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読み切り特別編

1同居人募集中。。。:2005/07/05(火) 14:43:00
ここは各作者が特別に書いた読み切り辺をうpするスレです

2612 あややバースデー記念:2005/07/05(火) 14:43:28


6月25日になると、あの時のことを思い出す。
それはお互い、ほんの人生の一ページにすぎないのかもしれないけれど。

3612 あややバースデー記念:2005/07/05(火) 14:43:39


私立の中学に通っていたため、通学は片道十五分かけての電車通学だった僕。
その日はテスト期間だったので学校が早く終わり、友達と別れた電車のホームにはほとんど人気がなかった。
ただ電車をひたすら待っているのもつまらないので、向こう側のホームにいる人たちをボーっと眺めていたのだが、
ふいに僕の隣に誰かが立ち止まったので、何気なくその人の方を向いた。

それが彼女との最初の出会い。

4612 あややバースデー記念:2005/07/05(火) 14:43:49

可愛い子だな、と思った。
彼女も僕と同じく学校帰りのようで、一人電車待ちをしていた。
僕と同じ中学生くらいだろうか?
制服を着ているけれど、僕の知らない学校の制服だな…とチラチラ観察してみたり。
とても可憐で、はつらつと快活そうで、一度見かけたら目が離せなくなる…そんな感じの女の子だった。
まだ異性に興味をもっていなかった僕でも、この時ばかりはすごく関心を抱いてしまったので、今でもはっきり覚えている。

5612 あややバースデー記念:2005/07/05(火) 14:44:00

その最初の出会いが忘れられなくて、その子を一目見ようと、時々仮病を使って早退してまで、
あの時と同じ時間帯にあのホームで待っていた。
彼女のことをひたすら待っているときの僕は、すごくうきうきしていた。
彼女に会えると、ドキドキした。
初めて抱く、甘酸っぱい感情に戸惑いながらも、心躍らせていた。
話しかけよう、なんて気持ちが起こらなかったと言ったら嘘になるが、
でも僕は彼女と同じ空間にいられるだけで、なんだか嬉しかったんだ。

そんな僕は自分でも知らない間に、彼女に片想いをしていたのかもしれない。

6612 あややバースデー記念:2005/07/05(火) 14:44:12

その子と何度か同じ電車に乗るたび、彼女のことについて小さな発見をした。

まずテニスラケットを持っているから、部活はテニス部なんだろうなとか、
いつもよりも目を釣り上がらせてケータイの画面をにらめっこしていると、
ああ、今日は友達とケンカしちゃったんだなとか、
友達と会話に華を咲かせるところを見て、この子はやっぱり明るくて元気な子なんだな、とか。

そしてそんな彼女のいろんな一面を知っていくたび、僕はどんどん彼女のことが気になっていった。

7612 あややバースデー記念:2005/07/05(火) 14:44:35


でもしばらくしてその子を見かけなくなってしまい、寂しさを感じていた僕は、
ある日思わぬ所で彼女に出会うことができた。
それは……
今はもうどんな状況で彼女だと気付いたのかは忘れてしまったけれど、
ある芸能雑誌の新人を紹介するページに、彼女がいたのだ。

8612 あややバースデー記念:2005/07/05(火) 14:44:49

あ〜やっぱりな……と、ほろ苦い思いと共に納得した。
普通の子とは違うオーラを発していたからな、彼女は。
芸能人になったんだなぁ……。

9612 あややバースデー記念:2005/07/05(火) 14:45:01

そのうちテレビでよく彼女を見かけるようになり、歌も大ヒット。
彼女のその明るいキャラクターもあってか、コマーシャルにも引っ張りだこになった。
学校は芸能人が通うことで有名な学校に転校していたようだ。
まあ確かにここから東京は遠いから、仕方のないことだろう。
そしてグングン人気が出て、彼女のプロフィールが紹介されて、
彼女はやっぱりあの時僕が想像していた女の子そのままだったんだなと思った。


長所:明るくて、元気。誰でも友達になれる。
短所:飽きっぽい。
くせ:アヒルみたいに口をトンがらす。
好きな季節:秋。果物がおいしい!
趣味:食べる、寝る、遊ぶ(笑)
特技:テニス
誕生日:6月25日

10612 あややバースデー記念:2005/07/05(火) 14:45:14

僕は芸能人になった彼女の熱烈的なファンではないけれど、
今でもテレビで彼女を見かけると、あの頃の彼女を思い出すし、
甘酸っぱい片想いをしていた中学生の自分を思い出す。
そして、彼女のデビュー前の初々しい頃に、ほんの少しだけでも一緒にいられた自分をスゴイなぁ、
なんて嬉しく思ってしまうのだ。

11612 あややバースデー記念:2005/07/05(火) 14:45:26



今では彼女の誕生日になると、あの頃のように、あのホームに一人立って、思い出している。
僕に恋する気持ちを教えてくれた、松浦亜弥ちゃんの思い出を。

12ポイッチョ ◇rs2d47jXQs  3夜連続小説 【ごっちんの後勇伝だぽ〜】:2005/07/05(火) 14:46:34
昔々あるところに、ごっちんというとても可愛く、ちょっとボケ〜っとした女の子がいました。
ある日ごっちんが砂浜を歩いていると、1人の女の子が数人の女の子にイジメられていました。
「キモイ」
「refrigeratorだろ!」
「うさちゃんピース!」
「幸うす江にあの髪は似合わね〜」
イジメっ子達は、それぞれ一言づつ言い放ちながら、女の子に蹴りを入れていました。
「イジメはヤメルぽ〜」
ごっちんは得意の頭突きで、イジメっ子達を一掃しました。
「助かりました、ありがとうございます」
「気にしなくていいぽ〜」
「あの〜助けついでに、もう一つお願いしてもいいですか?」
「なんだぽ?」
「実は…さっきの皆は、謎の組織〈プリプリピンク〉のせいであんな風になってしまったんです」
「プリプリピンク?」
「はい、だからこれから私と一緒に、プリプリピンクを退治しに行ってもらえませんか?」
「わかったぽ〜」

