したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

Awake

124 Awake 10話(8/9) :2013/10/09(水) 01:31:39
ヒューはこれ以上の対話を拒絶するため、心を閉ざしドラキュラと対峙することを決めた。
「実力の無い者が実を取れると言う事は何を意味するか。卑怯な手段で手に入れたのに相
違あるまい。お前の想像通りだ」
「黙れ!」
「ではそ奴がお前におぞましい肉欲を振り撒いていたのに、急に止んだのはどう言う事だ?」
――知るか! 奴から直接聞いて無いのに推察する道理も無い。何とかして状況を打開し
ない事には活路を見いだせない。詭弁は全て撥ね退けてやる。
「我はお前の身も心も自由だと言うのに、つまらない対抗心で小人に怒りを向けている事
が哀れで為らんのだ。哀れと云うのはお前の自尊心を傷付けるな。為らば単刀直入に言お
う――力を貸してやる」
「は!? 敵である貴様が俺の体を回復したのも腑に落ちないというのに、力まで与える
だと!? 酔狂も大概にしろ!」
「だが今は吼たえてもお前は我に勝てぬ。そうであろう?」
――痛い所を突いてくれる。
「それに力は与えるとは云うて居らぬ。貸すとは云うたが」
 ドラキュラと問答している間に徐々にヒューの目は薄暗い蝋燭の光に慣れ、上方を見ると駒が控
えている青白い扉を発見した。
――扉! あの上の扉に親父が居るんじゃないか? 一か八かだが奴を倒すのではなく勢
いで突破して扉にたどり着いてやる。それから態勢を立て直して再度突撃する。
「これ以上御託を並べるな! 俺はそのような甘言を受け入れるほど堕ちてはいない! 
死ねぇえーっ!」
 
 この状況で足掻いても仕方ないが、何もしないよりはましだと思い、彼は拳を握り剋目
して掌に聖属性の小さな魔方陣を発現させると、そのままドラキュラに突撃した。
 もちろん力任せに打倒する気は毛頭なく、モーリスを奪還するために即席でもドラキュラの攻撃
を躱すための防御壁を身に纏い、ドラキュラに接触する寸前で軌道を変えながらすり抜け、青
白い扉に向かって壁を駆けあがると指先に扉が触れた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

悪魔城ドラキュラ Best Music Collections BOX(DVD付) / SMD



掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板