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没ネタ投下スレッド
23
:
タイムアウト・ビースト(彼女の喪失)
:2005/05/15(日) 19:34:06 ID:9HUQQCw6
先を越されたんで投げ捨てとこう。
D-1、公民館。
そこの玄関の前に、二人はいた。
「ガユスさんは――」
「まだ来てないようね」
新庄の言葉にミズーは言い、コンクリートの床に腰を下ろした。
先の放送では。
「ガユスの名は、呼ばれなかった」
「うん……だから生きてる、よね」
「ええ。だから待ちましょう」
うん、と新庄は頷いた。剣を下に置き、ミズーの隣に座り込んだ。
この時、二人は自分達が疲労していた事に、気付いていなかった。
ゆえに、二人の死角から近付いていた者に、気付いていなかった。
それが、二人が道を違える原因となる事に、気付いていなかった。
――いつだって、その瞬間はこともなくおとずれる。
その瞬間の始まりは、たった一つの鈍い音でしかない。
“きゅぼっ”と音を立てた熱線が、新庄の肩をかすめた。
「な――」
に、という声を発する前に、現れたのは。
「――待っていた――」
手に銃を持った隻眼の男。建物の影から抜け出るように、その男は現れた。
新庄は剣を拾おうと、ミズーは立ち上がり迎え撃とうと、それぞれ動く。
「この時を待っていた! ミズー・ビアンカ!」
だがその動きは絶望的なまでに遅かった。
男――ウルペンの拳はミズーが立ち上がるよりも早く新庄の頬を捉え、
「っ――!!」
殴り飛ばした。
地に殴り倒された新庄を見やることもせず、ウルペンは足元の剣を離れたところに蹴る。
その時にはミズーの念糸が炭化銃に繋がれていて、
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