こうして、ごっちんとイジメられっ子のえりりんの冒険が始まりました。

13ポイッチョ ◇rs2d47jXQs  3夜連続小説 【ごっちんの後勇伝だぽ〜】:2005/07/05(火) 14:46:49
えりりんは、プリプリピンクの変な薬のせいで皆が凶暴化したことを伝えました。
「クッキー美味しいぽ〜」
ごっちんは、家から持って来たクッキーに夢中であまり話を聞いていません
すると、ごっちんとえりりんの前に、ひょこりと一匹の猫が現われました。
「プリプリピンクのとこに行くと?」
「そうだぽ〜」
「じゃ〜そのクッキーくれよったら、付いてってやるっちゃ」
「わかったぽ〜」
ごっちんは、その猫にクッキーを一枚与えました。
こうして、ごっちんの仲間は、野良猫のれいにゃを加え三人になりました。
「プリプリピンクが研究所で何しと〜か知っと〜と?」
「分かりません」
「若返りの薬を作っとるっちゃよ」
「若返りぽ〜」
「そう、でその実験にこの村の人間を使っとるっちゃよ」
「なるほど〜。でも何でそんなこと知ってるんですか?」
「実は、れいにゃも前に研究所に行って調べたっちゃけど、バレて薬でこんな姿にされてしまったんよ。」
「そうだったんですか〜」
「カワイソウだぽ〜」

そうこう話しているうちに一行は、研究所に到着したのでした。

14ポイッチョ ◇rs2d47jXQs  3夜連続小説 【ごっちんの後勇伝だぽ〜】:2005/07/05(火) 14:47:03
「着いたぽ〜」
そう言って中に入ろうとするごっちんに、れいにゃが言いました。
「正面から行くっちゃか!?」
「大丈夫ですよ、こう見えてもごっちんは、とっても強いんです」
【ガチャ】
しかしごっちんは、二人の会話をレジェンドスルーして中へ入ってしまいました。
「誰や!」
研究室の中には、全身ピンクの服を着た三人の女の人がいました。
「ごっちんとえりりんとれいにゃだぽ〜」
「ってもう開けてるし〜!とりあえずごっちん、あいつらを倒しちゃって下さい!」
そう言うとえりりんは、一人物陰に隠れてしまいました。
「わかったぽ〜」
そしてごっちんは、得意の頭突きであっという間に三人をやっつけてしまいました。
「プゲッ!」
「ハニャ!」
「ホゲ〜!」

【ガチャ!】
すると奥からまた全身ピンクの女の人が、二つの怪しげな試験管を持って出てきました。
「何の音や!」
「ごっちん!あれがボスの裕子っちゃ!」
「お前は、あん時の!またウチ等に喧嘩売るとはええ度胸しとんな〜!」
そう言うと裕子は、蛍光ピンクの液体をごっちんとれいにゃに、かけてしまいました。

15ポイッチョ ◇rs2d47jXQs  3夜連続小説 【ごっちんの後勇伝だぽ〜】:2005/07/05(火) 14:47:15
すると見る見るうちに、ごっちんの体がピンク色の毛で覆われ
手足は短くなり手の指がなくなっていくではありませんか。
「なんだぽ・・・・」
一方れいにゃは、体がどんどん大きくなりピンク色だった毛が抜け落ち
変わりに白と黒の毛が体を覆いました。
「しまった〜!またおなじ・・・・・」
「はっはっは〜今度のプリプリピンク特性【ドウブツゴッコンver. 2.3】は言葉も封じる事ができるのだ!」
「ペンペン」
「パンダパンダ」
二人はあっという間に、ペンギンとパンダに変えられてしまいました。
「残念ながらパンダの方は、まだ色が完璧やないみたいやけど、とりあえず成功みたいやな」
「圭ちゃん、こいつらをぶっとび装置でどっか転送しといて」
「はい」
「ペンペンギンギぁqswでfrtgyふjきおl;p@」
「パンダパンくぁswでrgyじゅきおlp;@:「」」
こうして二人はどこか遠くの街に飛ばされてしまいましたとさ。
「ところで裕ちゃん、あいつどうします?」
研究員の指先にはダンボールの後ろで呆然とする、えりりんの顔があったそうな

「ペンペン〜ギンギン〜」
ごっちんが目を覚ますと目の前には、フリフリのお嬢様の格好をした
とてもカワイイ女の子が居ました。
「カワイイ〜!どこから来たの?」
                         【終】

ちなみに研究所に取り残されたえりりんは、地獄を見た後プリプリピンクの開発した薬の営業をさせられているそうです。

16同居人募集中。。。:2005/07/05(火) 14:56:25
>>2-11 612 あややバースデー記念
>>12-15 ポイッチョ ◇rs2d47jXQs  3夜連続小説 【ごっちんの後勇伝だぽ〜】


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