したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

Awake

169 Awake 14話(14/18) :2013/12/19(木) 03:19:35
その様子を見て、ヒューは軽口を叩いた自分の言葉が彼の挙動を変化させている事に気付き、
意地悪が過ぎたかと内容を濁して言葉を続けた。
「……さあな、だが、お前がその恋情と思慕を言う相手は違うのではないか?」
「は?」
「その感情と言葉は俺ではなく生きて親父に言ってくれ。何故俺なんだ」
 それから息をのみ、一呼吸置いてからやっと、長年の疑問をヒューは声を出して尋ねる事が
出来た。
それに対し、何故そのような事を考えるのか意味が取れないネイサンは、逆に自分はヒューにそ
う言った感情を抱かせるほどモーリスに接触していたのかと、混乱して彼に聞き返した。
「何……だと? 俺は! お前しか見ていなかったのに。どうしてそこで師匠が出てくる
んだ!?」
「だけど、お前は毎日『ごめん』と謝ってから……」
「謝っていたのはお前と師匠を巻き込んでしまう後ろめたさがあったからだ。それ以外に
理由は無い」
「そうだったのか? 親父の依代としてではなく俺自身を見ていてくれただと?」
 ヒューはその言葉を本人の口から直接聞くまで懐疑的な感情で、絞り出すようなネイサンの告白
を聞いていたが、ネイサンが感情を顕わにし、見据えるように人と対峙する様子を見せた事で
本気なのだと認識した。
「人を依代にするほど俺は人でなしじゃない。何故そんな風に思ったんだ?」
「俺は自身の人格と精神に自信が無かった。人は能力と実績だけで対面している人間の価
値を判断する。自ずとそのように振舞って来ただけで、それを差し引けば俺には何も残っ
ていない事は自覚していたから誰も人格など愛してくれる人間はいないと、心の奥で思っ
ていた」
 同時に自分に向けられた純粋な愛情を受けどう返していいのか、ヒューは正直困っていた。
だが、困惑した表情を見たネイサンは、自分の行動を知られている以上に歪んだ形でその恋情
を認識されてしまっていたかと思うと、ふつふつとやり場のない腹立たしさを覚えて、一
気に自分の想いを彼に対してまくし立てた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

悪魔城ドラキュラ Best Music Collections BOX(DVD付) / SMD



掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板