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46足なんて飾りです:2005/08/24(水) 22:52:56 ID:9PeVQCyI
「あ──」
「あかん!」
咄嗟に鬼火を作り出し、哀川潤の視界を遮る。
同時にベリアルは窓を突き破り逃げ出していた。
(なんであの鬼ッ子が──!)
近くにいたら今度こそ殺される。振り向かず呼吸も忘れて走り去った。
「待──」
「待ってくれ。君はフリウだな?」
ガユスがフリウに話しかける。
「ミズーの言葉を伝えたい」
「ミ…ズーの?」
「おいそこのメガネと優男、てめぇらは『乗った』のか?」
哀川潤が臨也とガユスに問いかける。
こっちに好奇心を抱いたような視線を送りつつ首を横に振る臨也。
「いや、俺はこのフリウの知り合いのミズーって人に世話になった。彼女の意志は尊重したい」
「そうかそうか──どうした策士。てめぇは人を駒のように使うんだろ? こいつらは駒を降りたぞ。
 てめぇの策なんて精々理屈常識だ。30秒やるから逃げてみろよ──策を使って、な」
「──っ!」
「カウント始めるぞ。ああお前ら出口開けろ。あとてめぇらあたしの仲間に手ぇ出したら殺すからな。いーち、にーい」
萩原子荻は逃げ出していた。外に、地図は持ってきている。デイパックにはまだライフル弾が入っている。
逃がした事を後悔させてやる。いったん隠れて、罠を仕掛け、今度こそ眉間を打ち抜く。走っているが公民館からは大声が聞こえてくる。
「じゅーご! じゅーろく! 飽きてきたな。やや飛ばしてにじゅーなな!」
走った。走った。走った。隠れ場所を。身を完全に隠せてある程度スペースがあり逃げ道が多数確保できるところ。
そう考えを巡らした瞬間地面とキスしていた。
足先の感覚がない。見ると石が──一抱えほどの石が足を潰していた。


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