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☆投稿 小説 スレ ☆
77
:
パズ
:2009/09/05(土) 16:37:13
虚ろな瞳の先には透明に映る保健室が見える。
特有の桃色のドアまであと数分。
上履きの中は冷たく、濡れた靴下と乾き切れていない水分が暴れる。
一歩歩くたびに、濡れた感触が広がる。
そして滴る水滴。
灰色色のズボンの裾からこぼれ落ちる水滴は、
ひたひたと廊下に浸食する。
そのズボンの内側、そしてお尻にかけて
明らかな変色を確認できる。
もともとあった灰色よりも黒ずんでいて、
濡れてしまったことが一目了然である。
そんな彼の頭は思考停止状態のままである。
先程の解放感によって、思考が停止した。
自分では何も考えられなくなってしまった。
ただ、先生に言われるがまま、ここまで自分一人で来てしまった。
こんな時、どうすればよいのか彼には判断できない。
今までこのようなことはなかった。小学生のときだって・・。
華奢な細い腕から伸びる白い手は、ドアノブに手をかける。
滅多に開けることはないドアだ。
そしてノックをしようと心構える。
しかし躊躇してしまう。
どう説明すればよいのか?着替えを貸してくださいと言えばいいのか?
徐々に冷静さを取り戻した彼の思考は溢れる。
ここまで来て、これ以上無いぐらいの恥ずかしさが込み上げてきた。
今の自分の年齢を考えれば当然である。
ただ、下腹部に広がった冷たい感触を一刻も早くなんとかしたいという欲求があった。
このままでいても仕方がない。
彼はゆっくりと、その扉の向こうへと歩み寄った。
コメント:即興で作りました。ので、短いです。
前回まで投稿した話とは、全然別です。
暇だったら続き書きます。
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