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試験投下スレッド
402
:
グッバイ・アーチ 6
◆CDh8kojB1Q
:2005/06/12(日) 22:08:41 ID:D7qZuQnc
数分間格納庫を見て回ったが、人造人間達の装備は貧弱で、
とても大量殺人をこなせる様な代物ではない。とカイルロッド達は結論付けた。
更に人造人間達はまともに駆動するための機関を持っておらず、
その場でがちゃがちゃ動くだけだろう。とも陸が判断し、
「取り敢えずはこの場に放置……ということで良さそうですね。シュールな光景ですが」
「ああ、しかし俺達が危惧していた様な危険な兵器が無くて安心した」
「全くですわ。最初に見た時は何かと思いましたが……しかし管理者の意図する
ところが読めませんわね。いったい何のために?」
「まあ、いいさ。実際に大した問題には成りそうにない。
それより今は知人を探すことに専念した方がいい。手遅れにならないうちに」
しきりと首を傾げる淑芳にカイルロッドは当初の目的を告げる。
「そうですわね。さっさとこの犬を飼い主に引き取ってもらわないと。
それに麗芳さん達の事も心配ですわ。」
「私も早くシズ様と再開したいですね。それにそろそろ日光が恋しくなってきました」
「なら一刻も早く地上への出口を探すとするか。ここから一番近い所は?」
カイルロッドが淑芳に尋ねるとほぼ同時に、淑芳は地図を濡らし始めた。
「塞がってしまった入り口を除くと……H-1かC-3のエリアが近いようですわね。
人探しならC-3の出口が良さそうですわ。商店街が在りますもの」
水を垂らした地図をなぞりつつ、淑芳はカイルロッドの顔を伺う。
「そうか、ここからだと向こうに着くのは二回目の放送くらいになるな。
市街地には人が集まっていてもおかしくない。そちらに行くべきか」
「敵に遭遇する危険が大きくなりますよ?」
「ああ、だが参加者全てがゲームに乗ってるわけではなさそうだ。
危険は承知だが、取り敢えず今は情報が欲しい。」
「分かりました。私は先行して出口の様子を見てきます」
とてとてと走り去る陸に続いてカイルロッドも腰を上げた。
「さて、俺達も行くとするか」
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