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退魔戦士 有子

65退魔戦士 有子:2005/11/16(水) 00:15:24

「こっちを向けよ。皐月!!」
その声は有無を言わせぬ強い口調だった。
全身が震える──振り向いては駄目……
だが、そんな思いとは裏腹に身体は自然に後ろを向いていってしまうのだ。

「あ、あなたは……いや……あなたたちは……」
皐月は辛うじてその言葉だけを発することができた。
「ふふん。この像を見ただけで判っちゃった? さすがだねぇ、皐月は……」
「じゃあ、やっぱり……」

「儀式が終われば三つ目の『封印』も解けるから……もう完璧さ」
「さ、させないわ……それだけは、命に代えても」
貴裕は嘲るような笑みを浮かべながら言う。
「参ったなぁ。皐月にはまだまだ躾が足りなかったみたいだねぇ」

皐月に向かってじりじりと間合いを詰めていく貴裕。
「ちょっと、調子に乗りすぎだね。しばらく封印しといてあげたけど、
久し振りに気持ちよ〜くしてあげるよ」
貴裕はそう言って右手を皐月の目の前に広げる。

「狂ちゃいな」
その言葉に呼応するように皐月の全身に電撃のような快感が走り抜けていく。
「ぐあぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
全身から力が抜けていく。隆二を担いでいる余裕などもうない。

「はうっはぐぅぅぅぅぅ!!!」
涎を垂らし全身を痙攣させてよがり泣く皐月。
股間からはすでに信じられないほどの淫蜜が溢れかえっていた。
「ふふふ、今日のメニューはイケない地獄ってことにしておいてやるよ。くくくく」

皐月にはそんな貴裕の言葉など聞こえてはいなかった。
ただ、全身に沸き起こる凄まじいまでの疼きを鎮めようと必死だった。

しかし────その疼きを鎮めることができたのは翌日になってからだった。

****************************************

有子は罪悪感に胸を締め付けられていた。
まさか、母の痴態を見てここまで興奮してしまうとは──
しかも、またあのバイブを使って自らを慰めてしまうとは──
気づいた時すでにあのDVDは再生を終了し、
画面は最後の場面──真っ白い画面につづくの文字──を映すのみだった。

いったい自分の身体はどうなってしまったというのだろう───
ふと、時計を見るとすでに午後五時を回っている。

その時、有子の携帯が鳴った。慌てて着信画面を見る。百合恵からだ──
「もしもし──」
通話スイッチを押し話しをする有子。
「えっ……なんですって!!!」

それは──小泉真理が行方不明になったという知らせだった───

                       Intermission 1

                            『From 貴裕』 終


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