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【原作】ドラキュラ・キャスバニ小ネタ/SSスレ【準拠】

27 Rhapsody in Blood 〜朔〜 4/6 :2008/04/05(土) 17:04:17

 痛みを感じたのは、皮膚を食い破られる一瞬に過ぎなかった。
 穿たれた箇所は痛む代わりに熱を持ち、そこから甘く痺れるような感覚が広がる。
 吸い上げられる度に、まるで血と共に登るかのように身体の中をその痺れが走り抜け、
肌にまつわりつき血を舐め取る舌のざらつく感触に粟立つような感覚を覚えた。
 脈打つ首筋から血の流れに乗ってその熱が運ばれ、体中に甘い痺れが回るような錯覚に
陥る。
 知らぬ間に息が上がり、もう自分の力で立っていることもできず、父の腕に支えられて
いるような有様だった。袖にかろうじて縋りついてはいるものの、まるで力が入らない。
 押さえることもできずに漏れる喘ぎが、静まりかえった部屋にやけに響く。いたたまれ
ない羞恥を覚えて身を捩れば、それを押さえつけるようにさらに深くまで抉るように牙が
食い込んだ。
「っ…あ……ぁ…………」
 一瞬、視界が白く灼けるほどの強烈な感覚に襲われて目を見開く。
 断続的に痙攣のように震えた身体は、それを宥めるように撫でる掌の感触にも敏感に反
応し、まるで収まる気配がない。
 何か、これに近い感覚を知っているような気がして、ふと思い当たった。
 射精の快感と、とても似ている。
 アドリアンは半分人間ではないためかあまり性的な欲求は強くはなかったが、普通の人
間と同じように精通も経験したし、幾度かは自慰もしてみたことはある。
 達したときの快感と先ほどの感覚は確かに同じ種類のものだ。
 これまで、吸血は性行為と等しいと知識では知っていたが実感はなかった。
 それを今、身をもって知った。
 そして理屈ではなく感覚で理解した途端、行われている行為のおぞましさに愕然とした。
 自分は今、父親に犯されているも同然なのだ。
 父の欲望をこの身に突き立てられ、貪られて。
「嫌……だ…………っ」
 力の入らない腕で押しのけようと突っ張ってみても、びくともしない。


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