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【パラレル】ときめき★ドラキュラ学園【専門】

115刻印・月輪 ひとつ屋根の下 1話(19/24):2013/09/22(日) 13:55:48
「違う、実際に被害に遭ったのはそこのアルバスだ。俺じゃない」
「そうなのか」
「そうだ。ドラ学内で唯一採血していないのがこいつだけでね。学生課から至急、検査の
ために採血するよう通達が出ていたのだが(学生掲示板に張り出されても)どういう訳か
逃げ回って困る。学生課も捕まえる事が出来なかったから臨時でバイトしていた俺に指示
が回ってきた訳だ。本来なら大学病院で行うものだが、状況が状況だから捕まえたらその
場で行えとのお許しもある」
 何その杜撰な処理方法というのはさておき、ラルフは早々に始めるため、当事者以外の退出
を求めた。
「とにかく関係はないんだな。関係ないならあまり見ていてもいいものとは思えない。当
事者以外は帰った方がいい」
「確かにそうだが……アルバス、相手を銃で吹き飛ばすなよ」
 ヒューが不安そうにアルバスに釘を刺すと、何食わぬ顔で彼はしれっと反論した。
「誰がそんな凶賊の様な真似をするか」
「信用できるか!」とラルフ以外の全員が異口同音に突っ込んだが、すぐにマクシームが口を開い
た。
「大丈夫だ、俺が暴走を止める。でも何かあったら踏み込めるよう、あんたたち三人はド
アの近くで待機してくれ」
「と言う訳で、煮え湯を飲まされた者もいると思うが、大人数だとどう見てもリンチだ。
いくら何でもそんな惨い真似は許さない。ジュストがベルモンドとは言えだ。だから今日は上が
っていいぞ」


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