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Awake

165 Awake 14話(10/18) :2013/12/19(木) 03:13:06
しばらくしてヒューは自ら体を起こし、体の痛みに耐えながらその場で蹲ったまま彼を仰ぎ
見ると、微かに笑い自嘲するように真っ直ぐ彼を見た。
「ネイサン…俺はお前に嫉妬していた。」
「!?」
「親父がお前を認めることで、俺が要らない存在になるのが怖かったんだ。ただ認めて欲
しかった…。」
 そう恥部を曝け出しながらヒューは表情を歪ませると、自然と涙があふれてきた。
「それはお前を始め他者を認めず、それに気付かず歳を重ねるごとにただ己の矜持と独善
を護ろうとした偏狭で愚かな感情だったのだ。それを毀したくない一心であらゆる手段で
他者を傷つけ続けた……」
「もういい…。」
「そんな心の闇を、親父は見抜いていたんだろう。だからお前を…。」
「よすんだ。」
 ネイサンは言葉を遮ったが、ヒューは己の言葉を紡ぎながら後悔と羞恥を噛みしめ始めた。
「いいんだ。今では愚かな俺にも親父の選択が正しい事が良く判る。」
――そうだ、俺だって人を補佐するなんて出来ない事は無いが、采配を取っている人間が
自分より判断が遅く、的確でないと判別した時点で俺が上に立ち指揮権を取ってしまうき
らいがある。
目的遂行のためにはやむを得ない事から表立って言う者は居なかったが、陰では不遜だ、
尊大だ、驕児、小童如きがと何度耳に痛い言葉が入ってきたか。
その批評に親父は俺とチームを組んだハンターから聞いた情報を擦り合わせ、度を過ぎた
行動があったなら俺に注意していたが俺は「生き残ったのだからいいだろう」と知った風
な口をきいて自ら飛躍するチャンスを何度も逃していた。
いや、親父以外に一人だけ面と向かって言い放つ者が居たな。いつも俺の後ろにくっ付い
て来る臆病者の癖に、人に意見する事だけは対等にしてくる奴が。


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