[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
Awake
209
:
Awake 18話(4/10)
:2013/12/23(月) 02:37:51
「司祭様たちを呼んでくる! おーい! 馬車が戻ってきた! 吸血鬼を倒したんだ!」
「あの者たちに神の御加護があらん事を。多大なる恩寵あらん事を。父と子と聖霊の名に
おいて……あぁ、喜ばしや、一夜にして脅威を取り除く業を生きて見られるとは……」
町にいた男たちや起こされた町の人間が次々と郊外に集まりだし、護られた事を確認し
合うとその場で歓声を上げてお互いに腕を組んで踊り回った。
「旦那方が! 旦那方が悪魔を倒した! 生きて帰ってきたぞー!」
御者が郊外の人だかりを見ると大声で叫び、人々に馬を御しながらもう一方の手を大き
く振った。
その声を聞いて群衆はまた興奮し、盛大な歓声をより大きく上げ空気が割れるくらい轟
いた。
やがて、到着した馬車が郊外の人混みに囲まれ、人々は英雄の姿が現れるのを今か今か
と押し合いへし合いして心待ちにしていた。
「……これは」
モーリスが馬車から下りて群衆を見てその光景に驚き、弟子二人はここまで歓待された事が
無かったせいか、ただまごついて言葉が出ない様子だった。
三人が地面に降り立った時、重厚で豪奢な典礼衣を身に纏い、群衆の先頭にいた修道司
祭と修道士が膝を折り、祈る格好で頭を垂れていた。
同時に彼らに倣って群衆が同じ格好で彼らを出迎えた。
その様にまた驚き、三人は頭を上げるよう頼んだが司祭は「礼を述べるまではこの格好
を許して下さい」と言って崩さなかった。
「貴方がたは我々だけでなく、近隣の町や、いいえ国すらも守り通したのです。これくら
いの虚礼など大した事ではございません。それに他のハンターとは違って必要なもの以外
は何も要求してこなかった。それだけでも我々は貴方がたに信を置いて感謝の意を表すの
は当然と考えているのです」
「司祭……」
「それに、お疲れのところ心苦しいですが、貴方がたはすぐにでもこの町の聖堂に赴き、
報告の義務を果たさなければならない。功労者に無体な事を言っているのも分かっていま
す。ですが、今から御同行願えますかな?」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板