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Awake

142 Awake 13話(2/15) :2013/10/14(月) 00:18:24
「他の場所より無駄に体力を消耗したら、恐らく生きては帰られないだろう」
 白い息を吐きながら、投擲されたものに接触しないよう遮蔽物になる壁と場所を見つけ
つつ、通行に邪魔な敵を一体ずつ排除していった。
 中途に金属の滑車と歯車が内蔵している物体が見えた。よく見ると同じ物体でも階段状
になっているものと、鉄塔のように横に真っ直ぐな状態で壁に設置してあるものがあった。
 歯車の接続部分とその下をよく見ると、寒さで固まった潤滑油の塊が茶色く接続部分に
こびり付き、そこから小さな滓が上からぽろぽろと落ちてきた。
 滓が現在も落ち続けているという事は、自分が進入する前に誰かが――この状況におい
てはヒューぐらいなものだろうか? 彼が動かしたのだろうと思うと、彼に近づいた心持にな
り凍て付く寒さから一転して温かい希望がわいてきた。
 
 ネイサンが地下水道に侵入し敵を屠りながら突き進んでいるのを察知したカーミラは、地下水道
の落窪の広場で敵が侵入してくる青白い扉を見上げ、諦念とも血の高揚ともつかない奇妙
な感情を覚えていた。
「……また、倒されるのか。主の魔力が蓄積したと同時に復活し続けるこの身が」
――何度も生かされ、何度も傷めつけられ、何度もたった一人で暗闇に閉じ込められ、魂
の救済すら受けられないこの身の所在に、あるときは嘆き、あるときは残虐に他者を屠る
快楽に身震いしながら恍惚となり、今度は……
「己の消滅に対しては何の感慨もない。流石にここまで絡みついた宿命に対して最早、感
情を沸き立たせる事さえ億劫だ。ただ戦い、相手を屠り、逆に屠られればそれで終わりだ」
 そう逡巡したあと、今度は己の消滅よりも己と対峙する者に対し、カーミラは満たされない
想いに怒りとそれを屠る喜びを沸き立たせた。


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