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試験投下スレッド
373
:
◆Wy5jmZAtv6
:2005/06/04(土) 12:03:36 ID:rPE/mYBg
「Battle Without Honor or Humanity」 および「最強、鉛弾に散る」
共通の修正です。
時計は14時25分を指している。
「まったくバケモノ揃いですね、この島って」
「肯定だ」
顔を見合わせ囁きあう宗介とキノ、そして彼らの耳には、
「どこ行きやがった!殺す!」
怒鳴り散らす平和島静雄の声が届いていた。
発端は15 分前に遡る。
学校へと向かうキノと宗介、しかし…道端の異様な痕跡に2人は足を止める
草や木々がまるで八つ当たりのようになぎ倒された跡が点在しているのだ。
そしてその先にはビル街があり、そこへと続く足跡もあった。
それから10分後
平和島静雄はビルの前のベンチでひとまず一服していた。
手にはどこかからか拝借してきたタバコがある。
「あいつらどーしてっかなぁ…イザヤのバカがこの島送りになったのは当然としても、俺やセルティまでってのは
やっぱ理不尽だよなぁ、生きて帰れたらスシくいてぇな、サイモンの店じゃなくてこうもっとゴージャスなよ」
絵に描いた餅が次々と静雄の眼前に浮かぶ、思わず手を伸ばそうとするが…やはり手は空を掴むだけだ。
「くそっ…むかつく」
そう呟いて時計を見る、あと5分休んだらまたセルティを探すか。
で、そんな静雄の背後10Mの位置に潜み寄っていた宗介とキノだ。
「いましたね」
そっとナイフを取り出すキノ…が、その前に…キノは軽く足元の石を軽く蹴飛ばし、わずかだが音を立てる。
だが、静雄はまるで反応しなかった、気が付いていないようだ。
この距離でこの反応なら殺すのは容易い、宗介も同じ考えのようだ。
「ナイフで仕留める」
思えばここで弾薬をケチったのが失敗だった。
植え込みから飛び出し静雄に迫る宗介、その動きは疾風のように素早い、
事実、静雄はその身体に刃が突き立てられるまで何も出来なかった…いや正確には…
何もしなくてもよかったのだ、何故なら。
緩慢な動きで振り向いた矢先、腹部に突き入れられた宗介のナイフは、
鉄筋コンクリートのような硬い感触と同時に弾かれてしまっていたのだ。
そして…静雄がにぃと笑う。
「人に刃物向けたら死ぬよなぁ、普通はよう…てなわけで手前ェ殺す」
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