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【原作】ドラキュラ・キャスバニ小ネタ/SSスレ【準拠】

18 無題(6/6) :2007/01/04(木) 03:30:56
――これで俺も安心していける。だが簡単には死ねない。
 ネイサンが真祖を打ち倒し、無事に親父を助けるまで俺はひとまず消えるとしよう。
あいつに心配掛けさせたくないから――
 体の痛みはまだあるが、動かせないほどではなくなると、また愛する者を見守り
たいと願い、生きる活力が漲ってきた。
 そしてネイサンが部屋から戻って来るまでには消えたいと思い、ヒューは体の重心が
定まらないながらも歩き始めた。
 だが、何故だか自分でも解らないが違和感を覚え、ふと、展望閣を見回した。
そして奇妙な感覚の原因が、通常ならば一対である筈の玉座が一つしかない事に気付き、
歩みを止めた。
 すると突然、己の知識の中の分厚い本の頁がめくられる様な感覚に陥った。
それからドラキュラに関する事象を紐解き始めると、感慨深く夢想した。
――この城の城主、真祖ドラキュラは最愛の妻を亡くした後、他には娶らず孤閨を
守ったと言われている。貞淑なその彼が何故魔道に堕ちたかは、俺は知らない。
ただ、孤独を自分の物に出来なかったのが罪なら……止そう。ドラキュラが厄災を
振り撒く存在であるのは変わり様の無い事実だ。
 
 ヒューは己を魔道に落とした憎むべき相手に、己の遂げられない孤独な想いを重ね
合せると、うら寂しさが漂う悲しげな面持ちで感傷に浸った。
そして独り、痛む躯を庇い、ネイサンが追って来ないことを確認しながら振り返りつつ、
生きるか死ぬか分からない己の身をあても無く動かすと、魔物が蠢く城内を探索していった――


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