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【1999年】煌月の鎮魂歌【ユリウス×アルカード】

239 煌月の鎮魂歌10 30/43 :2017/08/12(土) 23:01:05
「あいつが邪魔しているせい? あいつ、まだ、僕のことを邪魔するの?」
「──俺はラファエルの相手をする」
 ユリウスは言った。
「おまえはあの女魔物をやれ、アルカード」
 アルカードは瞬いてなにか言おうとしたが、ユリウスは重ねて強く、
「これはヴァンパイア・キラーの所持者が対処することだ。鞭は鞭でしか砕くことができ
ない。崇光」
 背後でイリーナを抱えている崇光に呼びかける。
「あんたはそのチビを守れ。いまのあんたじゃ戦力にはならない。チビとけだものどもも
だ。自分とそいつの身を守ることに専念しろ。俺とアルカードが片付ける」
「──承知しました」
 一瞬の間を置いて崇光は応えた。抵抗するイリーナヲ腕にしっかり抱き込み、裂けた手
を振って血の滴で自らの周囲に円を描く。金色の光炎がぱっと立ち、崇光とイリーナを光
の網でくるみこんだ。
(アルカード! ユリウス! ……)中でもがいているイリーナの姿がぼんやり見える。(ユリウス!)
 泣き声混じりのイリーナの声を後ろに聞きながら、ユリウスはあらためて、両手にぴん
と鞭を張った。鞭の発する力と精気が全身に脈打った。自分自身の陰画である暗黒の鞭を
目前にして、鞭が嫌悪に身震いするのを感じた。
「僕に逆らう気なの? 雑種のくせに」
 ラファエルはそりかえって笑った。手首を返すと、紅玉と琥珀で飾られた闇の鞭が寒気
のするような音をたてて風を切った。
「ああ、でも、そのほうがいいね。そうすれば、僕の方が強いってアルカードもわかって
くれるもの。ねえ、見ててね、アルカード。あなたにひどいことをした野良犬を、僕、ち
ゃんとこらしめてあげるから」


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