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Awake

118 Awake 10話(2/9) :2013/10/09(水) 01:22:28
 地下水路で敵を待ち構えているはずのカーミラがドラキュラの元に現れた。
 それだけでも命令を遵守していないと彼は思ったが、それ以上に下僕に投げやったはず
の物の長髪を掴んで引きずって運んできたものだから不快感は一層濃いものになった。
「心配なさらなくても継承者はまだ、禍々しい古の死竜と死闘を繰り広げているところで
すわ。それにアドラメレクを倒し、鉄の障壁を破っても毒の川がある限りダンピールも人も簡単に
私の元へは来る事は出来ません」
 ドラキュラの忌々しげな視線を躱しながら、その場で床に叩きつけるように落としたヒューの
方へカーミラは視線を向け見つめた。
「ほう、己が下僕に投げやった人間に興味を持つとはどう言う心算だ。カーミラ」

「……ご存知でしたか。ならば、話が早い。私が持っているこの部屋の鍵は唯一、この空
間に足を進める事が出来る物です。しかし、念を押しすぎると言うことはこの状況におい
てない筈です。すでに三人の術者のうち貴方に魔力を与えていたネクロマンサー様が倒され、その
手が屠った血糊を拭い去らないうちにデス様に向かいつつある。もし、あの方が食い止める
ことができなければ私の身とて危うい物となり、そうなれば鍵を持っている私を屠ったら
次は魔王……貴方のもとに駆け付けるでしょう。しかし、未だ完全なる復活を遂げられて
いない今、ここで聖鞭を振るわれたならば我等の宿願を果たす確率は低くなります。失礼
ながら断言出来るくらいに確実です」

 ゆっくりとだが説明をしながら消沈していく声色とともに、徐々に眉根をひそめ、焦り
とも諦めともつかぬ眼差しと歪んだ貌をするカーミラの様子に、優勢を誇り蠱惑の微笑を湛え
た彼女の面影は既に消え失せていた。
 同時に己の存在の消滅という予測が、チリチリと刺すような感覚となり悪寒を持って彼
女の全身を侵食していく。


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