄也は決して悪い気はしなかった。
「わかったよ千香ちゃん、だからそんなに引っ張らないでもいいよ。」
鉄也はそういいながらも千香子の手をしっかり握り返した。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板