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【1999年】煌月の鎮魂歌【ユリウス×アルカード】

218 煌月の鎮魂歌10 9/43 :2017/08/12(土) 22:48:10
「そうです──なにもかもが間違っているのです、ラファエル様。あなた様こそが聖鞭の
使い手として、アルカード様のおそばに立ち、あの方の心を手にすべきでした。何百年も
前に死んだものではなく。あなた様こそベルモンドの誉れであり、父上ミカエル様でさえ
とげられなかった偉業をなすよう定められたお方でしたのに。
 あの男の手に触れられたことで鞭はあなたを裏切り、ベルモンドの血もあなたを裏切っ
たのです。あのような男、試練どころかベルモンドの名さえ名乗る資格も持たない。あの
者を受け入れることを決めたとき、ベルモンドはあなた様の故郷であることを自ら放棄し
たのです。その資格なきものを、こともあろうにあなた様に替えようとした罪で」
 低かった呼吸が耳障りになった。ざらついた吐息が何事かを叫び、やせ細った腕が引き
つれた。ボウルガード夫人は骨と皮ばかりになった少年の手を頬にあて、口づけ、恋人の
仕草で乳房に押しつけた。
「おお、そう、そう、そう」
 老女はうめいた。濡れた舌がくねり出て、ねっとりと唇をなめた。異様に長く、とがっ
た赤い舌だった。ほとんど顎までも届きそうな舌が唇にひっこむ。白髪が解け、肩から腰
へとなだれ落ちた。ベッドの端に腰をおろした夫人は、身震いして髪の重さを払いのけ
た。
 頭を持ち上げ、満足げに指をなめるその横顔から、しだいにしわが消えていく。まつげ
は濃く黒く、髪もまたつややかに黒く。肌は深海の真珠に似て冷たく青白く、唇はあくま
で赤い。禁欲的な繻子のドレスの下から、肉感的な肩と腰、なまめかしい白い首、脂のの
った太股とゆたかな乳房が、夜の花のように開きだす。
「さようでごさいます。間違ったことは正さねばなりません。あの野良犬が触れた品な
ど、もはや聖なる品でもなんでもない。ラファエル様がおとりになるのは、もっと良いも
のでなければなりません。正しきあなた様の武器を、こちらに」


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