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Awake

147 Awake 13話(7/15) :2013/10/14(月) 00:28:27
 この怒りを他者に擦り付け、相手を中傷したのであれば、カーミラはすぐさま感じ取って利
用するつもりでいたのだが、ネイサン自身に向けたので聖鞭の力で精神が保護されてしまい彼
の心の深淵に入り込む事が出来なかった。
 ともあれ、ネイサンに対して感情の揺らぎを与えた事は間違いなく、その証拠に死と生の渇
望が入り混じり彼の下腹部が膨張した。
 それから己の欲望を含め一気に羞恥心が沸き立ち、近くの遮蔽物に隠れて気分と感情を
抑えるために小休憩を取った。
 だが、安堵からか座り込んだと同時にズボンが下腹部を撫でるように擦れて、気持ちよ
さに小さく抑えた嬌声を漏らした。
「ふ……うっ……くっ、はぁ……はぁ……何を考えているんだ……クソッ! 疼きが治ま
らない……落ち着くんだ」
 その状況に耐え難い嫌悪が掻き立てられると、耳目を塞ぐように頭を抱えた。
――いったん抜くか? いや、駄目だ。道中にセイレーンやウィッチがいた。精の匂いを嗅ぎつ
けて奴らが寄ってきたらひとたまりもない。
 ここまで濃い幻視は、強大な魔力が作用して見せる事象であることは明白である。より
強い魔力を放つ場所を抑えないと何時までたっても幻覚を見続け、その間に完全に迷って
しまうだろう。
 そう考えるとネイサンは奮起して、性欲を抑えてから魔力が放出している場所を探しだした。
 道中、幻視が何度も見えたが、退魔の原点に立ち返り祈祷文を無心に口唱しながら駆け
ていたため、深淵に向かっていても立ち所に消え失せていった。
 やがて、青白い扉が見えてきた。
 今から自分をこれ程までに惑わした魔性と対峙するかと思えば緊張し、少し立ち止まっ
て双眸を閉じてから気分を落ち着かせると、一気に刮目して扉に手を触れた。


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