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Awake

163 Awake 14話(8/18) :2013/12/19(木) 03:09:51
その剣も聖鞭で叩き落とせばすぐに消散したが、一つだけ遅れて追尾して来た短剣とナ
イフが体に突き刺さった。
「!? さっきの巨剣と同じぐらい強い……!?」
 ナイフが突き刺さってもそこまで致命傷とはならなかったが、短剣は掠っただけで大量
に血を噴き出させるくらい傷を押し拡げた。
 ネイサンは痛みに耐えながら観察すると、短剣は彼を追尾攻撃した後すぐに球体へと変化し、
ヒューの体内に入り込んでいった。
 その上、ヒューの傷口が硝煙を伴い、少し塞がって行くのが見えた。
――俺を傷付けたらその分、回復すると言うのか……どこまで堕ちたら気が済むんだ……

「それでも俺は、お前を解呪出来る事を信じたい!」
 彼は愕然としながらも今度はヒューの繰り出す通常攻撃を躱し、間合いを詰めるとまたラテ
ン語聖句を唱え始めた。
――魔方陣が発現したのであれば、それなりにダメージを受けているはずだ。現に、さっ
き付けた傷は完全には治っていない。攻撃を続けていたら気絶するかもしれないけど、今
度ばかりは死んでしまうかもしれない。
「体力を削れると判った以上、お前の動きが止まるまでやり続けるしかない……っ」
――お前は人のままだ。だけど解呪出来ないまま死んでしまったら、そのまま遺体を安置
する事は出来ない。真祖がいる限り復活する可能性がある。そうしたら、心臓に楔を打ち、
腱を切ってしまわないといけない。頼むから、お願いだから、俺にそんな事をさせないで
くれ!

「目を覚ましてくれ! お願いだから!」
 目を瞑り、涙を流しながら再び攻撃を始めた。彼の肉体を打擲し、切り裂き、血を何度
も迸らせ、絨毯や服、肉体に流れる血が濃く固まっても力を奪い続けた。
 打撃を与えるたびに何度も同じ言葉と想いを泣き叫び続けた。
 自らの手で傷つけ続けるたびに、自分の心が壊れていくようだった。


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