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【遅れて来た】ここだけ魔術のある世界 置きレス進行スレ【本運用】

1セファルワイム市民:2017/06/15(木) 23:01:16 ID:awAfx0uU
前スレ
【試験】ここだけ魔術のある世界 置きレス進行スレ【運用】
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251怪異:2018/09/09(日) 15:18:52 ID:???
>>249-250
『人だと……何かに憑かれていたのか?』

収縮したことにより、大百足の牙から抜け落ちたそれを見下ろす。
エミヤからの制止がなければそのまま追撃をしていたことだろう。
自身の身体はどうだろうか。本来の力を出せるようになったか確認する。

干物の下半身はどこだろうか。まだ逃げ回っているのだろうか?
そう考えた矢先、羽音が聞こえてきた。

252名無しの魔術師:2018/09/17(月) 05:41:30 ID:L5IZHGrY
>>250-251

「終わったようだな」

羽音の主は――やはりと言うべきか、それは干物の上半身だった。
背中から生えたコウモリのような翼が、彼を浮遊させている。

「君達には感謝している……生き血を恵んでくれただけでなく、危険を承知でソレと戦ってくれたのだからな。
お蔭で私は一命を取り留め、傷を修復する猶予と流血を得た」

いつの間にか立ち上がっていた下半身が滑るように近づき、浮かぶ上半身がそれに乗る。
二、三回ほど身をよじらせると、輪切りの断面がぴたりと癒着し、直立する人型の形状を取り戻した。
黒い翼だけが異彩を放っていたが、それもまた霧のように消え、彼体に吸収されてゆく。

「そして何より、その娘を生かしたままにしておいてくれた。それが特に……素晴らしい」

肉塊だったモノを見つめながら、干物が近づいてくる。
その足取りはやはり滑るように速やかで、かつ力強い。
その眼光と動きは、飢えた肉食獣を連想させるものだった。
どんな目的があるにせよ、それは善意に基づいたものではないだろう。

二人は、自身のコントロールを完全に取り戻していることに気づく。
エミヤの手元にあるものは一本の完璧なナイフであり、確かに自らの意志と能力で投影したものだ。
大百足の異常な肉体変容は収まっており、人間体に戻ることも本来の姿で行動することもできる。


「う……」

元・肉塊が呻く。

253エミヤ:2018/09/22(土) 01:21:11 ID:???
>>251-252
(――完全にコントロールが戻ったみたいだな。
 肉体の損傷具合は、運動能力が落ちる程じゃない。
 魔力の消耗具合は、大掛かりな宝具でも無ければ投影に支障は無い。あとは――)

どうも、自分に人を見る目は無いらしい。
大百足の忠告が正しかったようだと自身を省みながら、回復を終えたらしき干物と対峙する。

「感謝してるんなら、アンタの名前や目的を教えてくれないか。
 こっちは生き血を分け与えたんだ、それぐらいは良いだろう?」

そのように声を掛けつつ、呻く元・肉塊の娘を僅かに見やる。
散々攻撃を仕掛けたが、肉塊の時に受けた傷はそのまま残っているのだろうか?

254怪異:2018/10/05(金) 19:10:21 ID:???
>>252-253
『干物……いや、既に干物ではなくなったか』

一部始終を見ていた?のなら先ほどの女がこの大百足ということは承知していることだろう。
大百足が少年と肉塊だったものをとぐろを巻くように包む。

『これは我らが倒した。つまり所有権はこちらにある。違うか?
 これに何かをしたいならば、我々の許可を取る必要がある』

そう問い掛ける。

255名無しの魔術師:2018/10/17(水) 10:25:44 ID:NZLqx31E
>>253-254
エミヤは、元肉塊に近づかんとする干物と対峙した。
進路を塞いだ彼を、男は面白そうに見据える。

「目的? フフ……おそらく君の想像している通りだろう。
私自身の手で、そいつの息の根を止める。それが私の目的だ。

覚えているか? 私は血液の大半を失い、肉体を両断されたのだ。
私は生き延びるために、地を這いつくばり、道行く者に血をねだることを強いられた。卑しい物乞いのようにな」

「彼女を殺す以外に、この屈辱を晴らす方法はない。
これは矜持の問題だ。たとえ命の恩人と言えど、譲ることはできない」

大百足の恐ろしい姿を見ても、男が動じることは無い。
彼女の推測通り、先程の戦闘の経過を何らかの形で把握していたようだ。

「小娘を倒したことで君達がその所有権を得たというのであれば、
君達を倒せば君達の所有権を得られるということになるな」

元肉塊の傷はいくらか塞がっているが、それは肉塊であった時の強引な骨肉の修復によるものだ。
既に失った出血量も多い。

「できれば私も君達に手をかけたくはない。お礼もまだしていないし、な。
だが、邪魔をするなら容赦はしない……」

256エミヤ:2018/10/25(木) 20:45:46 ID:???
>>254-255
「……」

あくまで予想だが、干物だった彼は吸血鬼、あるいはそれに相当する存在なのだろう。
もちろん魔術や超能力による超回復の可能性もあるが、様子からして人外である方がずっと有り得る。

となれば力を解放した大百足はまだしも、自身が挑むのは非常に危険を伴う。
人間と人外の地力差もあるが、何より消耗した状態である。
安全を考慮すれば素直に肉塊(だった人間)を差し出すのが、おそらくは正しいのだろうが……

「そうだな。つまり、俺達がアンタを倒せば、アンタの所有権を得るって事になる。
 矜持なんて関係無い。所有者の意向に従うのが、所有物の在り方だ。――それで良いな?」

一度の深呼吸の後、覚悟を決めたように、干物へ向けて言い放った。

257怪異:2018/10/29(月) 18:45:14 ID:???
>>255-256
『話を聞き出すにも、一度大人しくさせるしかないか』

エミヤが宣言し、大百足も干物を見据える。

『坊や、私の上に乗っておけ。頑丈そうではあるが、奴とは相性が悪いだろう。
 あいつは血を吸って回復するようだし、長引けば人間のあんたが先にやられるよ。
 傷を追えば奴がその分有利になるはずだ』

元肉塊をちらと見る。

(状況が分からん…干物との関係性が見えぬ。
そもそも奴はどうして元肉塊と争っていた?
元肉塊も何者なのだ)


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